ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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言葉ではなく、目で見るものを信じよう
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」
(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)から。
約3時間(175分)に及ぶ作品だったので、
一日のうちで、誰にも邪魔されずに3時間という長さを
フリーにする難しさを知った。 (笑)
もちろん素敵な台詞は場面場面で溢れていたが、
3時間という長さを感じさせないほど、
全体的な流れに惹かれてしまった私である。
主人公トトに、師とも言える映画技師アルフリードが呟く。
「自分のすることを愛せ、子どもの時、映写室を愛したように」と。
そんなシーンもお気に入りであったが、
今回はこの台詞を選んでみた。
「言葉ではなく、目で見るものを信じよう」
「言葉の力」を信じ、長年書き続けてきた私にとっては
やや辛いフレーズであるが、あえてメモをし取り上げることにした。
何が正しくて、何が間違っているのか、
その判断は、他人から与えられる情報ではなく、
自分自身が五感をフル活用して、判断しなさい、という意味に
解釈してたからである。
特に人物評価は、これに尽きるだろう。
巷はこれから選挙、選挙(占拠 (笑))で騒がしくなるが、
自分の持っている情報で判断する癖を、身に付けておきたいと思う。
全てが暖かい眼差しで描かれている作品
1989年製作、伊仏合作。
第二次世界大戦終結直後の地中海、シチリアの小さな村に「パラダイス座」という小さな映画館がありました。映画しか娯楽が無かった村の人々が連日押し寄せて、映画館はいつも満員。村に住む少年トトは、親の目を盗んでは映画館に通っていました。トトは村でただ一人の老齢の映写技師アルフレードと仲良くなります。トトの父親代わりのようになったアルフレード。トトはアルフレードから「映画への愛」を学んで行きます。
映画好きであれば必ず一度は観ておくべき作品だと思います。トトとアルフレードの関係や、映画館に通う常連達のキャラクター、村の建物、そして、タイトルにもなっている映画館「パラダイス座」。作品に登場する物全てが優しい目線で描かれていて、それにオーバーラップする音楽も素晴らしいです。
過去を振り返らず、未来だけを見据えて進む事も時には必要だけれども、立ち止まり、過去を振り返ることではじめて見えてくることもある。大人になり仕事で成功をおさめたトトには、一体何が残ったんでしょうか?
あまりにも有名すぎる「ラストシーン」。涙無しには観れません。本当に素晴らしい作品だと思います。
映画の悦びに、全身を包まれることでしょう。
MOVIXでリバイバル上映をやっていたので、見てきました。
とにかく序盤の映画館主アルフレードと幼くしておませな映画マニアとなったトト少年(サルヴァトーレ)の交流がとても素敵でした。勝手に映写室に忍び込んで来るトトをアルフレードは追い返しつつ、子供が持たなかった淋しさから次第にトトを不二の友として迎えていくのでした。
教会が設立した映画館ては神父による検閲が厳しく、キスシーンはカットされ捨てられていましたが、トトはアルフレードの目をかいくぐり、これを宝物のように拾い集めていました。トトの映画に対するあこがれの思いは、見ている映画ファンならだけでも理屈抜きで共感できるものです。どんなシーンでも宝物にしてしまうトトの姿に、この作品の映画賛歌を強く感じました。
アルフレードとトト少年の繋がりはやがて肉親よりも強い絆となっていきます。映画館が火事にあったときはトトがアルフレードを救出し、命の恩人になります。そして失明したアルフレードに変わって、トトが映画館のスタッフを務めます。
しかし徴兵制で、サルヴァトーレが映画館のスタッフを休職し、再び故郷のシチリアに戻ってきたとき、アルフレードは、サルヴァトーレを激しい口調でローマへ追い返すのです。アルフレードは失明で得た、先見の明でサルヴァトーレの才能を見抜き、田舎の小屋で一生過ごすよりも都会に出せば大きく飛躍できることを確信していたのでした。
以来、30年間一切音信を断ち、自らの死をも隠し通したアルフレードのサルヴァトーレを愛する思いはいかばかりだったでしょう。どれだけ会いたかったことでしょう。
故郷を出て、アルフレードと一度も再会できず、自分の道を切り開いてきたサルヴァトーレの無念さから、逆にアルフレードの優しさと信念が忍ばれました。
デジタルマスター版のラストでは、最後に著名映画監督となったサルヴァトーレがキスシーンをつなぎ合わせたフィルムを見るというシーンが追加されています。次々現れるかつてカットされたキスシーンのフィルムをサルヴァトーレとともに見るにつけ、熱い思いがこみ上げてきました。この思いはうまく言葉では言い表せません。敢えて言うなら、いや~映画ってホントいいものですよねぇ~ぐらいでしょう。
映画が好きなら一度は見ておくべき作品です。映画の悦びに、全身を包まれることでしょう。エンリオ・モリコーネのテーマ音楽も必聴です。
タイトルなし(ネタバレ)
消されている。
何回見たかなぁ?
どん底
駅馬車
揺れる大地
チャップリンの拳闘
無法者の掟
にがい米
白い酋長
ジキル博士とハイド氏
風と共に去りぬ
ヴィッジュの消防士たち
アンナ
CATENE(作中題「絆」)
素直な悪女
掠奪された七人の花嫁
白夜 (1957年の映画)
青春群像
貧しいが美しい男たち
ユリシーズ
さすらい
嘆きの天使
街の灯
激怒
白雪姫
カサブランカ
戦場よさらば
ロビンフッドの冒険
素晴らしき哉、人生!
ベリッシマ
夏の嵐
マンボ
ヨーロッパ1951年
ウンベルト・D
サリヴァンの旅
越境者
郵便配達は二度ベルを鳴らす
ならず者
黄金狂時代
熱砂の舞
ノックアウト
ナポリの黄金
シーク
ローマの休日
ヒズ・ガール・フライデー
グランド・ホテル
美女と野獣
玩具の国
底抜け極楽大騒動
丘の羊飼い
愛の無いAIに聞いてみた。なんか抜けている映画多くないかなぁ。
ピエトロ・ジェルミ
ロベルト・ロッセリーニ(ポスターのみ)
フランコ・ゼフィレッリ(舞台演出?)
セルジオ・レオーネ(若いか?)
ベルナルド・ベルトルッチ(若いか?)
つまり、ピエトロ・ジェルミとロベルト・ロッセリーニだね。
我が亡父はこの二人と「苦い米」「自転車泥棒」の話ばかりしていた。
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