バルカン超特急のレビュー・感想・評価
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サスペンスの皮を被ったコメディ そして隠された政治性メッセージ
これは面白い!
ギャグとウイットとユーモアがこれでもかとてんこ盛りです
正に何分かに一度はくすりとさせます
ほとんどサスペンスの皮を被ったコメディです
敵に襲撃されてレフリーなのか?とか言われるシーンや、隣のコンパートメントでヒロインがホントに体操していたのには笑ってしまいました
ですから、サスペンスは突っ込みどころが一杯ですがそこはそれでよしという態度で観るべきかと思います
1938年製作ですから第二次世界大戦勃発の前年
その国際謀略渦巻く欧州情勢の当時の雰囲気を濃厚に伝えてくれます
バルカンと言えばあの名作「ユリシーズの瞳」が思い出されます
あの熾烈な戦争の十字路のシリアスな物語の始まりよりもさらに数年昔のお話がこのようなコメディタッチのサスペンスとは強烈な皮肉です
つまり英国人からすれば、バルカンなぞ所詮他人事ということです
お気楽な二人組の英国人の存在がそれを見事に象徴しており、これで良いのかという政治的皮肉も感じることができます
また不倫旅行中の英国人弁護士はチェンバレンを連想させる平和主義者
正に「戦争するくらいなら殺されよう」を身を持ってやってくれます
台頭するナチスドイツへの対決を鼓舞するシーンでもありました
バルカンという戦争の火薬庫から英国に向かってひた走る超特急とは、第二次世界大戦勃発への導火線のメタファでもあります
第一次世界大戦はバルカンの一発の銃声から始まったのを想起せよと暗に言っているのです
徹頭徹尾コメディサスペンスの娯楽作品ありながら、このような時代のメッセージ性を内包させているとは流石はヒッチコック監督と言わざる得ません
フロイ老婦人は素晴らしい名演技
ラストのオチには、そうと分かっていても思わず拍手です
本当に見応えある「娯楽作品」です
ヒッチコック監督の手腕見事です
名作中の名作です
おかしな二人組み英国人が良かった!女中部屋に二人でベッドで寝てる...
ヒッチコック流ミステリーとユーモアの列車旅
アルフレッド・ヒッチコックが初期のイギリス時代に手掛けた中でも傑作名高い1938年の作品。
イギリス行きの列車の中で、アメリカ人令嬢アイリスが知り合ったイギリス人老女フロイが忽然と姿を消した。
他の乗客は誰も老女を知らないどころか、見てもないという。
一体、老女は何処へ…?
アイリスは協力してくれる乗客の一人、ギルバートと老女を探すが…。
MIKE MIZNOのあのケッ作は別として、列車×サスペンスに外れ無し。今公開中の『新感染 ファイナル・エクスプレス』も評判良く、スゲー見たいし。
正直、列車に乗るまで、登場人物たちの人間模様は後のミステリーを盛り上げる為の必須前置きではあるが、少々退屈。
が、いざ列車に乗り、老女が姿を消してから、俄然面白くなる。
やはり気になるのは、オチ。
遠い昔に一度見て忘れたか、それともまだ未見だったか、あやふやな事もあり、オチをあれこれ考え、楽しく見れた。
この手の設定のオチは幾つか例があるが、それでも本作は、多少強引でツッコミあっても(ラストの温い銃撃戦とか…)、なかなかそう来るか!と面白い。
実はオチより驚きなのは、姿を消した上品な老女の正体の方。
それこそ本作に於けるヒッチ流ユーモアかもしれない。
見るべき!
ヒッチコック映画によくある特徴。
・男性と女性主人公は妙に信じ合う。
・女性の方は冷静勇敢で勘がいい。
おかしさもあるがハマるようになる!!!!
特にこの映画の二人は可愛らしいー!
最後のエンディングも好きで好きで感動もあった‼️
今迄一番好きなエンディングかも‼️
それに確かに銃戦のシーン迫力足りないのもあったり、全体的にドラマチックすぎだが、
なかにも色々工夫して、ユーモアあり、スリーラーあり...
特に列車の中という閉鎖の空間でさらに絶望感と恐怖感を与える!
列車のその鳴き声も怖いー!
女の叫び声とそっくり!
映画にも突っ込まれたところあって面白かった!
ヒッチコックさんにハマりそう
初めてヒッチコックさんの作品を見た日に、たまたまヒッチコックさんが別の作品ですが、セクハラをしていたのではないかとゆう記事ニュースの配信を見て驚いていた。
ミステリー系映画に実はあまり興味がないのだが、ヒッチコック監督の作品が面白くハマりそうである。
英語が聞き取りやすくて良い。
イギリス人のおばあさまが生きており、本当に良かったです。
美男美女が沢山で白黒の味が良いです。
これぞヒッチコック!
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