時計じかけのオレンジのレビュー・感想・評価
全151件中、21~40件目を表示
セックスとバイオレンスの連続です。 この映画の知名度、また他の方の...
セックスとバイオレンスの連続です。
この映画の知名度、また他の方の評価とても高いのてすが、、、
確かにこの映画のメッセージ性とか、力強さとか分かるのですが、私には合わなかったな。
時間をおいて見直すとまた違うのかもしれないけど、、、
映画史年表に載る作品だとは思うが…
暴力と性描写を不条理かつ無秩序に、そして芸術的要素を取り入れたキューブリック劇場。間違いなく業界に影響を与えた作品だろう。
しかし、個人的に面白かったかをスコアで表すと高くはない。
悪いことしたらあかんのです...
私がこの作品を初めて観たのは30数年前、二十歳前後のことだったと思います。
相当ショッキングな内容で気分が悪くなった覚えがあります。
50歳を過ぎ人生経験もそれなりにこなしてきた今、改めて観なおしてみましたが・・・・
やっぱりとってもショッキングでシーンによっては目を覆ってしまった場面もいくつか。
1971年の作品で近未来の退廃した都会を描いたわけだけど、50年以上経った今もこの映画を観るとこの先世の中どうなっていってしまうのかという強烈な不安感を抱いてしまう。いつまでたっても追いつけない感覚。キューブリックの異次元的な頭の構造のなせる業なんでしょう。
今も巷ではいじめ、迷惑動画、盗撮から強盗殺人、銃乱射大量殺人に至るまでいまだ毎日世界中で犯罪が横行しています。悪いことしたらこうなっちゃうんですよってこの恐ろしい映画を観せたら抑制になるんでしょうか。それとも報復による刑罰は時代錯誤とネガティブな印象受けるだけなんでしょうか。是非とも若い人たちにこの映画を観てもらって感想を聞かせて欲しいものです。
ほんとに面白いのは後半のどんでん返し!
前半の暴行シーンで既にかなりお腹いっぱい...
主人公への同情の余地なんて微塵もない...
と思ったけど後半は色々な示唆や風刺に溢れてて、
おもしろおもしろ!!と観てしまった。笑
暴行シーンや治療シーン(強制開眼のやつ)が有名だけど
ほんとに面白いのは後半のどんでん返し!だなぁ
なるほどこれは強烈なブラックコメディだったのかぁ〜と。
すごく不謹慎なんだけど、
芸術的だなーと、惹かれる部分が多かった。
しばらく頭を離れないと思う。
高速3Pのシーンが好き。笑
過去鑑賞
中学生の時に原作を読みインスパイアされた作品だったので、敢えて映画の方は避けてきた作品なんです。
話の内容は分かっていたので衝撃を受ける事は勿論ありませんでしたが、時代的な事を考慮しても上手く映像化されていたと思います。
因果は巡る
マルコムマクダウェル扮する不良アレックスら若者は老人をいびり悪行を働いていた。あげく仲間割れときて暴力制裁の後の裏切り。
こうした暴力をあからさまにした展開は今どきでは評価するに値しない前半部分。そんな凶暴な輩を刑期を短くさせる代わりに行う治療。いわゆる洗脳治療とでも言うべきものか。 果たして本当に治療が施されたのか? 因果は巡ると言う結論かな。
なるほど初めて観たが、名を馳せた映画らしい執念のこもった強烈な内容だったね。
〝レイプ〟と〝超暴力〟と〝ベートーベン〟を、悪趣味とする青年の冒険を描く。
私の知る限り、『時計じかけのオレンジ』は史上最高の映画のひとつである。この「芸術作品」によって、スタンリー・キューブリックは、映画をミケランジェロの芸術のレベルにまで高めた。
ポルノと芸術の境界で、映画の評価を妨げたり複雑にしたりするのは、いわゆる「性的描写」である。
この点、『時計じかけのオレンジ』は、『愛のコリーダ』とは異なり、一見して著しく性的に露骨であるようには見えない。
しかし、ハイパーセクシャルで煽情的なイメージの連合体であるにもかかわらず、脚本、メイクアップ、ベートーベンの音楽、インテリアや調度品、未来的な家具、プロダクションデザインの完璧さによって、映画そのものはエレガントに見える。そしてそれは、撮影スタッフ全員のテクニックと想像力によって完璧に造形されている。これは、ズームアウトや過激な撮影技術にも起因している。
『時計じかけのオレンジ』は、ポルノ的であり芸術的でもあるが、決して下品ではない。
それにもかかわらず、チャールズ・チャップリンやジャン=リュック・ゴダールの作品と比較すると、この映画は著しく過小評価されているように思える。
しかも、映画は出演者の名演技なくして名作とは言えないにもかかわらず、この映画には「泣き虫」や「感傷的な出演者」がほとんどいない。
これは、「映画は監督のもの」という固定観念を作り出したキューブリックの完璧な自己防衛である。
ため息が出るほど鮮やかで美しく、時に暴力的で、時に狂気に満ちたこの136分の映画は、まるで写真展に足を踏み入れたような気分になる。
キューブリックの優れた写真センスを視覚的に示すものである。すべてのシーン、すべての静止画が、A級写真の集合体である。このような映画は他にない。
未だ時代が追い付いていない
久々の鑑賞ですが今観ても強烈な作品で、未だ時代が追い付いていない印象さえします。
とにかく異様。
この作品を見て「第九」と「雨に唄えば」の印象が裏返りました。
アレックス役マルコムマクダウェルの突き刺すような眼力と溢れる狂気。
デボチカなどの、耳にへばりつく不穏なナッドサット言葉。
視覚を刺激してくる、衣装に色彩にデザイン達。
終始胸くそ悪い展開なのですが、どうしても目が離せない不思議。
そして社会や人々に突きつけた、人間の根元にある消えることのない暴。
名作というには違和感がある、でも映画史では外すことの出来ない作品でしょう。
キューブリックはとんでもない怪物を産み出してしまったのでしょうね。
いやぁな気持ちになれます
見終わった最初の感想は、
なんでこれ名作なの?
でしたが、よくよく思えば映画としては素晴らしいのです。
ただ、いかんせんストーリーがわたしにとっては胸糞悪い…。
この胸糞悪さをアーティスティックに作品として表現しているのが素晴らしい作品なのだと思います。たぶん。
部屋とか衣装はおしゃれだけど、描写が見るに堪えない サイコパス
始めっから、気分が悪くなる映像です。
レイプのシーンや性描写ばっかりで、そういうような描写に触れたくない人は絶対に見ない方がいい!
そして、もちろん子どもは見てはダメだし、青年や若者は思考に影響を与える可能性があるので、みない方が良いと思います。上映禁止になった理由もよくわかります。
私も大人ですし、一線を置いて一つの作品として鑑賞できるくらい客観的に見れるようであれば良いのかも知れませんが、また私の脳みそに余計な画像がインプットされてしまったという気持ちがあります。
暴力が面白いとか言っている人は本当にやばいと思う。
ただ、スタンリーキューブリックの作品は、とにかくサイケでおしゃれ。
非日常の雰囲気を漂わせて、精神世界の話しのような感じにさせますよね。
あと、重厚感のあるBGMもキューブリックだなって思いますし、一つ一つの描写に妥協がないというのが素晴らしいなと思います。
そこが評価が高いポイントかも知れません。
50年も前の作品なのに、全然色褪せないし、斬新で新しいです。
評価が高い作品なので、頑張ってみました。
あんまり繰り返し見ると、精神病になってしまいそうです。
そこまで影響力のある映画だと思います。
精神力が落ちている時や、疲れている時はみない方が良いと思います。
映画に引きずられて病になってしまうと思います。
衝撃
上映が始まって15分で劇場を出ようかと思うほど、嫌悪感を感じました。
とにかく観ていて怖い。恐ろしい。自分の頭がおかしくなりそう。
でも不思議なんです。
見終わってしばらくすると、そんなに悪い映画じゃないような気がする。
なんといっても、オシャレ。主人公の持ち物、ファッション、部屋のインテリア、ドラッグカフェや押し入った屋敷の中のアート感、とても素敵!
おまけに、最後はちゃんと制裁を受けていた!めでたし、めでたし。
この作品を上映するにあたって、規制をかけた国もあったことは納得できます。若者には刺激が強いかも。
今から50年前の作品とは思えない斬新さ。鬼才スタンリー・キューブリックの代表作です。
ヒューマニズムの偽善批判と英国病理への風刺
この映画でキューブリックは二つのことを描いている。
一つは世界を覆うヒューマニズムはウソで、人間は他者に対する攻撃本能があり、バイオレンスは快楽である、ということ。
二つ目は、揺り籠から墓場まで個人の生活に介入し、英国病をもたらした英国福祉政策に対する風刺である。
1)ヒューマニズムのウソについて
一つ目のヒューマニズムのウソという点は、社会のタブーに挑むキューブリックの面目躍如たるところ。
主人公たちが悪ガキグループや安穏に暮らす人々を襲い、破壊し殴り蹴り斬りつけレイプするシーンは、人間にとって暴力がいかに快感かを、これでもかと言わんばかりに観客に見せつけた。
対立する悪ガキグループのリーダーは、主人公からの悪口雑言をニヤニヤ聞き、嬉しそうに飛び出しナイフを取り出して、グループ全員が闘いに突入していく。
今ならヘビメタコンサート会場で、聴衆が喜び勇んでモッシュ(押しくら饅頭)に突入するするさまに似ている。
バイオレンス映画といえばペキンパー監督作品がその代名詞であり、すでにこの頃、「ワイルド・バンチ」などが公開されている。
しかし、そこには暴力は人間にとって快楽であるという自覚的な思想は伺えず、そのような自覚的、思想的「バイオレンス映画」は、この作品から誕生したのだと思われる。
2)英国の社会国家政策の愚かさについて
次に、こうしたバイオレンス男を英国社会は、どのように扱うか。
英国の社会国家政策は「揺り籠から墓場まで」と揶揄されたように、個人の生活に過度に関与し、その財源を国民、企業から重い税負担で徴収したことから景気が低迷。そのさまが英国病と呼ばれたことは有名である。
重い税負担については、ビートルズの「タックスマン」やキンクス「サニーアフタヌーン」などが批判や揶揄をこめて歌っている。
本作の後半は、「揺り籠から墓場まで」への風刺と言え、犯罪者の教育、矯正、果ては人格改造にまで乗り出す、個人への国家の過度な関与への風刺となっている。
多数の専門家と物量と時間で、主人公はバイオレンス男から、見事に暴力のぼの字さえ恐れる哀れな少年に変身してしまう。
しかし、それは逆に本人に対する暴力を呼び込み、その果てに自殺にまで至らせる。
そのドタバタが終わった時、人格改造の呪いが解けると、何が現れるのか…もとのバイオレンス男である。
こんなバカな個人への干渉をやるのは愚の骨頂だ。何故なら暴力は本能なんだから…というのがラストシーンの意味だろう。
3)評価
社会のタブーに対するキューブリックのバイオレンスが、全面的に解放された見事な映画だ。
さらに英国的形式主義を揶揄したシーンもたっぷり盛り込まれ、例えば主人公が刑務所に収監されるとき、白線の前に踏み出さないよう脅されるところなど、「ああ、英国病だなw」と感じる。
自業自得
スタイリッシュでセンスも良いが、何か物足りない作品。
正直、政治の道具で終わって欲しくなかったな。
洗脳や暗示が解けて盛大な復讐が始まるかと思ったが、そういうのは特に無し。
完璧に治った?
オチとしてそれはちょっと、、、。
それはともかく、時代を考えると母親のファッションセンスが先取りし過ぎ感あるかな。
約50年前の映画なのにハイセンスな作品。
ブルーレイの字幕で観賞したが
もう少し翻訳を頑張って欲しかったかな。
下線部のカタカナはパッと見で理解するにはちょっと難しい。
全151件中、21~40件目を表示