「かはいふ人にわたしはなりたひ」ハリーとトント きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
かはいふ人にわたしはなりたひ
老人が出てくる映画は、
最近までは自分の両親を思い浮かべながら見ていたけれど、今は自分の姿をそこに発見するようになったな。
この映画の面白いところは、年寄りは年寄り同士でこんなにユニークな会話を交わしていたのだと知ること。
中年後期の自分は、若者たちの独自の語彙や言い回しをいつも驚きながら耳にして、彼らの最先端の感覚を時には真似して取り入れていたものです。
でもね、「ハリーとトント」で交わされるシニアたちの生きざまが今はスッゴく新鮮!
あんなふうに語り、あんなふうに立ち止まり、そしてあんなふうにベンチに座ってみたい。
未知の世界に向かう冒険旅行の前夜の気分です。
だから“同行者”として僕もハリーの旅に連れて行ってもらう、“僕のロードムービー”って感覚になってくる。
小道具、鞄、ピアノにタップダンス・・
ストーリーも画質も枯れていて、アナログレコードを真空管で聴くようなフィーリングかな。
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猫のトントがいい子。
僕も昔は黒猫ばかり7匹飼っていました。
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