左利きの女のレビュー・感想・評価
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通過していく電車(騒音)と、その端で生きる私
生活の中で"ぼーとしてる"その時間は、
自身の人生にとって、何の価値、意味があったのか(あるのか)?
仕事、家事、育児、デート、遊び、食事、
友人との会話、読書、・・・・
ではない、
何もしてない、考えてない時間は
自分にとって、どういう時間なのか?
孤独、孤立していなくても
私たちは、毎日
「無」に近い時間の中に、いる。
この、時間が、毎日の中で、締める割合が
増えた時を、意識せざるをえない
時が、いつか来る(ようだ)。
小津安二郎の映画は
この世界観、だったのかなあー。
と、映画の場面から、
改めて、考えさせられた。
映画は
画面構成が、素敵で、飽きない。
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不思議な面白さ
ブツブツぶった切るように話が進み、その話といっても起伏のようなものがほぼない。さらにヨーロッパの映画特有の、何を悩んでいるのかいまいち具体的に伝わってこない感じで、体調によっては爆睡必至なタイプの映画。しかし意外とのめり込んで見ることができた。主人公の心の「病み」自体は勝手にしろよ、と言いたくなる部分もある。そばにいる息子に与える影響を考えると、ヒリヒリといたたまれない。全編、彼の所在なさげな佇まいから目が離せなかった。パリ郊外の町が舞台だが、日本のどこか北の方の地方都市、といっても通るような、ありふれた春先の景色。ロビー・ミュラーが切り取るスタンダードサイズの画面がものすごく良くて、眼福。正直、今作の魅力のかなり大きな部分ではないか。あと脇の人物でお父ちゃんと、俳優のお兄ちゃんが良かった。
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