時計じかけのオレンジのレビュー・感想・評価
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破壊、そして再生と再盛
1972年日本公開の作品。
原作はアンソニー・バージェス、監督・脚本はスタンリー・キューブリック。
非行の限りを尽くした少年の破壊と再生…そしてその後の心の変化の過程、徹底管理された社会と欲望渦巻く自由放任のジレンマを描いた作品。
・とにかく映像が美しい
・雨に唄えばなどの名音楽が随所で華を咲かせている
・人間の心の変化と社会の定められたシステムの温度差が上手く描かれている
・おしゃれ映画の決定版
・非の打ち所がない名作
・今観ても他作品に見劣りしないクオリティ
暴力、レイプ、破壊行動など一部問題視される表現はあるものの作品を構成する上で無くてはならない要素なので問題なしだと思うけど結構批判もあったようで。
衝撃
これは1人で見ることをおすすめする!
な、なんだこれ!と最初のワンシーンから衝撃をうけた。何もかもが強烈。
僕は、主人公を可哀想だとは思ったけど好きにはなれなかった。しかし、今回受けた衝撃はしばらく消えないだろう。また見たいとはあんまり思わない(と言いつつ2回目視聴しつつ。)が一見の価値はあると思う。
とても問題作だ!!
出てくるお姉さんたちはとてもスタイルがよくてテンションがあがった笑
唸った
最後まで見て、何というかすっきりしないというか、解決しないというか…
正義は勝つ!とか、感動のラストみたいな終わり方じゃなく、何か投げかける?感じで終わった。
内容については、色々と見た人が考えるとして(なげた!)、映像と音楽のアンバランスさが凄くよかったですね。
暴力シーン等も見ていてそこまで、気分悪くはならず、むしろ芸術的に見えるくらい。
内容、映像含めて流石といえる作品だと思います。
ただ、僕自身が十分理解するまでに至ってないのでこの点数。(自分のせい
またいつか見たら点数変わるかも!?
衝撃の作品
衝撃すぎた。忘れられない衝撃。スタンリーキューブリックの作品で初めて見た映画だった。
こんなにもダークな主人公、内容、なのになぜこんなにも惹きつけられたのだろうか。
40年以上も前の映画なのに古さが感じられない。
不快に思わないといけない行動かもしれないが、不快になれない。やっぱりアレックスは若者のヒーローとなっている。
好き嫌いがあるかもしれないけれど、
私にとっては大切な1本です。
映像と音楽、どれをとってもキューブリック。最高です。
映像、音楽、言葉の力
今更ながらこの作品を観ました。名作です。間違いないです。これほど映画に引き込まれたのは初めてです。ですが、人を選ぶと思います。
素晴らしい作品なのですが、この作品観てないなんて人生損してるよ!とは言えないですね。
性や暴力の描写が多かったりブラックユーモア満載なので無理な人は無理だと思います。
ただ、多少のトラウマを負ってでも観て欲しい作品だと僕は思います。
クラシックなどの音楽を効果的に使い、白を基調とした色使いに目が離せない。
セリフ回しが秀逸で観ていて惚れ惚れしました。最初は何のこっちゃ分からない、奇妙な雰囲気にどんどんのめり込んでいきます。ウェルウェルウェル。
言葉にすると陳腐な表現しか出来ないので、是非観て欲しい作品です。
鬼才キューブリックの作品の中で1番好きな作品になりました。そしてマルコムの演技にハマりました。映像、音楽、脚本、演技どれをとっても最高クラスだと思います。イッツホラーショー!
のめり込む自分が怖い
70年代の作品なのに、全く古臭くない
始まってから30分ぐらいは、怖いなぁ…、とセックスや暴力を客観的に楽しみながら観ていました。
ところが、途中から主人公のアレックスに感情輸入し始めました。
アレックスは悪くない。
途中で瞬きを忘れるほど彼に夢中になりました。
罪を犯した人間が罰を受けるなんて当たり前ですが、悪をかばっていた自分が後から怖くなりました。
何が善で何が悪なのか、、全くわからない。
こんなに主人公が好きになった映画は、初めてです。
この世に生きているなら、是非、一度観て頂きたい映画です。
私たちは"時計じかけのオレンジ"
『時計じかけのオレンジ』。このタイトルの意味は……
キューブリック監督に試されている気がしました。人間というものがどれだけ恐ろしいかを、今では考えられないほどストレートに訴えています。
別にホラーというわけではありません。あくまでもブラックコメディです。何が怖いかというと、"観ている自分"なのです。主人公たちが次々に暴力を振るうシーンを観て、それが恐ろしく見えるか、何も感じないか、または楽しく見えるか。私は何も感じませんでした。どちらかと言えば、とても爽快な気分になったのです。『雨に唄えば』を歌いながら老人作家を殴り、その妻を襲う彼らを普通に観ている自分がいるのです。
そう、今の人間は本来もつ邪悪な野心をただ隠しているだけなのです。なぜなら、私たちは"法の下"で生きているからです。その"法"がなくなったら、人間は本性を露わにすると思いませんか?
その象徴が主人公の"アレックス"であって、私たちは彼を通してそれを痛感しなければならなくなります。
劇中、彼は強制的に善にされます。しかしこれは本来の彼ではありません。見た目は彼(オレンジ)でも、中身は別物(時計じかけ)なのです。これが、タイトルの意味だと思います。本質は変えられないのです。
つまり、今の私たちは"時計じかけのオレンジ"そのものなのです。
一種の中毒性のある映画
大学の精神福祉の授業で鑑賞。
最初見たときはとても気分が悪くなった。
もう二度と見たくないと思った。しかし印象的な場面がいくつもあり、それらが脳裏に焼きついて「もう一度だけ…」と思ってしまう一種の中毒性も持ち合わせている。
音楽的な面でも非常に優れており、クラシック等の高尚な音楽と暴力が蔓延する退廃的な世界観とのギャップが非常にアーティスティックであり、この世界観を70年代に映像化しているという事実ひとつとってもキューブリックの異才が垣間見える。
名作
暴力性を、国家が治療によって矯正する、近未来の管理社会を描いた名作。
造形的で静観的なものと、音楽的で激情的なもの。この映画の芸術性は、この両衝動の対立と結合によって生まれたように感じる。
アレックスは、人間社会にはとうてい受け入れられない、反社会的な「悪」。
彼はどういう社会が正しいか、どういう社会が間違っているかという議論はしない。
道徳破壊者である彼からすれば、そういう議論はできない。
ただ、権力側によって洗脳された状態を「病気」だと言っているようだ。元に戻った彼は言う。「完全に治った」と。
人間の自由意志による選択を非常に重視するラスト。善・悪がこの世にある限り、我々は自らの選択の責任を担う以外にない。
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