ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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おまえの噂が聞きたい
夢も希望もなにもない町で、唯一の娯楽である映画に魅了された少年、トトと、映写技師であるアルフレードの、親子のような友情が胸にしみる今作。
学がなく、映写技師になるほかに道のなかったアルフレードの、トトに対する、親心のようなものに、心打たれました。
彼は、自分と同じ映写技師となったトトに、強く、厳しく、町を出るよう促します。それは、彼が、トトの抱く夢に気づいていたからでしょうし、また、自分と同じような、孤独で退屈な仕事をするだけの人生を歩んでほしくない、という気持ちもあったからに違いありません。
「俺はおまえに会いたくない。おまえの噂が聞きたい」というセリフが、なんとも父親らしく、心に遺りました。
映画のラストで、アルフレードがトトに遺した遺品。
ただの茶目っ気たっぷりな洒落た贈り物、というだけでなく、もしかしたら、彼もまた、トトと同じ夢を抱いていたのかもしれないと思うと、よりいっそう、彼を愛おしく感じました。
最高のノスタルジー
小さな村の映画館と少年とおじいさんの話。これもまた3時間という長丁場ですが長い映画には必ず理由がある。
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『ディア・ハンター』と同じく3部に分かれてて、最初の1時間は主人公の幼少期におじいさんと映画館で過ごした日々、次は青年期で恋をして村を出るまで、最後の1時間は中年になった主人公がまたおじいさんの死によって村に戻ってくる。
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全編にわたって、同じ音楽が何度も使われてるんだけど、初めて聞く音楽なのになぜか懐かしい。それと共に主人公の成長を見守っているから、最後廃れた映画館に戻ってきた時に同じ音楽が流れてて泣ける。
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そしてまた、映画館好きとしてはこの出てくる映画館が良いのよ。毎回満席立ち見状態で、皆で映画を楽しむ文化がある。いずれそれも廃れてしまうんだけどこういう時代に生まれたかったな。
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レビュー
言わずと知れた名作。初見なので出来るだけ情報を入れず鑑賞。
心に響く言葉や過去の映画からの引用、素晴らしい音楽、様々な愛を描いており、シンプルにとても感動しました🦊✨
人生において、長い期間を空けて、何度も噛み締めたい名作に出会えました😆
アルフレードのばか!
私が映画館で観た時、既に一回観ていましたから、それほど気負うことも無ければ、何かを期待するという事もありませんでした。
私は友人と一緒に観に行きましたが、席はガラガラだったので、離れて座りました。
(男同士でくっつく必要もないでしょう?)
私が1回目に観たのは完全オリジナル版の方で、その時上映されるのはカット版でした。
行く前から友達とその事で盛り上がっていました。
「今回はカット版というのがネックだね」
「カット版は残念だけど、ニューシネマパラダイスをこのご時世に、映画館で観れるだけで十分 運が良いよ。」
そんな感じの、なんかの記念みたいなスタンスで鑑賞に臨みました。
この映画に2人とも泣かされるハメになるとは、知る由もなく。
私たちはそれぞれの想いを胸に描いていたんでしょう。はじめに泣いたポイントが違うみたいでしたが、やはりラストは涙を流さずにはいられませんでした。
離れて座って正解でした。泣いてるところを見られたくないですからね。
青春時代に観るべき映画だと思います。
友達と観に行ったのが、私にとって最大のポイントでした。
随分前に その友達とは仲たがいをしました。
私の方が一方的でしたが、恋のせいでした。
私は "恋よりも仕事しろ" の人間なので、相手にもそういうスタンスを強要していたのかもしれません。
それはまるでアルフレードがトトの恋愛を望まなかったように!フィルムの恋愛シーンをハサミで切ったように!
(私はその子の邪魔はしてません)
という、しっとりした恥ずかしい想いのある映画です。
3回目はどのシーンで泣いてしまうのか、あるいは 泣かないのか。
その子といつか仲直りしたら、3回目 を観ようかな と思っています。一生 観ないかもしれませんが。
そういう思入れの強い映画になるんです。
しかし、今になって考えれば、トトみたいな人生は嫌です。恋愛くらいさせてよ!未練が残っちゃったじゃん!アルフレードのばか!
未練が感じられにくい分、私はカット版が好きです。
20年以上前に鑑賞して以来2度目。 鑑賞中はそんなに惹き込まれる訳...
20年以上前に鑑賞して以来2度目。
鑑賞中はそんなに惹き込まれる訳じゃないんだけど、不思議とエンドロールが流れるころには数十分前の作中の些細なできごとがとても懐かしく愛おしく感じられる。
派手さはないがいい映画。
ただ、トトに近い年齢になってトトのような人生を送れていない自分と重ねてしまい、素直に感動できない自分に出会いちょっと複雑だった。
これぞ、傑作、
素晴らしい。の一言に尽きる。これこそが映画の傑作である。映画というのは、素晴らしいものであればずっと心に残り、考えるだけで幸せになる。逆に駄作はどんどん心から消えて行く。
この映画を見て三年が経とうとしている。『言葉ではなく見たものを信じなさい』この言葉は自分の人生に響いた。ありがとうと言いたい。映画に感謝したい。
映画というものを愛すきっかけとなった作品である。
インターナショナル版
インターナショナル版のを見た。15年くらい前に見た時は途中ですが気持ちが折れて見きれなかったが、今回は楽しく見れた。良い作品だったが、完全版とかと比べるとかなり物足りないらしい。近々完全版見ようとおもう。
映画愛に溢れた作品。 映画が最高の娯楽であった頃。それにしてもなん...
映画愛に溢れた作品。
映画が最高の娯楽であった頃。それにしてもなんと自由な鑑賞スタイル、いけないことしてるやつがいっぱい(笑)
本作を名作たらしめているもの
1 音楽。哀愁溢れ文句のつけようがない名曲。
2 幼少トト。笑顔のなんと愛くるしいことか。
5×5が言えないとしばき回されます。折檻おかんもしばき回してます(笑)
エレンよいずこ?可憐な君も誰かをしばき回しているのでしょうか?イタリア女、怖い(笑)
分からない
アルフレードの父親であり、友達でもあるあの関係性は
堪んないですね・・・。
私は現在友達と言える人が一人も居ませんが、アルフレード
みたいな人だったら是非お友達になりたい。
自分が初めて見た映画はトイストーリーです。それが衝撃で
子供の時から映画は割と好きな方だったのですが、
トトもそういう感じで最初に素晴らしい映画に出会えたのかな?
何事も最初はとても重要だと思います。
最初に見た映画・最初に出来た友達・初めての恋愛など。
私は恋愛をした事がありませんが、何十年後にまたこの映画を
見た時に、兵士の気持ちが分かればいいな・・・。
「完全版」を観た直後、「劇場版」のテレビ放送があったので鑑賞。 ま...
「完全版」を観た直後、「劇場版」のテレビ放送があったので鑑賞。
まったく別物の映画になってる・・・。
これは、これで、幼少期(アルフレードとの思い出)を懐古するいい話なのかもしれないけど、映画として軽くなってる気がします。
ボッチャ(完全版ではエレナの夫になっている)の登場も生きてこないし。
(幼少期は、算数の授業で先生に叱られ、青年期では、エレナの落し物を拾って手渡す時に、トトと競いあってるシーンがあるのに)
エレナとの再会と、一夜限りの“夢”(エレナがそういっている)があると、ないとでは、
アルフレードが残したキスシーンを涙し、笑いながら観るトトの心情を考える鑑賞者の気持ちは大きく変わってくるんじゃないかと思います。
完全版のほうが、良いと思いますが、どちらを先に観たかで、大きく感想が変わってしまう作品だと思います。
時が経っても変わらないもの
自分が生まれ育った村が、あんなにもかけがえのない思い出の詰まったものだったら素敵。
幼少期、青年期の主人公や周りの変化に、時の流れを感じた。
雰囲気がすごく好き。
音楽がイタリアの町並みに合っていて、なぜか懐かしい気持ちになった。
名画特有の深いメッセージを感じた。
子供時代に愛されるということ
実の親子ではないからこそ、愛情とは何かを考えさせられる、愛情の壮大さを感じる作品。
子供時代に愛されるということが、将来に影響していること、時の流れを感じさせられる構成。
ラストをロマンティックに飾る点では満点であるが、虐待傾向にあった主人公の母親がラストのみ優しくなっている点が不明、描き方が少し雑である印象であるため評価は4となった。
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