「映画愛と郷愁」ニュー・シネマ・パラダイス Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
映画愛と郷愁
総合:85点
ストーリー: 80
キャスト: 85
演出: 90
ビジュアル: 75
音楽: 85
貧しいシチリア島の小さな町ジャンカルドで、幼い自分の情熱の全てだった映画館「パラダイス」と、そこの映写技師だったアルフレードとの思い出がある。現在の自分を形作ってくれたものなのに、30年間も帰ることがなかった故郷。
特別に優れた主題でもなくむしろ使い古されたもので、どこにでもあるよくある話になってしまいそう。だけど、映画への愛情と素晴らしい音楽と演出と演技が組み合わされると、これだけ素晴らしい映画になる。
故郷への郷愁、純粋な恋、そして人生を支えてくれた恩人との出会いと別れに寂しさを押し殺した気持ち、そんなものが全て詰め込まれた人生の宝石箱がある。それを30年ぶりに故郷に戻り恐る恐る勇気をもって開けてみた、そんな感じのするような作品だった。
コメントする