羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価
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これは………!!
名作だ。いや、傑作だ。間違いなく。
ホラー映画なんて基本的に観ないけど、これだけは本当に観て良かったと思える。有名なのは知っているけど手を出していない人は是非!!
カップルとかで観るものではないかもしれないけどw
現実でもIQ130を越えるジョディ・フォスターもクラリス役にハマり役だったし、何といってもアンソニー・ホプキンスのレクター博士が凄すぎた。
登場した時からの不気味な佇まい、寡黙かと思いきやいきなり饒舌になる、話し方のサイコパスな抑揚、なのに紳士的な態度、知能指数は高いけど完全にヤバい人の演技が上手すぎる。
ただゾンビやエイリアンが出てきて怖い!みたいなホラーではなくて、独房の中から間接的に「言葉」で人を殺すようなインテリジェンスホラーになっているところがこの映画の一番の見どころかもしれない。演出面でも、殺人を何とも思わないレクター博士の内面(心拍数)を表現するのに、静かなバッハのゴルドベルク変奏曲を流す場面などピカイチだと感じた。
それにしても、ヤバい奴を逮捕する為にヤバい奴を利用するアメリカのしたたかさには学ぶところが大きかった。
子羊たちは鳴き止んだかね?
悪が悪を追い詰める
好き過ぎてレビューを書けずにいた作品
羊たちの沈黙が好きすぎてずっとレビューを書けずにいました。
偉大過ぎて!!大切過ぎて!!!好きすぎて!!!!
自分の拙い文章力では、この作品の素晴らしさを表せる気がしなくて泣
なんてったって、ハンニバル・レクターなのです。
クラリスの前に強化ガラス越しに登場(いや、降臨)したあの時から私の心臓はがっちりレクターに鷲掴まれたのです。
緊張しながらも、懸命に話すクラリスに、
「クローサー」と怪しい笑みを浮かべながらこちらをじっと見つめてるレクター様に、なんなの!!この映画!!
最高か!!!!
と何回思ったことか!!!
出てくる同乗人物たちがいちいち闇が深くて、魅力的でサイコーなんです。
クラリスは小柄な美人で人一倍努力家、そして男勝。
レクターに放った「あなたのその鋭い分析をご自分に向けてみたら?」というセリフに彼女の負けん気が詰まってます。幼くして母親と父親を無くし、叔父に引き取られたクラリス。いつも少し悲しい目をしているクラリス。
レクターは言わずもがな。
天才的頭脳とカリスマ性を持ち合わせた狂人。
ほとんどルシュファーみたいな存在。
人の悲しみや苦悩を栄養とする悪の権化。
この方を超えるほどの魅力を備えたダークヒーローがいるだろうか。いやいない。
レクターのセリフはそこそこ下品なものも多いのに、なんでか気持ち悪くないのは、彼の知性や品格がそうさせているのでしょう。
アンソニーホプキンス名優すぎてつらい。
長生きして欲しい。
彼の主演作で「アトランティスの心」も大好き。
レクターとは真逆のキャラクターだけど、この作品のホプキンスも佇まいが知性と品格のかたまり。
というか、アンソニーホプキンスがもはやそうだから、溢れ出ちゃってるのね。
好きすぎてつらい。
話が脱線しすぎましたが、とにかくレクターの魅力が半端ないのです。
あと、チルトン博士笑
いけ好かなさと滑稽さが群を抜いてる!
そこが人間ぽくて好き!
バーニーは穏やかで紳士的
レクターにもそこそこ気に入られてるご様子
バッファロービルの音楽をかけながらお化粧するシーンはなんかクセになっちゃう
臭いけど美味しいブルーチーズのような味わい
何回観ても飽きない
さらに新たな発見や感じ方ができる
私にとって宝物のような作品です。
レビューを書いてたら、ハンニバルシリーズがまた観たくなったので、これから観ようかな
羊たちの沈黙を観てたら『踊る』が頭をよぎった話
この映画の存在自体は前から知っていて、ずっと気になっていました。そして今回ようやく初鑑賞です。
――――― 以下、感想 ―――――
バッファロービルは、過去の深い傷から自分を嫌いすぎて、「自分じゃない誰かになりたい」と強く願った人だと思います。性転換手術を望んでも断られ、女装や化粧で変身を試みたけれど、それでも満たされない。最終的には、女性の皮を剥いでドレスに仕立てることで、“本当の女”になろうとしたんじゃないでしょうか。
作中に何度も出てくる蛾のサナギも象徴的で、サナギが幼虫を守って美しい姿に変えるように、彼にとって女性は、醜い自分を覆い隠し、新しい自分に生まれ変わらせてくれる“鎧”みたいな存在だったのかもしれません。
そして何より、クラリスを演じるジョディ・フォスターがとにかく綺麗で魅力的。知的で芯が強く、それでいて不安や緊張も抱えている表情が印象的で、物語の緊迫感をさらに引き立てていました。さらに、レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスの存在感も圧巻。出演時間はわずか16分ほどにもかかわらず、登場するだけで強烈なカリスマ性を放っていました。
それと、この映画の名シーンでもあるクラリスとレクター博士のやり取り、どこかで見たことあるな…と思ったら、『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島が日向真奈美に会いに行く場面と構造がそっくりなんですよね。閉ざされた場所で、事件のカギを握る人物と対話しながら探り合うあの感じ。『踊る』はもしかして影響受けてるんじゃ…?とつい思ってしまいます。もちろん、『羊たち』は不気味で緊張感バリバリ、『踊る』は人情と軽妙な掛け合い多め、と雰囲気は全然違いますけどね。
蛇の道は蛇
脱出劇
はい、ここでも警察は何の役にも立ちませんでした。この映画の肝はレクター博士の脱出シーンですね。
私このシーン観て「ターミネーター2」を思い出しました。重装備の警備態勢をかいくぐって見事に脱出。
J・キャメロン監督の演出による
「はーい警察の皆さん、シュワちゃん達を上手く逃がしてあげてね〜」
警察は刺身のツマでしかないのか・・・
「羊たちの沈黙」が「ターミネーター2」より先に作られたのか、まぁ分かりませんが。
本作品のJ•デミ監督とJ・キャメロン監督は共にロジャー・コーマン監督の門下生(「いかにして私は1セントの赤字を出さずに制作できたか」←そのようなタイトルな本)まぁテーマより低予算を得意としたB級映画監督です。もう一人の門下生がF・コッポラ監督で門下生3人ともアカデミー賞に輝いて凄いですね。
デミ監督は「ストップ・メイキング・センス」のリバイバルIMAXで意識し、日本未公開の「愛されちゃってマフィア(ミッシェル・ファイヤー主演)」を最近観て、とても好きな監督の一人となりました。ちなみに「愛されちゃって」の撮影監督はタク・フジモトで本作品の撮影監督でもあります。
今回、午前十時の映画祭で鑑賞する事ができ感銘を受けました。それほどグロい内容にならずにジョディ・フォスターやアンソニー・ホプキンス共に良かったです。ジョディ演じるクラリスのアップを多用したカットはC・T・ドライヤー監督の「裁かれるジャンヌ」を想起させます。ホプキンスの眼力が凄い。この人ほど上手くて役を楽しんでる俳優さんはいないんじゃないでしょうか。前に映画館でホラー映画特集の一本に「マジック(ホプキンスが若い!)」を見逃したのは悔やまれます。
クラリスが犯人のアジトを探しあてるくだりは、もう少し説明が欲しかったような・・・まぁ原作読めば分かるのかな?蛾がキーポイントですよね。
ラストにちらっと出てきたアイツ!?
チーン、なむなむ(ー人ー)
R・スコット監督が続編作ったみたいですが「ハンニバル」まぁ、それはどうなんでしょうかね。
あと音楽に関してJ・S・バッハの「ゴルドベルグ変奏曲」の使い方が心憎いです。
私に人間の深淵をのぞかせてくれた初めての作品です。
初回は大学時代に観ました。
怖い映画は、これが初めてでした。
再度観たいと思っていたので、2回目の鑑賞は、感慨深かったです。
初回鑑賞の帰り道には、中盤の磔と羊のエピソードを話すシーンしか私の中に残っていませんでした。
「羊たちの沈黙」というタイトルが、文学的で秀逸!と、悶えました。
あの牢が博士の本来の居場所だと勘違いしていましたが、出張先だったんだーという発見が今回ありました。
クラリスと博士が話すシーンは、博士がクラリスの内面をのぞき見するまさしくその瞬間で、前回も今回も息を詰めて観ていました。
「クラリスー、逃げてー」と叫びたくなりました。
こんなふうにしか、自身の能力を使えない博士が哀しかったです…。
初回鑑賞時、博士やビルは、社会から排除されるべき異常者で、絶対に近づいたらいけない人物だと思いました。
人を傷つけること、殺すことにハードルが全くない人がいることに、驚きました。
私は、昆虫でも無理です…。
心底怖かったです。
この映画を観た後に行ったひと月のヨーロッパ卒業旅行では、私の警戒レベルは常にマックスでした。
今の私は、博士やビルのような人に対して、社会がどのくらいのエネルギーを使って、どのように向き合うのがいいだろうと考えています。
一般の人は、彼らに全く太刀打ちできないので、全力で逃げないといけないでしょうね。
ただ、専門家といえども、彼らに対応するのは難しいだろうな、知識を持っていても、ひとりの普通の人間だもの。
多様性尊重って、ホント難しい…。
午前十時の映画祭
深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
2人とも若い!
レクター先生は何でも知っている
アンソニー・ホプキンスの怪演
午前十時の映画祭15にて。
FBIアカデミーの優秀な訓練生クラリスは連続誘拐殺人事件の捜査スタッフに入り、犯罪者として収監されているレクター博士と面会した。天才的な精神科医でありながら、自らの患者を次々と死に追いやったレクターがこの事件の謎を解く鍵になると見込んでのことだった。レクターはクラリスに興味を示し、捜査の手がかりを与えた。そんな時、新たな誘拐事件が発生した。移送されたレクターは脱獄を図り・・・さてどうなる、という話。
午前十時の映画祭15にて劇場鑑賞。
1991年6月に日本公開なので、34年前かぁ、と思って見始めた。
ジョディ・フォスターってこんなに綺麗だとは思わなかった。
目力ある女優だとは思ってたが、本作の彼女は素晴らしかった。
それと、なんといってもアンソニー・ホプキンスの怪演が凄い。
賢く、ねちっこく、行動力有って、凶暴。完璧な悪役だった。
ストーリーも、一部クラリスの暴走っぽい所が有ったが、伏線回収的に対応してたからまぁ良しとしよう。
名作と言われてるが、これまで未鑑賞だったので、午前十時の映画祭に選んでもらって感謝です。面白かった。
もう一度観たいと思える作品でした。
名作はいつまで経っても色褪せない
この映画は当時付き合っていたひとと公開時に観に行った作品。彼女は余りに怖すぎた為、観終わった後も終始恐れ慄いていた事を思い出す。
今回は"午前十時の映画祭15"にて4Kリバイバル上映で久々の鑑賞となった。出来ればこちらの作品もIMAX映画館でそして前よりの席で是非観たかった…。
アンソニーホプキンスの演技が全編に渡って素晴しく鑑賞した後は彼の恐ろしい顔が記憶から消える事はない。正しく怪演中の快演であった。このレクター博士を超える人物は未だにどのサスペンス映画にも登場していない。天才的な頭脳を持ち知識量観察力洞察力は全てを凌駕しそしてその瞳の奥に邪悪な恐ろしい輝きを放つ。それは素晴しくおそろしく覗き見る者を震え上がらせる。悪魔の魔力の様に…。
そしてヒロインのジョディフォスターが若くて非常に綺麗だ。その容姿からクラリスは行く所いく処で周りの男達から好奇の眼と嬲り者の様に見られる。しかし彼女の持前の正義感と芯の強さと知性から難事件を解決へと導くのだ。それも相当魅力的でありレクター博士との絶対的対比性が本当に見事である。
これ程素晴らしいサスペンス映画は他に無い。(ひとつあるとすれば"セブン"くらいか…)後半の物語り展開で此れに近い作品を思い出すのはまさに此方が本家であり他作はこの作品の焼き回しである。全てが絶妙で無駄が一切無いのだ。そのストーリーその脚本その音楽その配役その演技そのカメラワークその美術そのライティングから小道具に至るまで全てが完璧なのだ。残念ながらこれ程のサスペンス作品に出逢う事はもう無いだろう…。。
怖面白い
不朽の名作
至極のサイコホラー
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