時計じかけのオレンジのレビュー・感想・評価
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破壊、そして再生と再盛
衝撃
唸った
衝撃の作品
映像、音楽、言葉の力
今更ながらこの作品を観ました。名作です。間違いないです。これほど映画に引き込まれたのは初めてです。ですが、人を選ぶと思います。
素晴らしい作品なのですが、この作品観てないなんて人生損してるよ!とは言えないですね。
性や暴力の描写が多かったりブラックユーモア満載なので無理な人は無理だと思います。
ただ、多少のトラウマを負ってでも観て欲しい作品だと僕は思います。
クラシックなどの音楽を効果的に使い、白を基調とした色使いに目が離せない。
セリフ回しが秀逸で観ていて惚れ惚れしました。最初は何のこっちゃ分からない、奇妙な雰囲気にどんどんのめり込んでいきます。ウェルウェルウェル。
言葉にすると陳腐な表現しか出来ないので、是非観て欲しい作品です。
鬼才キューブリックの作品の中で1番好きな作品になりました。そしてマルコムの演技にハマりました。映像、音楽、脚本、演技どれをとっても最高クラスだと思います。イッツホラーショー!
のめり込む自分が怖い
私たちは"時計じかけのオレンジ"
『時計じかけのオレンジ』。このタイトルの意味は……
キューブリック監督に試されている気がしました。人間というものがどれだけ恐ろしいかを、今では考えられないほどストレートに訴えています。
別にホラーというわけではありません。あくまでもブラックコメディです。何が怖いかというと、"観ている自分"なのです。主人公たちが次々に暴力を振るうシーンを観て、それが恐ろしく見えるか、何も感じないか、または楽しく見えるか。私は何も感じませんでした。どちらかと言えば、とても爽快な気分になったのです。『雨に唄えば』を歌いながら老人作家を殴り、その妻を襲う彼らを普通に観ている自分がいるのです。
そう、今の人間は本来もつ邪悪な野心をただ隠しているだけなのです。なぜなら、私たちは"法の下"で生きているからです。その"法"がなくなったら、人間は本性を露わにすると思いませんか?
その象徴が主人公の"アレックス"であって、私たちは彼を通してそれを痛感しなければならなくなります。
劇中、彼は強制的に善にされます。しかしこれは本来の彼ではありません。見た目は彼(オレンジ)でも、中身は別物(時計じかけ)なのです。これが、タイトルの意味だと思います。本質は変えられないのです。
つまり、今の私たちは"時計じかけのオレンジ"そのものなのです。
一種の中毒性のある映画
名作
暴力性を、国家が治療によって矯正する、近未来の管理社会を描いた名作。
造形的で静観的なものと、音楽的で激情的なもの。この映画の芸術性は、この両衝動の対立と結合によって生まれたように感じる。
アレックスは、人間社会にはとうてい受け入れられない、反社会的な「悪」。
彼はどういう社会が正しいか、どういう社会が間違っているかという議論はしない。
道徳破壊者である彼からすれば、そういう議論はできない。
ただ、権力側によって洗脳された状態を「病気」だと言っているようだ。元に戻った彼は言う。「完全に治った」と。
人間の自由意志による選択を非常に重視するラスト。善・悪がこの世にある限り、我々は自らの選択の責任を担う以外にない。
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