愛と希望の街のレビュー・感想・評価
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『えこひいき』は真面目そうなら許される♥
1959年の母子家庭に対しては偏見があった。
それに対する問題があるが、それを具体的話すと消されるので、回避する。
終盤に『片親がいないと歪んだ子供ができる。それは教育者として貴女もご存知でしょうが』と言う台詞が出てくる。
『一般論ですね。』
え!一般論って?流石、高学歴!
まぁ、功利主義その物。
こんな歯が浮くような台詞の連発。
演出家と俳優。こんなんで、2人とも恥ずかしくないのかなぁ。日本映画のDNAはこんな所から芽生えている。
この女教師のやっている事は個人的利益供与になり、発覚すると
『懲戒解雇』になる。就職の斡旋にもなるので、教師の資格も剥奪される。
ルールはルール
御法度を久しぶりに視聴し、
改めて監督は誰だろうと確認してから
この映画を観ようと思った事がきっかけです〜…。
27歳の作品ですか…。
あの当時の周りや社会をよく見てらっしゃる…。
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お金のため、鳩を売り、買った人が
誤って鳩を逃してしまったら。
鳩は帰巣本能があるので
売った人間の家へ帰ってくる。
そして、また売りに出すのループ。
やってる事はいけない事だと分かっている。
しかし、やらざるを得ない、
退っ引きならない事情がある。
でもそこに、デカデカと出てくる言葉がある。
ルールはルール。
これによって道が決められてしまう人がいる。
この映画では、鳩を売る少年とその家族がそうでした。
おかしいだろ。
そう強く訴えたかったのかな、監督は…。
観終わった後、胸にズンときました。
貧富の差を考える
会社専務の娘京子がボランティア精神によって正夫から鳩を買う。デパートの1000円よりも安い700円だ。正夫の母の靴磨きで生計を立てるだけでは無理なので、鳩を使った詐欺的な商売をしているのだ。
先生は正夫の就職のため京子の兄とも付き合い、地元の生徒へも門戸を開くように会社にお願いする。なんとか就職試験も受けることができたのだが、身元調査のより正夫の詐欺行為が発覚して不合格・・・
高度成長期に入ったというのに貧富の差は激しい。倒れた母の代理で靴磨きをするも警官に許可証がないとのことで止めさせられる。不条理なことばかりであることを嘆く教師。生活のためにしょうがなくやったことも許さない大人の道徳観と、不幸な人間を見過ごすことができない教師と京子の葛藤。どこをとってもプロレタリアート映画だ(よく知らないが)。
終盤、京子はもう一度正夫から鳩を買って二度と鳩が戻らないように仕向ける心理描写はなかなかのものですが、途中の生徒たちの演技がどうもいただけない・・・母親が息子の進学に固執するところが納得できないため、物足りなさも感じてしまう。それに犯罪は絶対によくないですから・・・
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