「銃撃やら毒やら、不幸続きのスラッガー」ナチュラル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
銃撃やら毒やら、不幸続きのスラッガー
恋人には入団テストと言ってたけど、スラッガーに対して草野球で勝負してただけ。球場に行く前のホテルでいきなり女に撃たれてしまう。
16年後、35歳になったロイは投手ではなく打者として弱小チームのニューヨークナイツに入団する。チャンスをもらい代打で登場し、いきなりボールを割るほどのパワーで逆転打。子供の頃、雷が落ちたことのある庭の木で作ってもらったバットでだ。“ワンダーボーイ”と稲妻の模様が入ったオリジナルバット。代打の時も稲妻があったし、なかなか印象的なシーン。やがてチームメイトのバンプが試合中死んでレギュラーの座を勝ち取る。マスコミも周囲の人間も彼の経歴が気になりだすが、すべては謎に包まれていた・・・
最初は大活躍だったが、野球賭博に食事を誘われたときに知り合った運のない女メモ(ベイシンガー)と付き合い始めてツキが落ちる。しかし、女神は現れた。故郷に残してきたかつての恋人アイリス(グロース)だ。スタンドに彼女を見つけた途端、スコアボードの時計を破壊する特大ホームランを放ったのだ。チームはまたもや大躍進。中でも4打席連続ホームランが凄い!
優勝間近の試合前のパーティ。メモに毒(?)を飲まされ緊急入院となったロイ。その間チームは試合を落としてプレーオフで決着つけなければならなくなった。賭博師と優勝すると都合が悪いオーナー判事から裏取引を持ちかけられるロイ。それでなくても試合に出たら選手生命どころか命が危ないと医者から止められる。どうせこれを最後に引退するんだ・・・・と、無理を承知で出場するのだった。
ラストはわかりきったようなベタな展開で特大の逆転ホームランなのですが、球は照明に当たり花火のように球場を明るく照らす。ストーリーそのものよりも映像に感動してしまうのだ。