羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価
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0293 クラリスは日米ともにカワイイ
1991年公開
囚人が獄内から外部、それも公的捜査員をコントロールする。
さらに自分は脱獄していくという
ミステリーを兼ね備えたストーリーが重厚。
一方でトラウマをかかえた女性捜査官が一人でサイコパスを
追い詰めるという当時としては斬新な展開。
最近のというか近年の模倣ドラマのスタイルが
この作品に原点を見出せるような気がする。
この年のアカデミー賞は本命不在といわれ
(日本では)全く話題にならずオスカーを獲得したことで
有名になるもその根拠は見事に映画内で証明している。
アンソニーポプキンスがこんなに怪演できるとは
と驚いた。
何よりジョディフォスターが可愛い!
80点
初鑑賞 レンタルビデオ
今でも文句がつけられない
2000年当時はサスペンスとサイコの組み合わせがなかったのだろうか?
あの「サイコ」は1960年のホラーだったようだ。
つまり当時は、すでに使われた型として考えられていたのか、誰かが使った「モノ」を使わないようにするのが流儀だったのかもしれない。
しかし、ネタが尽き、そして掛け合わせという手法が盛んになった。
これはすべての分野で発生し、少し前には一つのカップ麺の中に別の味を足すことまで起きていた。
映画の世界でも新しい物語作りに四苦八苦で、最近は漫画を映画化にするとヒットするという神話さえ生まれているようだ。
この作品は当時から今でも語られるほどの名作だが、いったい何がそれほどまで人を惹きつけるのだろう?
そのことは、実際数多あるまだ見ていない作品を脇へ追いやり、この作品をチョイスした私自身に問いかけたい。
今までも何度か見てきた。今回目に留まったのはそのタイトルの意味を考えたかったからだ。
この作品のタイトルは意味深だ。
クラリスの幼い頃の体験に登場する羊たち 彼女のトラウマ ビルとの格闘によってそのトラウマが払拭されたようだ。
沈黙する羊は恐怖の象徴 順番に殺されていくにもかかわらず声さえ出せない。父を失ったクラリスの不安と預かり先の牧場で見た光景が重なるのだろう。
不安と恐怖の象徴が羊 しかしタイトルは「羊たちの沈黙」
まるで羊たちが意識的に沈黙しているようだ。
クラリスが幼少期に経験した羊の悲鳴とその後の沈黙は、彼女の心に深い傷を残した。
羊たちが順番に殺されていくにもかかわらず、何もできずにただ見守るしかなかった彼女の無力感と恐怖が、犯人バッファロー・ビルの犠牲者たちに重なったのだろう。
ビルとの対決を通じて、クラリスは自分の恐怖と向き合い、それを乗り越えることで「沈黙する羊たち」を救おうとした。
つまり、彼女のトラウマを克服し、過去の傷を癒すための象徴的な戦い。
タイトルの「羊たちの沈黙」は、クラリスが自分の内なる恐怖を克服し、沈黙を破ることを意味しているとも解釈できるだろう。
彼女がバッファロー・ビルを倒すことで、過去のトラウマから解放される瞬間を象徴していると解釈した。
さて、
この作品には2つの軸がある。
メインである連続猟奇殺人鬼を追う物語と、レクター博士というサイコ精神科医という人物像そして彼の脱走事件だ。
連続殺人鬼を追うのはクラリスの物語だが、どうしてもよりウエイトを感じてしまうのがレクター博士だろう。
FBIが訓練生をレクター博士へと送り込んだことは、レクター博士自身の興味を誘うことに成功した。
この設定は見事だと思った。そこまでの過程を省いているのもよかった。それによって視聴者に考えさせているのだろう。
そして見返りを求めた彼に対し、「嘘だ」とのたもうた精神病院の院長
院長はクラリスの話を盗聴して手柄を横取りした。
更に約束とは違う待遇に、レクターはキレたのだろう。
キレる前に院長のすべてを読み取っていた。
途中から連続殺人犯のことよりもレクター博士の方が気になって仕方なくなる。
ここがこの作品の見せ方というのか、視聴者の嵌め方だろうか。
頭の中にはビルのことはサブになってしまって、あとから「あれって、どうしたんだっけ?」となる。
2度見ても注目はレクター博士へ注がれてしまう。
3度くらい見てようやく理解できた。
なるほど~ そういうことでしたか~
「レクター博士、夕食はいかがでしたでしょうか?」
有名な蝶のポスターの映画やっと見れた映画NO1
期待度○鑑賞後の満足度○ 若い頃のジョディ・フォスターがこんなに綺麗だとは思わなかった。ただ、映画としては原作のダイジェスト版みたいで何故こんなに評価が高いのかよく分からず。
(原作既読)
①原作は後味は悪いけれども(だから初公開時にあんなに話題になったのに観に行かなかったのだが)大変面白い小説であった。
それを原作のエッセンスを失わずに上手くまとめているという点では評価できるかもしれない。
ただ、原作がはらんでいた人間の暗い深層心理みたいなものは薄れている。
題名の元となっているクラリスの心の深層に対する洞察もあまりない。
②レクター博士を造形したアンソニー・ホプキンスの演技というか目の演技は確かに素晴らしいと思う。
③あと性倒錯者が犯人にしているが(そうい
う性倒錯者による犯罪があるのは否定できないけれど現在の目でやると)性倒錯者が如何に社会に害を与えている存在であるのような印象か強くて多様性を受け受けいてるようには思えない。
⑤
変身して沈黙を破ることはできるのか クラリスのトラウマと向き合う葛...
配役の妙
サイコスリラーの金字塔
タイトルのキャッチコピーにそう書いてあったのですが、
まったくその通りです。
犯罪映画の歴史を塗り替えた。
そう思います。
人喰いレクターと呼ばれる殺人鬼、
ハンニバル・レクター(アンソニー・ポプキンス)は、過去の殺人罪で
もう8年も独房に収監中です。
全米を揺るがす殺人鬼のバッファロー・ビルに手を焼くFBIは
練習生のクラリス(ジョディ・フォスター)という魅力的な
若い女性を餌にしてレスター博士から、バッファロー・ビル逮捕の
切り札を得ようとしている。
プロファイリングとか、凶悪に事件の犯人が精神鑑定にかけられる、
などの言葉がこの後くらいから一般的になった気がします。
推理好きの私は有名なサイコキラーに、
特別の興味を感じるのです。
サイコキラーは多重人格だったりしますが、レスター博士は非常に
頭脳明晰で冷静。
イカれた殺人鬼には見えない複雑な人格。
アンソニー・ホプキンスの貫禄あり眼光鋭く、
人の心を支配してマインドコントロールする姿は、
時としてヒーロー的に見えます。
クラリスもまた、可憐なジョディ・フォスターが、頭の働く
明晰な推理で、レスターのほんの少しのヒントでバッファロー・ビルに
辿り着く姿も格好いいです。
その上、若くてピチピチしてて魅力的。
ラストには、本当にスリルと興奮を感じました。
クラリスの幼児期のトラウマ・・・10歳の時に経験した
《殺される子羊の悲鳴》
そのトラウマがレスリー博士には何よりの好物だったようで、
FBI教官で上司のクロフォード(スコット・グレン)の渋さとか、
人間関係も魅力的な最上級のスリラー映画。
『セブン』
『レザボアドッグス』
『ユージュアル・サスペクツ』と肩を並べる
犯罪映画の極上品。
脱獄して自由を勝ち取る姿は、
ハンニバル・レクターはある意味で【一種のスター】でした。
新しい恐怖の開拓
以前にも書いた通りマ王、ホラー系は好物なのよね😅
なのに本作は劇場で観逃してしまっている💦
大抵のホラー映画は映画館で観てたマ王が「サイコスリラー」という分野に難しさを感じ二の足を踏んだのがあった😑
またこの頃、ホラー映画の低迷化が顕著で、作品は出るけど二番煎じ三番煎じどころか出殻しみたいなのがゴロゴロしてたもんで「またかっ💢」と勝手に決めつけてたのもある😫
この手の後悔は滅多に無いからマ王、鑑賞後レンタルビデオを睨みつけた記憶がある💨
後にサイコスリラーブームを起こす切っ掛けだった「羊たちの沈黙」であるが過去にこの分野が無かったワケでは無く、偶々時代にヒットしたんだろうけど内容は申し分無く面白い✨
脚本OK俳優陣OK監督のジョナサン・デミOKと文句が見当たらない⭐
ここで語る話でもないけど物語の完成度よりもクラリス役のジョディ・フォスター、ハンニバル・レクター役のアンソニー・ホプキンスの狂気の演技合戦が必見と言っても過言ではない👍
上記した通り「羊たちの沈黙」はサイコスリラーを開拓した名作なんだけどこの後、残念な事に雨後の竹の子のようにサイコスリラー物がガンガン公開されるのよ😆
ハリウッドの戦略はあまりにもチープ過ぎる(笑)
ただし、ほぼ1年後に公開された「ゆりかごを揺らす手」だけは「羊たちの沈黙」よりも慄いた記憶があるので時間がある方にはオススメですわ🥸
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★(観れなかった無念も込めて)
アメリカのシリアル・キラー再現度★★★☆☆
サイコスリラーのパイオニア度★★★★☆
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