「弱い自分を認めた男の決別」パリ、テキサス @R3Xさんの映画レビュー(感想・評価)
弱い自分を認めた男の決別
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トラヴィスは愛ゆえに自分をコントロールできない自分はいつか人を傷つけることに恐れていて、一方で子供は実の親と暮らすべきという考えも持っている。
ハンターとジェーンと暮らしたいが、2人を引き合わせて、本当は一緒にいたいが、離れる決断を下した。
自分勝手な行動に思えるかもしれないけど、自分の思い通りにならない自分のことも理解した上で2人のためを思ったその決断を支持はできないけど、そうゆう考えもあると思った。
何かと決別する話や決別する人の話をヴィムヴェンダースは描くけど、トラヴィスのような決別をした人が平山になるのかなぁとか思った
人は視覚的に制限された環境や不特定の人間相手だと正直になれたり上手く喋れたりするのは何故だろう。古くは懺悔室、今作の覗き部屋、今だとライブ配信アプリとか?社会的に関わりがある相手とは家族や友人であっても本当の話はできないのだろうか。
トラヴィスの悩みである人に期待しない無償の愛を与えるのは人には難しいのかもなと考えた。
ライクーダの音楽が最初は不安定さを演出する感じに聞こえたが、最後は決断した男を印象付けるブルースとして響いてきた。
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