劇場公開日 1957年8月15日

「魅惑のワルツ‼️」昼下りの情事 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5魅惑のワルツ‼️

2024年2月27日
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"パリはニューヨークや東京ほど大きくないが恋の街。パン屋も、肉屋も、葬儀屋も、老人も、犬も恋をする" のオープニングからワイルダー監督の話術のとりこになってしまう‼️ホントにスイートでホントにロマンチック‼️私立探偵モーリス・シュヴァリエの娘オードリーは、父のファイルを盗み読みするのが趣味で、その中の一人、アメリカの大富豪クーパーに惹かれ、彼の泊まるホテルを訪ねプレイガールを気取るが、クーパーの方がマイッてしまい、私立探偵に彼女の調査を依頼。ところが、それがシュヴァリエだったので、父はビックリ仰天・・・。粋な会話、伏線、チェロや子犬といった小道具の素晴らしさ‼️ホントにシックでエレガントで洒落てて楽しすぎる映画‼️クーパーが「魅惑のワルツ」を楽団に演奏させ、オードリーを口説く場面なんか、観ている我々が酔わされてしまいます‼️またこの楽団がちょこちょこ登場して各場面を素敵な演奏で彩ってくれるのも印象的‼️そして忘れられないラストシーン‼️駅でクーパーを見送るオードリー‼️最後まで強がる乙女心が泣かせるオードリー‼️そんなオードリーをクーパーが列車へ抱え入れる‼️そこへ被さる楽団の演奏‼️見守るシュヴァリエお父さんの親心‼️全編に笑と甘ーい涙が漂う名作ロマコメ‼️あぁ、偉大なるビリー・ワイルダー様‼️

活動写真愛好家