「見て良かった」パリ、テキサス crisさんの映画レビュー(感想・評価)
見て良かった
この日は、なんだか遠い、広大な景色が見たくなってこの映画をチョイス。
まず一言、「見て良かった」
マイリストに入れてるけど、もしかしたら一度も再生しなかったかもしれない。その日の気分でいつも見る映画を決めてるけど、ずっとこの作品を見る気分にならなかったかもしれない。サムネだけで。
でも、クリックしてみて良かった。再生ボタンを押して良かった。
こういう、思わぬ感動に出くわした時、すごく嬉しくなる。
ロードムービー、とだけ知っていてあらすじなどは知らなかった。
だから作品がスタートしてからすぐに、主人公の行動に釘つけ。
どういうことなんだろう?どうなっていくんだろう?って
ほんと冒頭からすぐに、惹きつけられていった。
ずっと興味を惹かれたまま、最後まで駆け抜ける。
そうだったんだ、そういうことだったんだ、と視聴者が知っていく方法も、なんだか今まで見たことない手法だったから、惹きつけられちゃったなあ。
そういう過去があったんだね。
息子ハンターが愛らしい。
息子とだんだんと距離を縮め、二人で車の旅のシーンはよかったなあ。
叔父叔母の心境、息子の心境、実母の心境、そして父の心境。
どれも、切なくて。でも皆シンプルに「大切に思っている」という気持ち。
そのパズルが上手くはまらない時に、すれ違ったり。
みんな「大切に思ってる」だけなんだけどね、、、。
父トラヴィスの行動、そして思いに
最後の最後まで惹きつけられる作品だった。
ハンターが母にゆっくり、近づくシーン。
近づいて、抱きつくシーン。とても、とても良かった。
音楽、ギターの音色がこの映画の雰囲気をさらに際立たせていた。
ロードムービー感。切なさもあり、広大な大地に呆然としているような、そんな雰囲気を掻き立てる音楽だった。
見れてよかった。