「今なら分かる」どですかでん カルヴェロさんの映画レビュー(感想・評価)
今なら分かる
人は意外と真実から目を背けても生きていける
図々しいのでもなく強がりやもちろんプライドなんかでもないと思う
生きることに前向きなだけ
「人はどんなことにでも慣れられる存在だ」
こんな言葉を聞いたことがある
今を変えられなくてそこで生きるしかないものは辛く厳しい今に慣れてゆくのだろうか
石川県の人達のことを思ってしまう
何事もない毎日がどれほど素晴らしいのかこんな時にやっと思い出します
この映画を見たのは何年前だろうか
軽く三十年は前だな
とにかくその時は見ていて退屈で面白くも何ともなかったように思います
なぜ今見たのか
宮藤官九郎さんのドラマ知ってますか?
『季節のない街』
映画の元の小説をドラマ化してたんですよ
あっ『どですかでん』だっ! って直ぐに分かっちゃう
でも映画を見たら細部まで似ていて驚きました、ほとんどの内容を忘れているんだから
あの頃手当たり次第に黒澤明作品を見ていてさ、ただ見たいからってだけで見てるから意味も何にもわからない
今なら少しは理解できる、でも特別な空間の特別な生活なんでしょうね
あの井戸端会議の人々がその時代の普通ってやつなんでしょうね
『どですかでん』ふか〜い映画でした。
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