ファーゴのレビュー・感想・評価
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コーエン兄弟のユーモア
必死な人間程面白い。
犯人達は必死で事態をうまくいかせようとするのに解決するのはいっつも飯ばっかり食ってる妊婦の警官。
何事もゆとりを持って計画的にやらないと失敗しちゃうよ?って言うことを教えてくれる映画。
変な顔って
オープニングに
「これはノンフィクションです」って出るけど、実はそれも演出とのこと(笑)
そうきたら確かに見方が変わる
さすが!
実はこれを最後まで観るまでに何度掛かったか…
女性警察署長であるマージが出てくる前に寝てしまう
小さなウソはどんどんと大きくなって予想とは反した展開になっていく
ミンチ機械?から足が出てるのは、ぞくぞくしたね
マージのご主人はとても優しい男性
ハゲでおデブだ
おデブは苦手だが彼はとても魅力的な男性だった
で、私的に思ったことが一つ
ハゲならおデブが良い
しかしながら、ハゲな痩せは貧相で魅力がない
ブシューミ氏演じる犯人のカールは、「変な顔のチビ」呼ばわり
ひどいね(笑)
ちょい古い
ノーカントリーがひくほど傑作だったのでこちらも鑑賞。
計画が無計画すぎて事がどんどん悪い方向に向かうのが見ててリアルで新鮮でした。素人の犯罪って結局はこんなものなのかって思いました。
かなりテンパっている主人公と誘拐犯に反して刑事役の家庭が驚くほど普通に移されているのが面白かったです。
不細工な誘拐犯がいい役してました。雪も綺麗でした。
これの凄いところって
冒頭にノンフィクションって言っときながら最後にあっさりとフィクションですってウソついちゃうとこ?笑
狂言誘拐っていうわりには発案者グダグダの余裕皆無でイライラしたわ笑
スティーブブシェーミはレザボア以来2回目の鑑賞。この人毎回血だらけだな最後ミンチにされてたのは笑った映画史上結構上位の惨い殺し方だと思う。
内容はちょっと薄いかな短かったから観れたけど長かったらこれはムリだったな
コーエン兄弟の問題意識
『ノーカントリー』を先に見ていたんですけど、この『ファーゴ』は『ノーカントリー』の源流という感じがしますね。たしかに同じ監督であることが感じられる、監督自身の文法のようなものを感じることができました。
『ビッグ・リボウスキ』はとても楽しくて、コーエン兄弟をまた見てみようという気になったわけなんですけど、この『ファーゴ』『ノーカントリー』の流れの方は、あまり乗り切れない感じがあります。確かにこういう映画を撮らざるを得ない現代性っていうのは分かるんですよね。もうハリウッドを信じられない中で、ではどう映画を作るかという意識なんじゃないかなって。でもその意識を、『ビッグ・リボウスキ』のようにコメディの要素を入れて何とか形にしようとする方が私としては健全な気がするんですよね。
でも書いていて思うのは、コーエン兄弟って、ものすごく映画に対する問題意識を持って撮ってるんだなってことですね。その点は、すごくリスペクトしたいなって思います。
確実にその後の映画の流れに一石を投じた作品。
浅はかさへのアイロニー
800円で映画館で旧作が見られる企画で見ました。TOHOシネマズのこの企画いい。来年もやってほしい!
さて、ファーゴの感想ですが、面白かったです。
グロい描写が私には無理かもとの心配がありましたが、この映画のグロいところは許容範囲内でした。
ジェリーがお金のトラブル(借金?)の解決のため、お金を義父からせしめたくて企てた狂言誘拐。ジェリーと犯人役の二人組は最初からツメが甘い。待ち合わせ時間は勘違いだわ、報酬の支払い時期の食い違ってるわ。
この小物たちが目先の欲と詰めの甘さで事態は予測不能な方向へ進み…
誘拐犯たちがポカをやらかした後始末に先ず3人殺害。
そしてフランシスマクドーナント演ずるマーゴという妊婦警官が捜査を始めます。
バイオレンスはそんなにきつくなかったです。顔を背ける必要のない感じ。
滑稽で浅はかな男たちを、マーゴのナチュラルな真っ当さと対比させ、それでもって映像で人物像をするりとトレースし、さらにその人物への悪意まで映しておられます。
これを作り手の手腕と言わずしてなんと言う?です。すごーいとおもいました。
可哀想に、狂言誘拐の果てに殺されてしまったジーンでさえ、若干馬鹿にしてるやろ?と言いたくなるような映し方!
だっさい手編みくさいカーディガンにおかしな髪型!野菜の切り方!わーイライラしそうな女だー。もうちょい好意的にできなかったものかね。
監督さん意地悪やわー。嫌いじゃないけどさぁ、性格悪いよねw
映画ファンたちがコーエン兄弟を賞賛している訳がわかったような気がします。
2作しか観てませんが。
他にも以下のあたりでニヤッとしてしまいました。私も相当性格悪いよね。
①喋りすぎる方の誘拐犯の歯並びと小物感(ねずみ男みたい! 証人に全体的に変な顔って二回もゆわれてた)
②マーゴが警官?部下?にナチュラルに冷たいところ(コーヒー捨てたwノームとの差よ)
③ジェリーの義父から全く信用されてなさ(どこまでも小物扱いw)
浅はかで見栄っぱりで欲深くて、自滅していったジェリーと誘拐犯たち。
ラストのマーゴのナチュラルな正論の切れ味ったら…
あぁ、こわやこわや。
素晴らしいオチでした。
面白かったです!!
楽しい!とか幸せ!とか希望!とかの、胸キュン要素がまったくないので星は4つですけどw
面白いです!!
俯瞰で見ると喜劇
人の世は、ときにかくも“おぞましい”
悪事は決してうまくいかない!ということだ
"対比"が上手いコーエン兄弟の傑作
「上手いなぁ。」
作品を見終えて思わず言ってしまった。
1996年の制作だが、高画質に向かわない映像の質感が素晴らしい。
コーエン兄弟独特のどのジャンルともとれない一風変わったストーリー、仕組まれたブラックユーモアが炸裂していた。
だが、それだけに留まらないのがコーエン兄弟。
「殺人事件が起きているのに能天気な警察やファーゴの町」と「殺人を犯してしまった犯人たちのシリアスな心情」。
"対比"する演出を上手く使うことによってストーリーをより面白く(奇妙に?)している。
また、「次々に人が殺されていくこと」と「妊娠という新たな"生"を待つこと」を1つの映画に映すことによって生と死の"対比"という本質が見えてくる。
「あと2ヶ月」
「あと2ヶ月よ」
最後のこの台詞が深い余韻を残す。
"奇妙な町"の"普通の日常"
このエンディングはハッピーエンドだ。そう思った。
平凡に生きる難しさ
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