劇場公開日 1970年6月27日

「似ている」パットン大戦車軍団 カルヴェロさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 似ている

2025年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』で有名なコッポラさん
近年では『メガロポリス』の難解さに衝撃を受け彼の過去作品を調べたらこの作品がヒットしたので驚きました

もう何十年も前に見ていてその当時はあまり深く考えずに天田の戦争映画の一つとしての印象
しかし冒頭のパットンの演説のインパクトだけは強く演説の内容は全く真逆なのですがインパクトはチャップリンの『独裁者』と同じくらい心に残っていました

今になって噛み締めてみてみるとパットンとはどれほどの人物なのかが描かれていて今の時代の誰かに似ている
まさか彼はパットンを手本に振舞っているのではと思ってしまうのです

戦略や実際にそれを行動に移す素早さは大戦当時のパットンに及ぶものはいないほどの能力があり鍛え抜かれた兵士をこよなく愛するパットン、しかし何十年も前のあの頃でさえ報道され方が悪意に満ちているのは何故なのだろうか
国の英雄でも少しの失言や行動は許されないのか
確かに精神を病んだ者はその病気を知らない者は軟弱者と映るだろうしナチ党を他の政党と変わらないと言う意味は分かるが世界が「ナチ」と聴くだけでどうイメージするかを考えるべきだったのかもしれない

人は何かに特別な能力があればその分不得意な部分だってあるでしょうに

それにしてもジャージ・C・スコットさんはパットンではないかと思うほどの怪演でした
『博士の異常な愛情…………………』といい軍人がよくお似合いな方でした。

カルヴェロ