ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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ひっかかるシーンが多い
感動作と言われていてずっと見たかった映画。戦後間もなくのシチリアの田舎ってヨーロッパでも相当文化が遅れていたみたい。映画だけが田舎の娯楽で子供から大人まで色んなタイプの人がひとつの映画を楽しんでいてカトリックの教会で上映してるからキスシーンは全カット。ちょっとヌードに近いシーンでは若者が何人も股間さすってるし後ろでカップルはHしてるし何しに来てるんだか?主人公のトトは小学生位なのにまわし煙草してるし、子牛が殺されるシーンをフィルムに収めたりちょっと可愛いとはかけ離れてるし不快な印象だった。最後に元映画技士のアルフレッドから渡されたフィルムはずっとカットし続けたキスシーンや裸のシーンだった。これ感動するかな?音楽だけは良かった。
「ラストシーンは秀逸」
BSPでやっていたので鑑賞
過去最高の⭐︎4.5
少年時代のトトがいい味を出してる。
少し前の日本も娯楽は少なくみんな映画館に集まって大混雑するなか観てたのかな?と思うと、コロナ時代の今は本当に観に行っても数人しかいないのは寂しい限りである。
イタリア映画の傑作ともいえるこの映画。
やはり誰かの人生をみれる映画というものは良い
男と男の子のロマン映画
良くも悪くも「男と男の子のロマン映画」だと思う
現実的な見方をすると醒めてしまう部分もあるけれど
(アルフレードが突然トトを自立させようとする所が
ひとりよがりに感じるし、トトは
エレナの事を何も知らないのに顔見て惚れたと
ストーカーまがいの事をして根負けさせるとか)
あれもこれもどれもそれも
「これがロマンなんだ( ー`дー´)キリッ」
の一言で押し通されそうで
あぁそうですかと思うしか・・・
映画が村人の唯一の娯楽だった時代って
こんな風に皆で集まって一体感を味わいながら
楽しんでいたのね・・・日本も昔そうだった
みたいなノスタルジー
ラストで、没にされたラブ・シーンを繋げた
フィルム上映は、男のロマンの集大成みたい
(キスする事が男女の恋愛の到達点的な)だと
思いつつ、気が利いたエンディングだと
思いました
映画も音楽も昔の作品のほうが良い
凄い感動作品でした。はじめのほうはよく叩く母親と教師が出てきたんですがその後は子供が大人になっていき涙がなぜかでてきました。30年以上も前の作品で今まで一度も見たこともなかったんですがこの監督の作品は良い作品多いです。3時間版もあるみたいなんですが是非見たいです。この作品は見といて損はないと思う。
気になりつつ観ていなかった
これだけ有名な作品だと、タイミングを逃すと観るのが億劫になるというか…そんな感じで今更鑑賞。
あらすじも何も頭に入れずに観た感想は、なんかもやもやして、これで終わりなんだって思ってしまった。
少年とおじさんの友情…なのかな。ノスタルジックな感じ?
音楽はとても良かった。
ちなみに私が観たのは劇場版というやつなのかな、恋人と再開しないバージョン。
もっと自分が年齢を重ねたら感動ひとしおなのだろうか。
感動しました!と書きたいところだが、嘘はつけない。
郷愁と創作論と人生について
この作品が高い評価を受けているのが冒頭からよく分かりました。舞台は地中海イタリア🇮🇹のシチリア島と言う青く乾燥した気候と白い大きな雲、夜は白熱灯の淡い光そして突然のスコールで空気感が伝わってきました。内容は中年の映画作家の思い出話と現実の対比の喪失感。満たされないからこそ生まれる創作物とフィクションと現実は別物であるという対比素晴らしいかったです。時代を遡る価値観の違いには映画内映画🎞を観て楽しかったです。完全版では更に作家性とはどう言う事かについて詳しく後日談義として描かれてますし。一番印象に残ったのは、アルフレッドのトトの恋愛に対するアドバイスで100日間ポーチで待つ男性の話しで最後に何故居なくなってしまったか?分かったら教えてくれ!と言うところが、今際の際、最後までトトには死んだ事は教えるな!に係り非常に胸が詰まりました。本当は、アルフレッドもこの島を出たかったのかも知れません。感動とはこの様な出来なかった自分自身への罪のカタルシスかもしれないなと感じました。賛否両論ありますが、是非見て損はない作品だと思いました。
今まで観た中で一番心に残った映画!!!!!!!!
私はこの映画が世界中の賞を総ナメした往年の名作とは全くもって知らず、何の予備知識もないまま映画好きの先輩のお宅で初めて鑑賞しました。そういった事情から当初はあまり期待をしていなかったのですが、ラストシーンが終わった後はあまりの衝撃に一日中ボーっとしてしまいました(笑)
ざっくり言うと、愛とノスタルジーの話だったように思います。映画館を舞台として、人と人との関わりや時の流れを愛しくも切なく描いています。シチリアの景色がとても印象的で、時代が移り変わってしまうことへの郷愁を一層強く感じさせます。
幼い頃のやんちゃ具合や母との関係性・子供の成長・恋をして引き裂かれること・大切な人の死。トト程に波乱万丈ではないかもしれませんが多くの人が経験するであろうことを描いており、まだこんな年ではありますが「人生」というものを感じました。今の私にはアルフレードの選択は正直エゴではないかと感じてしまったのですが、それが例えエゴだとしても大きな愛情の形であることには変わりないのでしょう。(ここら辺は歳を重ねると感想も変わるのでしょうか。)
印象的だったのは、物語が非常に平坦に感じたことです。実際はストーリーの道中で様々な事件が発生するのですが、その描写は敢えてドライなタッチとなっており必要以上に盛り上がったり盛り下がったりしません。しかし、それこそが重要なのだと思います。物語が進む中で少しずつ積みあがった様々な事柄や感情がラストシーンで全て昇華されたように感じ、とても感動しました。物語の展開の仕方や演出が素晴らしく、纏まり・クオリティからして(映画オタクでもないのに大きな口を叩くようですが)映画というジャンルの一つの完成形のように感じました。
そして、音楽も良かった!!映画でもドラマでもアニメでも、名作と呼ばれる作品は音楽が良い確率が極めて高い気がします。
10年後、20年後に観るとまた見えるものが変わってきそうなのであと3回くらいは観るんじゃないかなと思います。あんまり観すぎると感動が薄れるのでタイミングが難しそうです。
音楽とシチリアの景観も素晴らしいイタリア映画の名作。
主人公トトと映写技士アルフレードとの友好を主体に主人公トトが初恋等の経験をしながら半生を描いた作品です。
この映画のテーマは「別れ」と思います。!
主人公トトは現在ローマで大勢した映画監督であるがそれを得る為に大事な物との別れを経験している。
それは、「初恋の人」、「友アルフレード」、「家族」、「故郷」「町の人達」「昔ながらの映画劇場」です。!
「何か得る為には何かを失う」それをエンニオマルコーネの美しい音楽と乾いた雰囲気のシチリアの景観を描いて郷愁を誘う名作です。!
(個人的には映画音楽No1)
各シーンに本当に美しいメロディが効果的に使用されています。
特に印象深い「愛のテーマ」が流れるラストシーン(カットされたラブシーンを見るトト)は本当に素晴らしく感じる。
トトの表情もいいですね。!
ただ音楽が素晴らしいだけに音楽に頼りすぎてる印象があります。
それほど人の感情は音楽による影響は大きいと思います。
「タイタニック」も本当に感情が高ぶる所にうまく使用されていると感じます。
(映像と音楽があって映画とも言えますが。!)
でも、名シーンも数多くあることも事実です。
私が印象強く残ったシーンは映画館が爆破されてしまう所で、オーナーがアップになるシーンです。
深いシワが顔にきざまれた悲しみの表情は時代の変化を感じる切ないシーンです。
これは、日本の地方映画館が消えていく状況とまったく同じと思いました。
最後にこの作品で気になるのは、アルフレードがトトに話した「衛兵と王女」の童話である。
アルフレードがトトに今のお前には恋愛が早いと言いたかったのであろうか?
この童話がトラウマとなり大人になったトトが冒頭のシーンや母との会話でも判るように恋愛が上手くいってない事がうかがえる。
なぜ後1日なのに99日目で王女の前から去るのか。?(諸説あるようだ。)
アルフレードは答えを言わないで話しは終わる。
私は王女の幸福を第一に考えた場合、自分がその相手にふさわしくないと悟とった衛兵がせめて王女の心の底に自分を印象づける為に取った行動と思える。!
(100日間バルコニーの前にいる事は可能だと言う事を示した上で。!)
もう少し具体的に言うとせめて、王女の気持ちに自分と言う存在を生涯忘れさせない為に。!
そう思うし、そう信じたい。
皆さんはどう考えます。?
せひ皆さんの考えを教えて下さい。!
時代の流れ
かつて淀川長治さんがテレビで
「この映画は最高傑作です!」
と大絶賛しておられ確かにそのとおりだな〜と心から思える作品ではないでしょうか
年月が経てばほとんどのことが変わってしまいます、人々が集う広場や泣き笑いを共にした映画館、それと人の気持ちも
トトは都会で変わってしまっていた自分に気が付かずに何十年も過ぎてしまっていたのでしょうね
でもそうしなければ映画への夢を叶えられない事をアルフレードは分かっていたからこそ「帰るな!」と言ったのだと思います
周りは、世界は変わるものだらけです、でもね
どうしたって変わらないものがあるのです
トトが何十年ぶりかで会う母親とのシーン、あの編み物のほどけるシーンです
トトの部屋も、アルフレードへの愛情、街の人々も広場の主も
アルフレードからの贈り物を見れば彼の愛情だってずっと変わっていなかったことに気がつくはずです
そう、この作品から感じ取れるノスタルジックな感覚こそが私達の心にある変わらない気持ち、その事に気が付いた時の心地よさがこの作品から溢れ出て私を離さない
観た後にまた観たくなるほどです
お前は俺よりも盲目だ
トトにとってアルフレッドはどんな存在だったのか。
逆にアルフレッドにとってトトはどんな存在だったのか。
絶対にこの街に帰ってくるな。むかし射影室に好きで夢中ったように何かに夢中になれ。ノスタルジーなんかに浸るな。
アルフレッドは全てわかっていた上で大好きたトトを成長させようとした。
その望みが叶うかのようにトトはアルフレッドから全て教わった。射映、恋愛、街からでること。小学校のテストだけはトトが教えてたね。
自分のようにはなってほしくない、もっと自由に生きてほしい。そう願って盲目の自分より世界をまだ見てないトトに向かって盲目だと言ったのかな。
そんな2人の関係が友達以上親子未満、あたたかくもどこかリアルで熱いものがこみ上げてきたよ。
そしてなんといっても小さなシチリアの街の世界観。そして劇中で流れる音楽。これらがまたたまらなく映画に引き込ませる。素晴らしい映画。
美しい映画美術
鑑賞し終わった後に、あまりの美しさに声が出ない。すぐに感想を書こうと思ったが、出てこないほどに魅了された。最初から最後までとても美しく、素晴らしい。人生というものを描いたこの作品では、誰もが経験するであろう、何かに熱中したり、大切な友達が出来たり、愛する人ができ、そして大切な人の死、思い出の故郷。小さな幼少期から成長し青年へと、そして歳を取り、年寄りとなる、3部構成で物語は進む。小さな頃はただただ映画が大好きな子供、何度も映画館に足を運び映画を見たり、おじさんの働く姿を見て憧れ、夢をみる。ここから主人公は人生を成長し生きる、戦争も経験し、恋というものも知り、故郷を離れたりもする。「人生」は経験から成長し、愛は人の人生を素晴らしいものにする。幼少期には知らなかった、キスシーンがどういうものなのか、そして歳を取り成長してから見る、キスシーンの素晴らしさ、愛というものの素晴らしさ。ラストシーンでの映画鑑賞をしたトトの心情はどんなものだったのだろうか。そしてエンドロールのタイミングもお洒落で音楽も素晴らしい、なんとも声が出ないほどに美しい映画美術。
甘美なノスタルジーがやるせなく心を動かす
海外用の編集版、即ち短縮版を鑑賞。昔の名作が沢山登場も一部しかわからないのは少々残念。とは言え、この監督、誰もの持っているだろう失われていくものへの切ない気持ち、そして郷愁と初恋と、名作映画と大好きだった大人への想いを掻き立ててズルイ。しかし、少年の無邪気さと映画技師役の素晴らしい演技と、女優さんの美しさ、綿密に組み立てられた脚本、そして心揺さぶる映像テクニックと美しい音楽が相まって、大きく感動させられてしまう。
これだけの甘いノスタルジックな物語を最後まで納得感を持たせたまま見せる監督のジュゼッペ・トルナトーレ、作品を見るのは初めてになるが見事な構想力と演出力で感服させられた。オリジナルの長尺版、そして他の作品も是非見てみたいものだ。
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