ニュー・シネマ・パラダイス 3時間完全オリジナル版のレビュー・感想・評価

ラストシーンは何とも言えない切なさやら何やら、訳が分からない感情に溢れんばかり。
でも人生っていいなーと思わせてくれる爽やかさもあるという唯一無二の映画。
生きていると、神様のイタズラのような落とし穴に陥ることもあるけれど、それでもやっぱり、歳を重ねるって捨てたもんじゃないなーと思えます。

本作を見終わったあと、映画館に行きたくなりました。日本人は遠慮しがちなので、あそこまでワイワイ騒げないでしょうが…
「映画がもつ力」をテーマに展開する感動のストーリーです。時には人生まで変えてしまう映画を、よく映像作品に仕上げたと思います。
いずれにせよ、映画って本当にいいものですよね^^

89年の公開時から何度観たかわかりません。通常版も含め、DVDも持っているんですが、劇場でリバイバル上映される度に観てしまいます。
個人的には、主人公の実らぬ片想いが描かれた3時間版の方が好きです。この映画を観て例え実らぬ恋だとしても、自分の想いを伝えた方が人生に悔いなし、とずっと好きだった人に告白する勇気を与えてくれました。
そして、何と言ってもラストシーン。そのシーンが近づいて来てあの音楽が流れてくるだけで自然と涙が溢れてしまいます。

いろいろなレビューをみていると、劇場版を観ればよかったと後悔…
しかし、３時間を感じさせない作品だった。何人もの人の人生を見せられたようで、人生について考えさせられた。
少年時代のトトがとてもかわいくて和やかになる作品だった