光る眼のレビュー・感想・評価
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ジョン・カーペンターって…
ストリート・オブ・ファイヤーのトム・コーディーも、ルーク・スカイウォーカーも、ついにはスーパーマンまで、弱そうな子供達にやられてんじゃねーよ!っていう映画。それにしてもジョン・カーペンター!この人って何なの?「遊星からの物体X」という何年経っても色褪せることのない重厚感溢れる大傑作を作った監督が、他の作品では、この「光る眼」と同じような誰がどう見てもくだらないB級作品ばかり。これだけチープで頭の悪い作品ばかり見させられると逆に「遊星からの物体X」は一体なんだったんだと思わせられる。他のスタッフが良かったのか?一瞬の才覚を発揮しただけだったのか?
オリジナル版の面白さ + カラー特撮場面
あの川本三郎さんの著書「サスペンス映画ここにあり」に選ばれた55本に入っているオリジナル版が傑作だったので、このリメイク版もそれなりに面白い。
サスペンス映画+SF映画という趣きもオリジナル版を踏襲しているリメイクだった。
オリジナル映画『未知空間の恐怖 光る眼』(1960年)は既に鑑賞済なので、物語は知っていたが、このジョン・カーペンター監督版はカラー映画だけあって、「子供たちの眼が光る」特撮場面は技術進歩もあって、とても良かった。
ただ、子供たちが生まれた田舎町で次々と犠牲になる大人たちの死に様がチープ感あふれるあたりは、さすがジョン・カーペンター監督…(笑)
物語は、小さな田舎町(ミッドウィッチ、人口2000人)は平和だったが、突然の異変が起こって人々が一斉に倒れる。失神状態になった人たちが気付いて起き上がり、しばらくすると女性は全員妊娠していた。
そして、生まれた子供たちは高い知能と光る眼を持っていた。「光る眼」は人間の心を読み、人間を操る超能力を備えた恐ろしさが……とジワジワ来る。
本作では、オリジナル版でジョージ・サンダースが演じた役をクリストファー・リーヴが演じ、あのマーク・ハミルが神父役。
「スーパーマン」と「ルーク・スカイウォーカー」の共演…(笑)
SF特撮場面とサスペンス物語を、それなりに楽しめるジョン・カーペンター監督作品。
カーペンター監督が女性を描くというのは土台無理があった
残念なリメイク
確かにほとんど完璧な出来映えのSFサスペンスの傑作であるオリジナル版では、彼らを産んだ母親たちの視点が少ないというのが唯一の弱点ではあった
だから、オリジナル版に女性の視点を加えるという監督の意欲は分かるのだが上面で終わった
カーペンター監督が女性を描くというのは土台無理があったのだ
オリジナル版を観ていることに寄りかかった構成にも感じられる
その割りにオリジナル版を中途半端にいじっただけでフラストレーションが起こる
オリジナル版にあるテンポよいサスペンスは本作にはない
カーペンター監督の本当の実力はこんなものではないはずだ
本領で勝負せず、苦手な分野で勝負しようとしている
真の実力は発揮できていないと言うしかない
海と赤レンガの壁の演出の混乱はどうしたものか
ディビットの独自の設定は何をやりたかったのか
生煮えなのだ
オリジナル版の土台に中途半端な女性視点という接ぎ木をしたのが本作の正体だ
しかし、本作には残念ながら接ぎ木で産まれた子供達の持つ光る眼のような力はない
死産で産まれホルマリン漬けになったあの異形の新生児そのものだ
二度見たいって思わない作品
一回見るだけでどんよりだったし、敵側の子供たちが本当不快だった。こういうのは『オーメン』でもあったけど、明らかに違うのは物語の面白さ。マイケル・パレの無駄遣いと言い、何か話が面白くない。
元ネタの作品はどうなんだろう?
なんだか哲学的
タイトル通り、目が光るわけですが、そしてその光り方なんていうのは、なんともベタな感じもするわけですが、しかしっ、この映画、なかなか捨てておけませんよ!
まず、ちゃんと面白いっていうね。終わりにはきちんと楽しさ回収させていただけます。それでもって、なんだか哲学的でしたね、今回のカーペンターは。欠如というものが人を人にしている、と、そこまでカーペンターが考えてるんだか分かりませんが、そんなことまで考えさせられたりして、やりますなカーペンターとか言いたくなってしまいました。「は? なんのこと?」とかカーペンター自身には言われちゃうのかもしれませんけどねー。
オリジナルの方がどうやら評価が高いようなので、そちらも観てみたいなぁ。
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