「モリコーネの新しい映画音楽はもう聞けないんだ」ニュー・シネマ・パラダイス talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
モリコーネの新しい映画音楽はもう聞けないんだ
モリコーネは、ずっと居ると思っていたので、訃報はとても悲しかった。モリコーネが西部劇の映画音楽を作っていたこと、全く知らなかったので、これからはそれを楽しみにすることにします。
あまりにこの映画の音楽が素晴らしいので、メロディーを耳にしただけで、ほんわかした気持ちになることもあれば、涙がでることもある。
息子が小学校にあがる前、お正月、この映画を見るために一緒に映画館に行った。落語も歌舞伎も文楽も楽しむ子どもだったのに、むずがり始めた。何故?字幕が、というよりそもそもまだ字が読めなかったのでした!シチリア訛りのイタリア語が分かる訳でもなし(私だって分からない)!ちょうど火事の場面でした、映画館を出たのは。そこまで、よく我慢した!子ども!えらい!吹き替え映画の存在理由の一つを、学習しました。
何度見ても、発見がある。トトの30年以上ぶりの帰宅を待つ、お母さん。若いときと同じ面差しでとっても素敵。イタリアの女性はお家にいてもおしゃれ。スカートにパンプス。お家の中も清潔で居心地良さそう。編み物をしていて、チャイムで直ぐにトトだと分かって、どんどんほどけていく毛糸だけが映る。それが、止まる。トト!これだけで、泣けてしまう。
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