時計じかけのオレンジのレビュー・感想・評価
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出てくる人たち全員狂っている世界
レビュー評価がとても高く、この映画と比較しているレビューを書かれている人がいたので観てみました。
うーん、なんというか、ここまで痛烈な社会風刺をすると全員気狂いに見える凄まじい世界観。そしてどうしても「ultra violence」が酷すぎて好きになれない…。何度も見るのをやめたくなった。これを評価できる人は何を高く評価しているのかわからない。
主人公のアレックスは世の中を舐め切っていて、暴力、強盗、レイプなどに明け暮れ、殺人を犯して刑務所行きになるのだけど、実に短絡的で道徳観が欠落した人間。
そんな彼がおかしな心理療法を受けて暴力ができない身体になるかわりに刑務所から出てくるが、根本的には何も変わっていなくて、単にパブロフの犬的な療法で悪い感情が出ると吐き気がして動けなくなったり、自殺したくなってしまう。
んで、そんな身体になった彼はタブロイド紙に追いかけられる存在になるのだが、政治的に利用されて殺されそうになったり、果てまた逆に政府に持ち上げられて世論を動かしたり。
出てくる人たちの掌返し感がなんとも滑稽で、世の中に対する批判を風刺しているのはわかる。時計仕掛けという言葉はまさにこのロボットのような右往左往する感じなんだろうなと思いつつ、勝手に生きているように見えるアレックス自身が実はその渦の真ん中にいるというのがまさに皮肉でもある。
ここまでくるともはや世の中は絶望でくだらないものにしか見えなくて悲しい。
無駄にアーティスティックな内装や音楽が色々出てくるが、どれも滑稽さを誇張している感じがした。
うーん、気持ち悪い。二度と観たくない。
この映画を観てから「ジョーカー」を観れば良かった。
こう言う映画は苦手だけど、
午前十時の映画祭のラインナップに入っていて、
それなりの評価と映画史的に重要な作品なので、
勇気を出して観て来ました。
ビジュアル的には流石にキューブリックで、
レコードショップとか主人公の住まいのインテリアとかが
なんかカッコイイのよね。
で、暴力シーンやレイプシーンに最初は引いてしまうけど、
中盤からちょっと様子が変わって
直接的な暴力よりも、有る意味もっと怖い世界へと
話が展開して行くのよね〜
若い人に解りやすい例だと数年ぶりに新作が放送される
アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界観、
あんな感じの洗脳とか管理社会とかに興味のある人には
楽しめるかも〜〜
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
不謹慎ながら観ているうちに
暴力シーンなのに
ちょっと笑ってしまう様な作りになってる。
大きな大きな、ある芸術作品で
金持ち女性のお口を攻撃する暴力シーン!
酷いシーンなのにバカバカし過ぎて笑ってしまう〜
一周回って、なんという恐ろしさよ〜
この世の中にはどうしようも無いけど
一定程度は「反社会的」な人間はいる
だからと言って、
すべての人間を洗脳、管理する社会はとても、とても危うい〜〜
この映画を観てから「ジョーカー」を観れば良かった。
暴力というもののもっと違う何かが観えたかも〜〜
@お勧めの鑑賞方法は?
「映画館で集中して観て欲しい〜」
何故「2001年宇宙の旅」から一転コレを作る気になったのか?
キューブリックの性格がチョー分からんw
午前十時の映画祭で鑑賞。映像も音も綺麗✨
やはりこの映画は第九🎵
不良少年アレックス達は街で強盗、暴漢、レイプを繰り返す。ある時アレックスだけが捕まり人格改造実験をされ、別人になるのだが、、、。
最初観た時は凶暴で無慈悲で考えた人凄いなと思いましたね。「雨に唄えば」暴力やレイプシーンなんて観ている人をあえて突き放す様な映像。
そして人格改造シーン。犬や猫の去勢や競走馬のブリンカー等に通じ、何故今まで人間には無かったのだろうか?的発想。
アレックス役マルコム・マクダウェル。あの顔つきは当時映画に出しちゃいかんでしょ?w的。
後半仔羊になってしまったアレックスを落とすだけ落とす展開には無口になってしまう。
昔の作品ってある程度落ち着きのある作品ってイメージでしたが、落ち着きの無い&観客を突き放すこの映画はかなりインパクトありました。ホント何故これが超落ち着き&観客を引き込む映画「2001年宇宙の旅」の後なのだ?真逆の映画では無いか?
不思議でたまらん。
キューブリックの当時の事を考えながら観る作品です。
マルコムの演技がイチバン!
名曲「雨に唄えば」が暴力シーンに使われるのは知っていましたが、実際に観ると、アレックスの性格を表現するのに、上手く使われていましたね。
さすがキューブリック!
(いや、原作通りなのかな?)
アレックス役のマルコム・マクダウェルの演技無しには、この作品がここまで名作と呼ばれることはなかったでしょうね。
ま、古典なんでしょうね
午前10時の映画祭で、ようやくきちんと見ることができた。けど、今思えば見ないままのほうが良かったかも。
1972年当時なら最新で最高で最狂の映画だったかもしれないが、今見ると、良い意味でも悪い意味でも古典でしょう。
主人公に感情移入できないし、ラストのオチも今ならありきたりと言わざるを得ない。
まあ、詳しい人はいろいろ解説できるんでしょうが、私は少しも面白いとは思わなかった。
キューブリックの映画って、これといって好きになったのが無いなあ。
3回目で監督の意図をなんとなく理解できたような気がする
時計じかけのオレンジを最初に見たのが高校3年生の時で1970年代、2回目は1990年代、今回で3回目です。若いときは分からなかったけど、今になって政治映画だということに気がつきました。20年後、私が80代になってもう一度見ると、本当に理解できるのかも知れません。
ただ、歴史的、文化的、宗教的に異なる環境(特に聖書の一節は、たぶん、重要な意味があるのでしょうが私には全く分かりません)にいると、やはり本当には理解できないのかも知れません。
アルトラ・ホラーショー
臆せず全裸をそのまま写してくれる映画が好き。
アレックスの青い目がとても印象的だった。
片目のつけまつげがなんだか色っぽい。
独特の言葉を使うのでたまに何が何を指すのか不明になるけど、何となく伝わるのも面白い。字幕の人は大変だっただろうねぇ。あン?
前半の無邪気で恐ろしい暴力描写にときめいてその犯罪行為の数々に大興奮していた。
猫夫人とのやり取りが好き。
あの置物の意味深な動き方はなんなんだろう。おきあかりこぼしみたいな物なのか?
何より、早送り乱行シーンってこれか!というちょっとした感動よ。
暴力レイプシーンがとても良かっただけに、後半のアレックスの散々な扱われ方は少し残念に思った。物語としては面白いんだけど。
独裁リーダーは迂闊に落とされる。
あっさり捕まってからの弱い抵抗と真面目さがなんとも惨めなことよ。
かの有名な強制目ん玉ひん剥きシーン。
こちらの目も痛むようで、わざと多めにまばたきして自分を誤魔化しながら観ていた。
超暴力は悪、超暴力は悪、超暴力は悪。
カリスマがあっさり屈服される様にガッカリしつつ、その実験的治療の気持ち悪さに震える。
解き放たれたアレックスのこれまた可哀想なことよ。
過去との再会にハラハラ。
特に老作家。いっそ直接的に残酷に手を下して欲しい、だとか、例の治療など無かったかのように平然と返り討ちにして欲しい、だとか、そんな考え無粋なんだろうな。
HOMEに入った辺りから、正直もうどう観ていれば良いのかわからなくなった。迷わされる。
一つ一つのモチーフも気持ち悪い人しかいないキャラクターも好き。
スタイリッシュな映像表現に高まるし、ベートーベンを「ルートヴィヒ・ヴァン」と呼ぶセンスに感嘆した。
ただ、焦点を合わせる先がだんだんぼやけてきて、どんどん興味が薄れていってしまったのも事実。
アレックスに嫌悪感や怒りを抱ければまた見方も違ったんだろうけど、私は犯罪漬けの彼のほうが好きで、その頃の彼に変にこだわってしまった。
もっちゃもっちゃ…パコッ!の餌付けシーン、大臣との会話の内、凝縮されたスリルが走った一瞬の間がたまらなく好き。
治ったというか、戻ったようにも思えたんだけど。
ストレートな犯罪も正義で固めてみせた治療も取り繕い方も全部全部イカれてるんだよね。
人間って嫌ね。面白いよね。
午前10時の映画祭にて、初鑑賞。
この作品をスクリーンで観られて良かった。
パイオツミルクマシーン笑った。
午前十時の映画祭で初のスクリーン鑑賞
家ではもう何度も観ている大好きな作品を今回ついに念願のスクリーンで初鑑賞。
しばしば「カルト映画」的な扱いを受け、さぞよくわからん難解なストーリーなんだと勘違いされがちだが、実はストーリーそのものはかなりわかりやすい。
その反面、そこから受け取れるメッセージは実に複雑多様で鮮やかだ。
本当の暴力とは?本当の狂気とは?善悪とは、政治とは、科学とは、宗教とは・・・
何度観ても色褪せることのない現代の寓話。
現代の寓話
午前十時の映画祭にて。
中盤からSFであることが明らかになり、終盤になると寓話的な展開になり、現代の寓話と言える内容であって観客に狂気が伝播する危険な映画とは思わなかったが、SAN値をガリガリと削ってくるので終わった時にはとにかく疲れた…
にもかかわらず、見た後には心に何かが残り、また見たいと思わされた。
様々な感情を味わえる、強烈な作品(令和でも楽しめる)
痛快で面白くて、自由闊達で、身勝手で、おぞましく、下品で、悲しく、社会問題性があり、倫理問題もあり、汚い人間性が見える。様々な感情を一気に味わえる強烈な作品。
やっぱ、キューブリックはスゴイ監督だ!!
(ちょっと、ネタバレ)
でも、
個人的に納得がいかなかったのは、2回目に作家の家へ訪れる件。治療により、罪を認め、改心したのであれば、あそこで謝罪をして然るべきだと思うのだが??
バレないようにしている様子からすると、あの治療は暴力に対して嫌悪感を与えるものでしかなくて、罪を洗うものではない、のかなぁ?
補足
おっぱいがいっぱい出てきます。
その時代で…
犯罪が多発してたロンドンで、非行に走っても最後に苦しむのは己だよ と言う社会的メッセージ性の強いストーリーなんだけど…
今の時代にはあまり向かない映画かと思います
ただ、その時代でこの撮影技術や美術デザインなどは前衛的で面白いと思います
好きじゃない
おっかない作品だった。描写が過激で救いようがないしハッピーな瞬間が一つもなくて苦しかった。
でもトラウマになったのは事実だし造語とか色んな新しい物を描いたキューブリック監督は確かにすごい。
、
わからぬーーーーーわからんんんんんんんん
名作だと聞いて見て見たものの全部見るのに1週間かかっちゃったし終始分からなかった。とにかく分からなかった。なんで有名なの?ファンがいるの?私の理解力がないの???不良少年が更生してくストーリーではあるけど、え、よくわからん。病院でもぐもぐしてる姿は可愛かったけど、あとはよくわからん。社会風刺でもしてるのかしら。謎だから他のレビューでお勉強しよう、、、まあ、いつか見て見たいと思ってたから見れてよかったとは思う。一瞬も面白さ感じなかったけど。
難しい
キューブリック作品ということで観ましたが、やはり難解でした。
物語の根幹にあるのは、因果応報、なのだと思いますが、監督の描き方が独特なため、それだけではなく、もっと哲学的なメッセージも含まれているように感じました。ラストの病院でのシーンが、とくにそれを思わせます。ですが、いかんせん、凡人の自分では、それを言語化できず、もやもやするばかりです。
単純な話をわざと難しくして、伝わるか伝わらないかのギリギリのラインで表現しているような作品でした。
とはいえ、最後の最後まで物語に引き込ませてくれるところが、さすがのキューブリックといった感じでした。
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