劇場公開日 2011年8月6日

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「歌が長い」ナッシュビル arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歌が長い

2022年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

名匠アルトマンお得意の群集劇。ドラマとして良くできていました。
沢山の登場人物の細かいエピソードを皮肉を込めて紡いでいくところ、そしてそれら多数のエピソードが終末へと繋がっていく展開はアルトマン監督の真骨頂です。また、ナッシュビルという保守的な田舎を風刺することでアメリカそのものの退廃というか病理が浮き彫りになってきます。そんなところが傑作たるゆえんだと思っています。
お叱りを覚悟で言えば歌のシーンが退屈で長すぎ。歌はそれなりに重要な要素ではありますが、つまらないカントリーソング(ナッシュビルだからしょうがないのはわかります)をいちいち2曲ずつフルコーラスで聞かされるのはつらい。せめて一人1曲で笑。歌を削れば2時間以内になるのに。好意的に見るならば....音楽シーンがやたらと長いのは「うんざり感」とか「倦怠感」みたいなのを醸していて、悲劇を生み出す遠因を暗示している、なんてのは考え過ぎかな笑。

arlecchino