「上手すぎる、それがそのまんま評価された映画」ニュー・シネマ・パラダイス okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
上手すぎる、それがそのまんま評価された映画
感動を呼び起こす仕組みを完璧に近い形で組み上げた作品。
中盤を真ん中に序盤と終盤をぱたんと折りたたむと、がっちり伏線回収(この言い方もどうかと思うが)が噛み合う構造になっている。
幾層にも重なっているが、なんと言っても究極は、序盤に、トトとアルフレードが結んだ協定、がラスト、結晶のようなキスシーンになって流れ出す場面。これ分かった上でも込み上げるものがある。
この上手さをあざとさと感じるか、そこは黙って呑まれるか、個人差はあるでしょう。
構成の上手さも含め、喝采を送ったタチ。あと余計な情報を画に入れないようにしているカメラワークも物語を際立たせる要因になっていると思う。
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