「ロバート・レッドフォード人気が評価を引き上げたか…」ナチュラル KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
ロバート・レッドフォード人気が評価を引き上げたか…
キネマ旬報ベストテンでは、
「ワンス・アポン・ア・タイム
・イン・アメリカ」と
「ライトスタッフ」に次いで高評価された
作品だったにも関わらず、
これまで鑑賞の機会がなかった。
しかし、監督が「レインマン」や
「グッドモーニング・ベトナム」の
バリー・レヴィンソンであることもあり、
TV放映を機に初鑑賞。
しかし、結論から申し上げると、
正直なところ、キネ旬で
第1位に押した選考委員が4名もいて、
結果第3位で選出された作品とは信じられない
ような出来映えに、愕然としてしまった。
そもそもが特大過ぎるホームランが
レッドフォードの体格とは不釣り合いに
感じる中、
バッティングでスタンドにいる記者を
正確に狙えたり、
ホームランのシーンの派手派手しさや
好不調の波が激し過ぎる設定等々、
ディフォルメ感満載の
全体に漂うマンガチックな作風に加え、
復帰後の主人公が練習のグラウンドで
ピッチングでも驚くような力を見せるシーン
がありながらも、
記者はまだ主人公との過去を思い出せない
筋立てと共に、
その後、そのピッチング力に繋がるような
展開が全く無かったりと、
数々のまとまりの悪さに
この作品への集中力が阻害されてしまった。
しかし、そんな安直な展開も、二人の女性、
幼なじみと主人公を銃撃した女性の再登場で
このドラマを締めてくれるのだろうと
観ていたが、
相変わらず、スタンドの幼なじみを
一目見ただけで大活躍したり、
暗殺の女性は自殺したと伝えられるだけ
という安易さが継続した。
また、監督の姪が、
かつて主人公を銃撃した女性との
関連のあったような台詞があったが、
真相はどうなのだろうか?
また、結局は銃撃犯の女性の犯行は
何のためだったのだろうか?
更には、彼女は何故自殺したのだろうか?
しかし、全ては語られないままに映画は
終わってしまった。
そして、復帰しては
致命傷に成りかねなかったはずの
主人公の体調異変にも関わらず、
何事も無かったような
唐突で幸せそうなラストは、
冒頭の親子のキャッチボールシーンとの
連携からすると
本来は上手い締め括りなのだろうが、
彼の死後の夢との扱いだったのかと
思ってしまうほど、最後の最後まで、
まるで整合性の無い構成に落胆した。
多分に、出来不出来を超えて
この作品の評価を引き上げたのは、
当時のロバート・レッドフォードの
人気故だったかも知れないと思ったのだが。
こんばんは♪共感とコメントありがとうございます😊
おっしゃる通りです。雰囲気が高評価になったかと。理解できないところは多々ありますが。その点が気になったら、駄目ですね。
銃撃されたのはブランクを作る為かな、と思うくらいです。
また素晴らしい作品に出会えますように🌸
こんばんは♪『タクシードライバー』に共感していただきましてありがとうございました😊
本作おっしゃる通りのツッコミどころ満載。ホームランで球場ボロボロになりますぬ。銃撃した女性のことも意味不明。好調不調がああもはっきり変化するのも。ピッチャーの力の行く末も。でも、本作大人気のようです、レビュー拝見していますと。