「無能な絶対君主の行く末」ニコライとアレクサンドラ Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0無能な絶対君主の行く末

2021年1月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ブルボン王朝もロマノフ王朝も通じるところ、無能な君主に嫌気がさして人臣の心が反発に変化する。凡庸な君主だと皆が不幸になる、の典型か? 立憲君主制に移行しなくても、官僚の意見も受け付けなくても、君主に能力があれば... 悲劇は、自身が後悔するように皇帝自らが招いた判断ミスの連続だった。明治天皇のカリスマ性と薩長出身者の能力で難産しながらも立憲君主制を固めた日本と見比べてしまう。
日露戦争、第1次大戦といった歴史的イベントと、ウィッテ、ラスプーチン、レーニン・トロツキー・スターリン、ケレンスキーなど、世界史で習った史実が分かりやすく、ロシア近代史のおさらいになる。

Bluetom2020