「名優そろい踏みで、圧巻されました…」パピヨン(1973) うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
名優そろい踏みで、圧巻されました…
子供の頃、日曜洋画劇場かなにかで、見た記憶がある。
最後のシーンで、ドガが、飛びこまずにいたことが理解できなかった。
なんて臆病なドガと…。
でも、今ならよく理解できる。
確かに臆病かもしれない。でもそんな言葉でひとくくりにできるほど単純ではないのだ。
2時間半を超える長い物語を堪能した後では、軽はずみなことは言えないのである。
パピヨンはそんな親友(盟友、同志)の気持ちを痛いほど理解し、ゆっくりとドガを抱きしめる。そして、すぐに断崖絶壁を飛び降りる。
この余韻…。ただただ感動である。
さすがに古さを感じる演出や、今では決して許されることであろう表現があったが、
映画が自由であった時代を感じさせてくれて、古臭ささえヨシと思えてしまう。
一週間限定の上映とのことだけど、延長してもっと多くの人に見てもらいたいと切に願う。
特に、今の若い世代の人に見てもらいたいと思う。
自由が溢れている現代は、実は不自由な世界であると感じてしまうかもしれない。
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talismanさんのコメント
2025年5月18日
うさぎさん、コメントありがとうございます。有名な「パピヨン」、実は見ていなかった、でも見た気になっていた。これは何なんだろう?と今でも解決つかず考え中です