「We'll meet you again‼️」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0We'll meet you again‼️

2023年6月29日
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アメリカ軍の司令官が、ソ連への水爆攻撃を命令した。周囲は司令官の狂気を止めようとするが、事態は国際問題となり既に手遅れ。そして大統領自らソ連に撃墜を依頼するが・・・叫び声を上げながら、爆弾に股がって地上に落下していく兵隊‼️炸裂するアトミックボム‼️美しく不気味で巨大なキノコ雲‼️世界滅亡のその時に甘く流れるラブソング "また会いましょう" ‼️原爆という重いテーマを、これほどまでにブラックな笑いの対象として料理できるスタンリー・キューブリックの "神様の視点" はホント素晴らしい‼️ヒコーキブンブンのジェスチャーのジョージ・C・スコットも狂演してますが、やはりピーター・セラーズですよね‼️副官、大統領、ストレンジラブ博士をひとり3役で怪演する彼のことを一時期本気で3つ子だと信じ込んでました‼️

活動写真愛好家
盟吉津堂さんのコメント
2025年3月6日

キューブリックがそこまで英語圏以外の吹き替えに神経を尖らせていたとは知りませんでした❗️
でも、言われてみれば確かに納得できます❗️
特に『時計じかけのオレンジ』なんて、若者言葉がすぐ死語になって作品自体が古臭くなってしまうから、そうならないよう原作者が特殊な言葉使いを考え出したんですよね。
まあそんなことはないでしょうが、もし70年代当時の日本のテレビ局が勝手な吹き替えをして、アレックスたちが「オレのダチ公が」とか「マブいスケじゃん」とか「バリバリだぜ」とか言ってたら台無しですよね(笑)❗️

盟吉津堂
盟吉津堂さんのコメント
2025年3月4日

キューブリックはホントに「人間」というものを突き放して見る"神様の視点" を持ってますよね❗️
キューブリックの映画が古くならないのもそのせいなんでしょうね!

余談ですが、自分は『ピーター・パン』(2003)という映画で、ネバーランドのフック船長と現実世界のダーリング氏が一人二役だということにずっと気付かずにいた、という苦い経験があります(笑)。
上手い俳優には騙されます(笑)。

今作で一人三役の怪演を見せたピーター・セラーズは『ピンクの豹』や『ピンク・パンサー2』といったユルユル・コメディーでクルーゾー警部というお馬鹿キャラを演じてて好きだったのですが、声優の羽佐間道夫の軽妙な吹き替えに依るところが大きく、字幕版で観たらあんまり笑えなかったという思い出があります(笑)。

盟吉津堂