東京の宿のレビュー・感想・評価
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【貧しき子を二人抱える情けの厚き男が、一夜を共にした同じく貧しき母娘を罪を犯してまで救う物語。今作は、小津安二郎監督が人間の孤独や絶望をリアルかつ人情味を込めて描いた作品である。】
■失業して女房にも逃げられてしまった喜八。
子供を抱えながら仕事を探していたある日、彼は幼い娘君子を連れたおたかという女性と出会い、彼女に想いを寄せるようになる。
ようやく仕事が見つかり喜八は働き始める。
だが突然、おたかが娘と共に姿を消してしまう。
◆感想
・喜八が二人の息子抱えながら仕事を探している序盤から哀し気な音楽が流れるづける。
ー 小津安二郎監督が人間の孤独や絶望を表現している事だと思う。-
・おつねという喜八の知り合いの女性も心優しき人である。
■だが、ある日おたかと、君子が居なくなる。喜八は行きつけの飲み屋で女中をやっている彼女を見つけ、詰るがおたかが涙ながらに言うには、君子が病気になってしまい、仕方なく・・、という事だった。
<喜八は(描かれないが)何処かから、大金を用意しおたかと君子に渡し、自身はお常に息子二人を任せて、どこかに消えるのである。
今作は、小津安二郎監督が人間の孤独や絶望をリアルかつ人情味を込めて描いた作品である。>
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浪花節なラスコーリニコフ。
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亡父の育った所。城東区砂町。
ここから東に5キロくらい行った所に砂糖工場があって、その辺りの小名木川で泳いだそうだ。
さて、
おつねさんは田所くんの祖母で『田の久』の初代女将♥
おつねさんをアマメていれば『罪と罰』になったね。治安維持法の関係で、辛辣な表現は出来ないが、なんとなく浪花節的な『ラスコーリニコフ』に見えた。まぁ、日本にはキリスト教がないからね。ただ『良心と犯罪』だから『罪と罰』だと思うけどね。こじつけすぎか。
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