2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
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映画史上最初の“ゼロ・グラビティ”
レンタルで「ゼロ・グラビティ」を再見したら、無性にこの映画が見たくなった。
スタンリー・キューブリックが1968年に世に放った、SF映画の最高峰にして映画史上に残る伝説の名作。
初めて見た時は、さすがにギブアップした。
SF映画の傑作との事で期待していたのだが…、
難しい、訳が分からない、盛り上げ所が無い…初見時こう思ったのは、何も僕だけじゃない筈。
高校生の時に再トライしたら、なかなか興味深く最後まで見る事が出来た。
映画は何も“1+1=2”のような単純な映画ばかりではない事、“見る”のではなく“体感する”映画がある事を教えてくれた映画でもあった。
それ以来何回か見ているが、今回実に久し振りに見ても感嘆させられた。
まずは冒頭の猿たちのリアルさ! メイクやスーツは勿論、その本物そっくりの動きは見事と言うしかない。
誰だったか、本作は最高のSF映画であると同時に最高の猿映画とも言ってたっけ。
猿たちの前に突如現れた謎の石碑モノリス。
一貫してモノリスのシーンに使用されるリゲティの“レクイエム”が不穏な雰囲気を醸し出す。
(ちなみにこの“レクイエム”、今、ハリウッド新ゴジラの予告編にも印象的に使用されている)
猿が骨を頭上高く放り投げ、いよいよ宇宙へ。
この場面転換〜シュトラウスの“美しく青きドナウ”に乗せて展開される宇宙遊泳は、何度見ても素晴らしく、陶酔させられる。
映像もとても半世紀前の映画である事が信じられないほどの驚異的なクオリティで、「ゼロ・グラビティ」なんかに負けていない。
時代を先取りするとはこういう事か。
時代を先取りと言えば、コンピュータの反乱。
人工知能“ハル”と博士の心理戦とでも言うべきやり取りは、しーんとした中にピンと張り詰めた緊張感が漂う。
全く高低の無いハルの声が、ひときわ不気味さも感じさせる。
怖い。怖いよ、ハル。
そして、最大難解のクライマックス。
Wikipediaなどには一応の解説が書かれているが、あくまで一つの解釈。
人それぞれの考え、感じ方、受け止め方があると思う。
そこが、この映画がいつ見ても色褪せる事なく新鮮でいられる要因なのだ。
進化、感動、恐怖、謎、超越…。
次この映画を見る時、どんな感覚を受けるだろう。
友人にこの映画を見せたら、僅か10分でギブアップしたと言う。
まだ宇宙にも行ってないじゃん!(笑)
長いしよくわからないです
特に後半の意味のわからなさは尋常ではありませんでした。
HALが反乱を起こすところまでは、まだ見れなくはなかったですが。
ウィキペディアや解説サイトを見て、色々な解釈が成り立ちうることと、代表的な解釈については理解しましたが、「それで?」という感じがぬぐえません。
映画館ではなく、ノートパソコンで見たのがよくなかったかもしれませんが、話の筋として面白くはなかったです。
公開当時は画期的な撮影技術が駆使された刺激的な映像体験になりえたのかもしれませんが、ストーリーが面白くないのにそんなところにこだわっても意味がないと思います。
大画面で観るべし!
これに勝るSF映画はないと思う
解説無用
キューブリック監督は、決して難解な作品を作ろうとしていたわけではないと思います。素直に製作した結果が、"これ"になったのでは?
まだ人類が月に到達する前に公開された本作をリアルタイムで観た人々は、「あれこそが宇宙なんだ!」と思ったに違いありません。まだ地球の本当の姿すら不明の状態で、イマジネーションをフル活用して挑んだキューブリック監督には、本当に脱帽です。そしてその映像は、今の下手なSF映画よりも格段にリアルに描かれています。金字塔と呼ばれるわけです。
その1カットの長さこそが最適なのだと思わせてしまう計算された完璧な宇宙映像、謎の物体"モノリス"の何とも言えない存在感と恐怖、"スター・チャイルド"…未知との遭遇をしているのは、主人公だけはないのです。
「理解できない」「難しすぎる」というのは、ある意味で正解かもしれません。キューブリック監督自身にも難解な箇所があるくらいなのですから。この作品は、様々な角度で解釈することができる多面性をもっています。
ぜひブルーレイで
『リアリティ』 の奇跡
子供の頃から通算すると、もう何度見たか、カウントできません。
つい最近も、iTunes Store で発見してしまって、つい購入してしまった…
私の中では、この映画が最高の作品なのです。
もちろん、いま見ると突っ込みどころ満載なのですけど、1968年ですからね。アポロ11号の打ち上げの前の年ですから勘弁して下さい。
この映画を解釈したいひとにオススメするのは、アーサーCクラークの「幼年期の終わり」「都市と星」など、10億年オーダーの時間スケールで描かれた作品を読み込むことです。本の「2001年宇宙の旅」は映画のあとに作った作品なので、ちょいと説明的でクラークの絵描く宇宙像には接近しにくいです。
クラークの世界にどっぷり浸かれば、なぜこの映画が、このような重厚さで作られたか、その必然が理解できると思います。
商業的成功を度外視したこのリアリティの追求。観客に一切媚びない、説明なんてしねーよ、自分で考えろ!と言わんばかりの態度。なにもかも理不尽ですよ、それは認めます。
スターゲートからスターチャイルドまでの流れは特にそうですが、でもこの作品を1回見て、「わかんねー」って、そりゃ当たり前です。説明する気がないんですから。
この映画は存在していることが奇跡だと思うんです。
当時は作れた(でもキューブリックならば限定)。
でも、今の時代には作ることが許されない作品なのではないでしょうか。
人知を越えた後半の映像美
映像は美しい!が…
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