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映画レビュー
今の2023年で復刻上映?されていることに意味はあるかな?
今年211本目(合計862本目/今月(2023年6月度)36本目)。 ※ 映画館移動の調整でラブライブを見た後に視聴したのですが、こちらの作品に特に言及するような内容がないので省略します(憲法論的な解釈が可能な映画は別)。 さて、こちらの映画です。 シネマートさんのいわゆる「韓国映画祭り」で扱われている映画で、もともとはというと1990年代の映画です。 韓国映画といえば、例えばアクションものであったりホラーだったりと、日本の映画の技術をはるかに超えたいわゆる「韓国映画」という一つのカテゴリを作っていますが、本映画はそのまだ黎明期だったのか、「韓国映画の技術強化」といった国策的なものがまだなかったのか、いわゆる青春映画というカテゴリではありますが、それを超えるものではありません。 また、ストーリーのわかりにくさの一つとして、韓国映画でおよそ「荒廃した世界」(厭世観が広がっている世界)が扱われることは一部の例外(そういう映画ですよ、と断っているものは除く)を除いてないですが、本映画はこの雰囲気がかなり強く、各登場人物の発言がどれも「投げやり」であるため、こう何を述べたいか…という点がはっきりしません。 一応、一度の視聴で(いくら韓国映画祭り扱いでも、1日1上映です)わかるのは、高校生?大学生?どうしの男の子と女の子の恋愛の葛藤を描いたもの…という点ですが、ここで問題になるのが独特な色使いや光の演出で、今でいうと「光の点滅にはご注意ください」等の指示がありそうなもののそれもなく、字幕もこなれていないのか(そもそも30年前…)、正直何を述べたいか…という点は正直かなりわかりにくいです(映画の主義主張がはっきりしない)。 ただ、韓国映画も日本映画もフランス映画も程度の差はあれ、そういう「●●映画といえばこういうもの」というものが確立するまでの試行錯誤された時代の作品であることは事実で、この「韓国映画祭り」には古い作品が多く集まっていることを考えると、大きくは引けないだろう、というところです(換言すれば、今、一定の支持層がある韓国映画は、ブームとなる前はどういうものが放映されていたのか、という比較論的な観点が強い映画です)。 ストーリーとしてネタバレとなるような要素があまり見当たらず、一方でVODシステム等で簡単に最近は見ることができるようなので、余り深くは書かないことにします。 いずれにしましても、「最近の韓国映画の面影もない、韓国映画の黎明期として試行錯誤しながら作られていた映画なのだろう」という「歴史的な事情」を考えるとそこまで減点の幅は存在しないので、減点なしにしています。