「歩兵戦の断片描写」突撃隊 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
歩兵戦の断片描写
戦車も野戦砲もなく数日とは言えたった6名の歩兵で前線を死守する無謀な作戦、原作・脚本のロバート・ピロッシュは軍曹として従軍した経験があるので映画同様に理不尽な命令下で死線を彷徨ったのだろう。映画ははみ出し者の補充兵リース(スティーブ・マックィーン)の屈折ぶりと蛮勇にスポットを当てているので戦線の全体像が掴めず単に不毛な消耗戦の断片にしか見えません。従軍経験者の多くが生存していた公開当時のアメリカでは断片でも共感を得るのに十分だったのでしょう。
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