劇場公開日 1986年3月8日

「デビッド・リーンか?」愛と哀しみの果て 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0デビッド・リーンか?

2024年10月7日
PCから投稿

苦手の植民地系ラブストーリーなのでずっと敬遠してましたが、これは大傑作でした。

さほど盛り上がりのあるストーリーでもないのに、一つのシーンを短くて仕上げてすぐ次へ移る展開が大変テンポよく2時間40分を十分に持たせます。

更にシーンとシーンの間に、猛獣の描写を採り入れたアフリカの雄大な自然景観をダイナミックに挿入し「シャシン的な」映像美も秀逸です。

一種の大河ドラマともいえますが、主演二人の好感を持てる演技が高級感と重厚感を引き立てます。

ロレンス辺りと比較しても遜色のない出来栄えといえましょう。

しかし、戸塚宏先生がアフリカでストリープ先輩と結婚していたとは知りませんでした。

越後屋