ハメット

劇場公開日:

ハメット

解説

フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮のもと、ジャーマン・ニュー・シネマの旗手ヴィム・ヴェンダース監督が初めてアメリカ映画のメガホンをとったノワールサスペンス。ジョー・ゴアズのミステリー小説を原作に、「マルタの鷹」などで知られる実在のハードボイルド作家ダシール・ハメットの人生と彼の小説世界を重ねあわせながら描く。

探偵小説を完成させたばかりの作家ハメットのもとに、探偵社時代の仲間が訪ねてくる。ハメットは消えた中国人女性を捜しているという彼に頼まれてチャイナタウンを案内するが、いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていく。

「地獄の黙示録」のフレデリック・フォレストが主人公ハメットを演じ、「タクシードライバー」のピーター・ボイルが共演。「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 終わりなき再編集」(2024年11月29日~/新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか)にて、ヴェンダース監督が本作を手がけている日々を描いた日記映画「リヴァース・アングル ニューヨークからの手紙」と併映。

1982年製作/97分/アメリカ
原題または英題:Hammett
配給:グッチーズ・フリースクール
劇場公開日:2024年11月29日

その他の公開日:1985年12月(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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受賞歴

第35回 カンヌ国際映画祭(1982年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ビム・ベンダース
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映画レビュー

3.5ヴェンダース監督✖コッポラ製作なのに特別感が無く、主演コンビに華も無く、約束事を踏襲するもそれ以上はなく、普通のハード・ボイルド探偵ものオマージュ作品に。

2024年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

普通には面白いが、ヴィム・ヴェンダース監督、コッポラ製作総指揮なのに、何だこの凡庸な感じは。 ヴェンダースがハリウッドシステムに馴染めず作家性が発揮できなかった結果なのでしょうか。 ハード・ボイルド探偵もの、約束事を踏襲するもそれ以上はなく、セットで撮った感じが悪い方に働いてる。 主演にも華が無く、助手的な女性の相棒も今一つ。 クリスタル・リンが誘ってくるところの妖艶さが一番良く、ひときわ際立ってました。

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ITOYA

3.5ねじれ

2024年12月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

何の知識もなく見て『マルタの鷹』みたいなことがやりたいのかな、と思ったら、まさに『マルタの鷹』はハメットの作品らしい。チャイナタウンでは白人がマイノリティになるというねじれと、ヨーロッパ人の思うハリウッド映画というねじれと、映画人の思う舞台演劇(セット重視)を映画に撮るというねじれと、今見ると面白い。

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ouosou

3.0 1926年、スーとの結婚直前だった。が、口癖のハメット。60~7...

2018年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1926年、スーとの結婚直前だった。が、口癖のハメット。60~70年代のハードボイルド映画と雰囲気は似ている。他のヴェンダース作品と比べると、他人の物真似のようにしか見えずにがっかりしてしまうかもしれない。まだ大きな賞を取ってない時代なので、思考錯誤を繰り返していたのかもしれない。  「クリスタル・リンとウルフマン」というポルノ映画(ブルーフィルムと言ってた)が原因で様々な事件が起こったわけだが、予想通りストーリーは面白くなかった。警官と悪党と金持ちだけが社会にいたら怖いなぁ。

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kossy

4.0なるほどなるほど

2014年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

萌える

なるほど、なるほど・・・ どうしてあの有名な評論家が「失敗作」としたか、確かに分かる感じがしましたです。失敗作にもならない作品が溢れてる中で、ちゃんと失敗してるっていう意図で言及されていたと思いますが、その感じ、なんだか分かりますよ、これ。 やりたいことは分かるよー、そうだよね、その感じだよね、だけど、なんだかうまくいかないね、おかしいな、どうしてだろ、感覚は分かってるんだよね、明確な絵も見えてるんだよね、でも、なんか、あれ、どうして・・・ って感じです。 でも、これ私、やっぱり好きですよ。捨てておけない感覚があります。いつかまた観直したくなる予感があります。ずっとどこかで心に残り続ける作品な気がします。そう、これ、この感覚が味わいたくて映画を観てるんだって気がします。

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チャーリー