「約50年前の作品とは思えないほどストーリー・映像共に古さを感じない、現代にも通じるTV業界の闇を徹底的に描ききった衝撃作」ネットワーク Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
約50年前の作品とは思えないほどストーリー・映像共に古さを感じない、現代にも通じるTV業界の闇を徹底的に描ききった衝撃作
午前十時の映画祭14で鑑賞
最大の見どころは本作でアカデミー賞 主演女優賞を受賞したTV局の新鋭プロデューサー・ダイアナを演じるフェイ・ダナウェイさんの演技、とにかく視聴率アップだけを追求し成功のためなら何でもする、という人でなしでなかなかのクズ女をめっちゃくちゃエネルギッシュに演じています、見た目がすごく綺麗な上に野獣のような目つきがとても恐ろしかった(苦笑)
そして同じくアカデミー賞 主演男優賞を受賞したピーター・フィンチさん、落ち目のニュースキャスター・ハワードがさらにどんどん堕ちていき、しまいにゃオンエアまで使って世論を巻き込み狂気の世界に蝕まれ暴走していく様を見事に演じています
尚、フィンチさんは残念ですがオスカーノミネーション直後に心不全で亡くなり死後の受賞だったとのこと
そんなハワードを使って勢いを増すダイアナ達 TV局内の新興勢力の愚行がエスカレートしとんでもない方向に転がり、衝撃のラストに向かっていくストーリー展開がとても秀逸で素晴らしい、グイグイ引き込まれ、あっという間で見応え満点の有意義な2時間でした
これを半世紀前に撮りきっているシドニー・ルメット監督はじめ関係者の手腕に脱帽です
コメントする
トミーさんのコメント
2024年12月15日
共感ありがとうございます。
得意なのはSEXとケンカ、良く解ってらっしゃる。こういう女優さん最近あまり見ないです、岩下志麻さん?
放送ジャックみたいな映画はたまに出ますが、局側主導での作品は少ない気がします。