「アフリカの雄大な風景は素晴らしいが、メリル・ストリープ演ずる男爵夫人カレン・ディネーセンが好きになれなかった」愛と哀しみの果て Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
アフリカの雄大な風景は素晴らしいが、メリル・ストリープ演ずる男爵夫人カレン・ディネーセンが好きになれなかった
シドニー・ポラック 監督による1985年製作(161分)のアメリカ映画。
原題:Out of Africa、劇場公開日:1986年3月8日
主人公たちが乗った飛行機から見るアフリカの雄大な風景は、実に素晴らしかった。撮影監督デビッド・ワトキンに拍手。襲いかかってくるライオンも、怖そうであった。どうやって、あのシーンを撮影したのだろう?訓練受けているサーカスのライオンを使用した?
流石にポラック監督の「追憶」(1973)時とは異なりロバート・レッドフォードもかなり年齢は感じさせたが、それでもいい男ぶりは健在で、男爵夫人メリル・ストリープが恋に落ちるのも仕方がないという説得力はあった。
ただ、メリル・ストリープ演ずる原作者カレン・ディネーセンが、金持ちの貴族で、大勢のケニア人を使用人に使い、夜は贅沢なディナーとワインざんまいと、優雅な身分すぎて、あまり共感ができなかった。夫にほっぽり出されていたとはいえ、正式な離婚の前に、レッドフォード演ずる愛人の貴族デニス・フィンチ・ハットンを連れ込んで一緒に暮らし始めてしまうのにも、抵抗感を覚えた。
アカデミー賞貰っているものの脚本の人物設定や、演技が上手いでしょうという気持ちが透けて見える様なメリル・ストリープの演技が、自分に合わなかったのかもしれない。物語を語れる能力はあるものの気位はやけに高く可愛げも乏しく、レッドフォードがメリルのどこが気に入ったのか不思議にも思った。「追憶」のヒロイン、バーバラ・ストライサンドの不器用で何事も一生懸命な可愛らしさを、懐かしく思い出だしてしまった。
アフリカを深く愛し、結婚も含めて全ての束縛を嫌うレッドフォード演ずるデニス・フィンチ・ハットンには興味を覚えた。映画の中でも、ゾウの牙を運ぶ姿や、どこかに出掛けて暫く帰って来ない姿が描かれていたが、女性パイロットで馬調教師でもあるベリル・マーカムとも恋愛関係にあった様。飛行機事故死は都合良すぎるストーリーと思ったが、事実らしい。
監督シドニー・ポラック、製作シドニー・ポラック、製作総指揮キム・ジョーゲンセン、
原作アイザック・ディネーセン 、ジュディス・サーマン、 エロール・トルゼビンスキー、
脚本カート・リュードック、撮影デビッド・ワトキン、美術スティーブン・グライムス、
衣装ミレーナ・カノネロ、編集フレドリック・スタイン、カンプ ウィリアム・スタインカン、プ ペンブローク・ヘリング 、シェルドン・カーン、音楽ジョン・バリー。
出演
メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン、マリック・ボーウェンズ、ジョセフ・シアカ、スティーブン・キニャンジュイ、マイケル・ガフ、スザンナ・ハミルトン、レイチェル・ケンプソン、グレアム・クラウデン、マイク・ブガラ。
Kazu Annさん
共感をありがとうございました(^^)/
アフリカ サファリの平原が壮大でした。
ロバート・レッド・フォードさんは
お年を召されても カッコよくて
劇中でも レコード聴いたりとか
ステキでした。
メリルさんも ステキですが
私も、役柄の影響があるような
そんな気がしました。
シドニー・ポラック監督の長編作品でしたよね。
「追憶」もそうでしたね。(^^ゞ