「Makes Me Wonder」羊たちの沈黙 茂野翔さんの映画レビュー(感想・評価)
Makes Me Wonder
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◎ 総評
次の展開が予想できない作品。理解できない凄いものを見た気分になる。
「レクターの本質的な行動原理はなんだろう」「なぜチルトン殺害を仄めかすのだろうか」「主人公のトラウマであった、牧場での経験は解消されるのだろうか」など、鑑賞後も多くの疑問が頭を駆け巡る。
◼︎ 見どころ/印象的なシーン
・猟奇殺人犯、かつ、元精神科医のレクターとの会話では、彼によって主人公、並びに、同じ視点に立つ視聴者が逆に精神鑑定されているような、張り詰めた空気が感じ取れる。
・主人公がFBIでルームクリアリングの訓練を行うシーンで、死角の確認を怠り、相手に銃を突きつけられ、「本番だったら死んでいたぞ(意訳)」と言われているので、それがフラグになっている(つまり、バッファロー・ビルの追跡で死ぬ)と思った。しかし、ブレーカーを落とされ、相手は暗視ゴーグルを持っているという圧倒的不利な状況に陥っても、なぜか銃撃戦に負けなかったので、あのシーンが組み込まれている意味が分からない。
・1991年の映画で画質が現在ほど良くないことも一因だが、民家の扉といい、奇妙な室内の様子や音楽といい、ゲーム:バイオハザード4を連想させる恐怖を感じた。
・テンポも尺も丁度いい。ストレスなく見られる。
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