「ロードムービー、家族との交流、男に何があったのか…見どころたくさん!」パリ、テキサス いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
ロードムービー、家族との交流、男に何があったのか…見どころたくさん!
今作はテキサスの広大な砂漠にポツンと男がいるシーンから始まる。汚れてくたびれた姿、生気はないし、全く喋らない。
始まりとして最高。
この男には一体何があったのか?一気に引き込ませてくれた。
そんな男トラヴィスを連れて帰ろうとする弟とのロードムービー、トラヴィスの言うことを聞かない様は観ていて歯痒くなる。
こんな感じで進んでいくのかなぁと思っていたら、四年ぶりに再開した弟夫婦、実の息子との再開。
トラヴィスが正気に戻るとともに、息子との距離感が徐々に埋まっていく様子は観ていて微笑ましい。
かと思っていたら、行方不明の妻ジェーンを探しに再びテキサスに向かうロードムービーが始まる。
その後、ジェーンと間接的に出会い(ジェーンがとても綺麗で印象に残った)、遂にトラヴィスに何があったのか分かる。その後のトラヴィスの選択について、そうなるのなぁと悲しくなった。観終わった後も余韻に浸った。
ゆったりとした話だけど、ロードムービー、家族との交流、男の謎とてんこ盛りでアート作品としてもエンタメ作品としても楽しめた。
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