ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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泣かせる名セリフ 『俺を忘れろ』、 イタリアの寅さん
青年が、師匠と分かれる場面。 師匠が青年に言う。『俺を忘れろ。お前とは会わない。』 青年は、師匠の深い愛情を即座に理解し、静かに一言『グラッツエ』(ありがとう)
『男はつらいよ』 寅さん的な、温かさ。いい涙が出ました。
人生最高の映画! 何度も泣いた!
学生時代、名古屋で3回。社会人になってすぐに東京で2回観ました。この映画に限って照明がすぐに点灯しなかった。みんな泣いていたから。また、名古屋でも東京でも鑑賞終了後客席から拍手。
本当に素敵な映画。しまいには、千葉の民宿で女主人と夫婦で見る羽目に‼レーザーディスクが
ありじっとみていたら『この映画は最高よ!』。気が付いたら3人で観ていた。正直ありえない。でも、本当に好きなんだなぁと感じ、悪い気はしなかった。
郷愁と共に謳い上げる人世讃歌。間違いなく名作です。
ほぼ全ての映画館が再オープンした今、名作のリバイバル上映で久しぶりに観てあらためて感動した。
1989年のイタリア映画の名作。当時映画館で確か続けて2回観て、映画雑誌スクリーンに感想を送ったほど感動した記憶が。
その後ビデオでも何度か観て、ご無沙汰してました。
やっぱり大画面はいいですね〜
古き良き映写機の時代。舞台はシチリア島。
映写技師アルフレッドに弟子入りしたいたずらっ子トトの物語。
2人は親子のような関係を結ぶも、時の流れとともに街も変わり、戦争もあり、人も変わり、恋に敗れ、若き青年の旅立ちの時がやってくる。
「故郷を振り返るな。手紙も送るな。おまえはローマで大きくなれ。羽ばたけ」と突き放して送り出すアルフレッド。
何度も観たはずなのに、動き出す列車から見るアルフレッドの背中がどんどん小さくなり、涙で霞む。
昔よりも、映画の中身をより味わえている自分がいました。軽い驚きでした。
それだけ私も経験や年を重ねたということ。
この映画でも、そう。
ローマで出世して30年ぶりに帰郷したトトと同じ目線で眺める故郷の町、懐かしい人々。
すっかり古びた廃墟の映画館。
時の流れには誰も抗えない。
必ず年老いて、死んでいく。
短い一生の中で、精一杯生きること。
愛をみつけること。
『自分のすることを愛せ』と
遺言のようなアルフレッドの言葉と共に、
トトに遺した形見のフィルムの映像は、涙なしでは観られません。
どんな思いでこのフィルムを繋いだのか…
シチリアの、名もなき映写技師の人生は平凡ですが、トトの人生にどれほどの影響を与えたことか。
人とは、小さくも大きなものですね。
映画愛と人生愛が溢れている、素晴らしい映画。
音楽も大好きです。心にジーンと染み入ります。
映画がもっともっと愛しくなる
映画を見る時間は
その時を共有する人たちの宝物
なのだと感じた。
人生はお前が見た映画とは違う
もっと困難なものだ
いけ
もうお前とは話さない
お前の噂が聞きたい
自分のすることを愛せ
子供の頃試写室を愛したように
この村にあるのはまぼろしだけ
この言葉のとおり、30年帰らず、
小さい頃から情熱を注いできた
映画で成功をおさめる
そして30年ぶりに戻った故郷
そこは知らない街のよう
みんな知らない人のように思えた
全て変わってしまったような
でもふと周りに目をやれば、なにも変わらないもの、ひとたちがいた
大切な友人からの形見は
切り捨てていた部分のつなぎあわせ
凝縮された、人間の1番愛しいシーン
情熱を注いだ映画と自分の人生
実らなかった女性との関係
それとは引き換えに得た、成功
全ての想いが、このフォルムを見ながら押し寄せてきたのだろう
素晴らしいラストシーンだった
映画というものがもっともっと愛しく感じられるような作品だった
完全版はエレナとの再会もあるらしい
上映メモは捨てるなという前半の言葉が、後々の大事な場面にいきてきていたんだな
コロナ禍の特別上映にホッコリ
コロナ禍に昔の作品を上映していたので、名作とは知らずに観ました。
やはり名作です。子供と映画技師との友情を柱に、シチリア島の当時の時間の流れに、ホッコリしました。
テーマ音楽がメチャメチャはまっていて、好きになりました。BSでやっていたので録画してまた観ます。(2021/4/29)
今とは、比べられない
30年前の映画を今観て思う事は、内容がとてもシンプルでわかりやすくて良かった。
主人公のトトが映画技師のアルフレドとの二人の友情が描かれています。
映写を手で回したり、映画の中では、人が溢れんばかりに集まったりと今では考えらないような事が沢山ありました。
映画を心から楽しみしている人達が沢山いて愛している。そのうちの一人に主人公がいました。
主人公が映画をとても愛してるからこそ、
アルフレドは厳しい言葉で突き放したのだと分かりました。
過去を思ってばかりでは、前に進めない。
誰かを愛してもらうためにまずは、自分から愛しなさい。
最後のシーンがそんなメッセージを強く裏づけるような事かなと思いました。
映画観で観たかったなー
最後のアルフレードのトトへの贈り物。それはアルフレードの宝物、キス...
最後のアルフレードのトトへの贈り物。それはアルフレードの宝物、キスシーンの集まりだった。僕にはこんなメッセージが思い浮かんだ。
「トト。よく故郷に帰らず頑張った。成長したな。」
名作といわれるが、今の自分にはあまり刺さらなかった。
大人として成熟したらもう一度みたい。
(追記)
他の人のレビューを見てハッとした。この映画は映画の良さを伝えているのだった。
小さい頃から映画が好きだった主人公の物語。 映画を教えてくれた人生...
小さい頃から映画が好きだった主人公の物語。
映画を教えてくれた人生の恩師と言ってもいい人との思い出や失恋した思い出など、ほっこりする映画でした。
やっぱり自分も映画が好きなんだなーと。
映画は夢でしかない 、ならば夢のまま
訳がわからないほど泣いた 。
ラジオやテレビが発展し 、映画館の客足が減るばかり
「もう映画は夢でしかない」
その言葉が脳裏に刺さる 。
映画館というものが 、その村にとって唯一の娯楽であり夢でもあった 。
その時間を楽しむために人々は何時間も並び 、劇場にぎっしりと埋まるほどの観客が1つの夢を同時に見る 。
なんて素敵なことだろうと感じた 。
今や1人でも手元のデバイスで楽しめてしまう 。
映画館にいても外部との連絡が絶たれるのが怖いのか映画に集中できない人もいる 。
どんなにクリアな映像や音声 、リアルな怪物が襲ってきたとしてもこのニューシネマパラダイスと同じような夢は見れないであろうと思った 。
映画は夢でしかないのかもしれない 、ならば夢のままでいい 。
いつまでもアルフレードやトトが繋いできた夢を見ていたい 。
永遠に残る名作
何度見ても心が熱くなる作品。
1つの映画館を取り巻く人々の温かくもすこし切ない日常は、自分に欠けていた本当の心の豊かさを思い出させてくれる。
幼少期のトトだけでなく、おじいちゃんのようで友人のようなサルヴァトーレ、街の個性豊かな住民、みな1つの映画作品を共有し、共感し合い、純粋に楽しむ姿はとても愛らしく感じた。
映画っていいね。
映画好きには必須
町の小さな映画館の映画祭鑑賞。当時高校生。
とにかく泣けた憶えはあるが、何が良いか説明出来ないまま「午前10時の映画祭」にて27年振りに鑑賞。
やはり号泣。説明は出来ないが、素晴らしい!
子役の無垢な笑顔のせいか・・・。郷愁なのか・・・。年齢差を超えた友情なのか・・・。
思い出しても泣けてくる・・・・・・(T‐T)
自分の生まれた年の作品とは思えない今の時代にも感じることの出来る寂...
自分の生まれた年の作品とは思えない今の時代にも感じることの出来る寂しさや暖かさを感じる映画だった。小さい頃に魅入った映画館から始まり、街とともに少年時代を過ごしたトト。そういったなか、彼女の存在や兵役によって離れることで、時代から置いていかれている自分の街の状態に気がつかされ、アルフレッドはそこに劣等感に似た感情を持ち、それがトトにとって足枷になることも知っていた。だからこその「帰ってくるな、連絡もよこすな」。自分が田舎に帰った際の寂しさ、懐かしさと同じものを感じ、最後のキスシーンばかりを集めたフィルムはある種の走馬灯のように駆け抜け、寂しさと懐かしさを入り乱れさせ、美しい思い出へと変えてくれる。一つの映画のように変えていくように。
矛盾した構図とテクニシャンの処女
村上龍の料理小説「ウェルク」じゃないけど、愛に溺れる者は人々に愛を見せる者になることはできない。
つまり映画を作りたかったら、映画への愛に溺れてはいけない。
主人公は郷愁を禁じられながら、作品自体が掻き立てるものは紛れもなく古きよき時代への郷愁、という巨大な矛盾が提示されます。
トトはいちおう主人公らしく描かれていますが、それにしては故郷のパートが極端に長すぎる。
同じ帰郷ものである「ヤング≒アダルト」なんかと比べれば一目瞭然です。普通は何十年後に帰る、そこで起こることがメインになるはず。
とすれば真の主役は表題に象徴される映画館と名もなき観客たち、彼らが映画とともに生きていた時代そのもの、というこのなのかも…
一見するとクラシカルな匂いが強烈ですが、構造としてはメッチャ現代的なんですよね。
おそらく当人もものすごい映画好きなんだろうな、と思わせる作り手の映像技術が炸裂してて、ものすごいテクニカルな作品だと思います。
その点でタランティーノにも通じるものを感じる。
なのにそれを感じさせずに映画好きのみなさんにグズグズに愛されているあたり、すごいなあ。テクニシャンの処女ってこういうことを言うのかしら。。
でもいくら名曲だからって、テーマ曲はいくらなんでも多用しすぎ、本家がすでにコント化してませんか? っていう。
それすらも狙いだとしたら…((((;゚Д゚)))))))
それはともかく、アルフレードも相手がトトだからこそ、理想的なメンターとしての姿勢を貫けたんだろうな、という師弟関係はまちがいなく感動的で、そこが一番好きなところでした。
何度見ても傑作
午前10時の映画祭で鑑賞。
ノスタルジーを捨てよ。
30年故郷へ戻ってこなかった。
それにより夢を叶えられた。
アルフレードがトトへ残したものはカットしたキスシーンを繋ぎ合わせたフィルム。
トトのラストの表情の意味 〜 あのとき自分が選んだ人生
アルフレードの形見のフィルムが上映されるラストシーンで、トトは何を思っているのか?午前10時の映画祭の映画館上映を鑑賞した後、一日中考えてしまいました。
幸せそうな表情には見えたのですが、幸せなのはアルフレードの愛を感じたからなのか・・・いや、それだけではないのだろうなと考えるようになってきました。
アルフレードの死の連絡を受ける前のトトは、決して幸せだとは思えません。30年を経てどうやら偉くなってはいるものの、故郷に帰ってから過去にエレナを撮影したフィルムを観るシーンからは未練が感じられ、常に異なる女性と関係を持つものの愛のある伴侶には巡り会えていないようですから。
・・・この様々な女性と関係を持つトトの人生って、キスシーンが連続する形見のフィルムみたいですね。そして、そのフィルムを欲しいと申し出たのは、幼少期のトト自身でした。
もしかしたら、良いことも良くないこともあるトトの人生を選んだのはトト自身であるということを、少年時代の回想と形見のフィルムからトトは思い起こせたのではないかと思います。
つまり、トトをラストシーンで癒したものは、あのとき自分が選んだ人生だったのだという納得感なのだと、今、私は考えています。しかも、この人生の選択は、「子供の時、映写室を愛したように」といわれるように心からの愛が起点にある選択です。ですから、それを思い出しさえすれば、幸せな人生だと思うのです。
誰の人生にも良いことと良くないことが共存していると思うのですが、それは過去に自分が心から好きで何かを選択した結果なのだということを思い出せれば、癒されるように思いました。
(そして、さっきから私自身の人生を思い出し始めています。)
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エンニオモリコーネの音楽、良いですね。「お前の話は聞きたくない。お前の噂が聞きたい。」という言葉にもグッときました。帰郷後に取り壊し間近の映画館を目にするシーンでは泣きました。私が観たのは約2時間の短縮版なのですが、約3時間の完全版があるそうですね。いつかそちらも観てみたいです。
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