ディア・ハンターのレビュー・感想・評価
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One shot. これは酷かった。
往々にして昔の映画は観るのがしんどいですが今作は特に酷かった!!たまに「ゴッドファーザー」のようなガチで名作もあるんですが、この「ディア・ハンター」はホント何故評価されるのか理解に苦しむレベルでした。
まぁ、映画ですし史実と違う脚色があるのは仕方ない事でしょう。それでもアメリカのプロバガンダが鼻につきます。アメリカ作品だからアメリカ寄りになるのは仕方ないにしても、嘘ばっかなのでやっぱ不快になります。本とか読まない人は勘違いするでしょ?
ロシアンルーレットのシーンはそれなりに緊迫感ありました。でも全体を通して不要なシーンが多い割りに大事な所が抜けている印象です。我慢して観たけどわざわざ観なきゃ良かったと思いました。
別にエンターテイメントを期待して観た訳でもないのですが、映画作品として純粋に面白くない。正直名作ポジになっているのが腹が立つぐらいの作品でした。これ人に勧めちゃダメだよ、人として。
いや〜ヘビーだなぁ!
およそ30年ぶりに観た。
以前は「ベトナム反戦青春映画」程度の認識だったが、久しぶりに観たら、その内容の濃さ、ヘビーさに打ちのめされた。
戦争によってボロボロになりそうな人間の尊厳、良心、愛、友情、正義、希望、、、 我々はどこに救いを求めれば良いのか?
アメリカのロシア移民の若者が、ベトナム戦争に駆り出され、祖国であるロシア側の北ベトナム兵の捕虜となり、ロシアンルーレットで命を弄ばれるという不条理。この醜い現実を受け入れざるを得ない状況を壮絶に描いている。
同じベトナムトラウマ映画であるオリバーストーンの「天と地」(1993)に比べれば、ベトナム兵の残虐さが一方的に強調されている感は否めないものの、当作品がベトナム戦争終結のわずか3年後に作成された事を考えれば、アメリカの言論、思想、表現の自由を評価したい。
ラストシーンでの空虚な「アメリカ賛歌」の合唱にも、監督の痛烈な国家権力批判を感じる。
若かれしメリル・ストリープが、真っ暗な作品の「癒し」となっている。
「ミシシッピーバーニング」と共に、最近、観直してみたくなった作品だ。
マイケルチミノ
戦争映画というよりは青春映画
ロシアン・ルーレット
総合85点 ( ストーリー:75点|キャスト:90点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:85点 )
マイケル・チミノ監督の人を強く儚く描いた演出と、クリストファー・ウォーケンの美貌と作品中の狂気がかった変貌ぶりの強い印象により、個人的にこの2人の存在を意識した最初の作品。また映画の持つ人の心に訴える深みを感じ、私を映画好きにした作品の1つでもある。
ソ連系移民がベトナム戦争に参加して、戦争の犠牲となって狂気にとりつかれ人生を狂わせていく。わずかな間に大きな経験をしたマイケルが、故郷の山中で鹿を追いながらもその雄雄しさに思わず射撃をせずに逃がしてやる。その対比が哀しくも美しい。
そして最後にニックのために集まるみんなの心に残る寂寥感が余韻を残して締めくくられる。傷つき家族を亡くし、ほんの短い間に何もかも大きく変わってしまった。それ以前の大きな衝撃的な出来事との対比もあって、その寂しさがしんみりと伝わってきた結末に浸る。寂しく美しく奏でられるギターの名曲ガバティナがまた雰囲気にとてもよく合っている。
北ベトナム軍がロシアン・ルーレットをやったのかというのは作品の良さとは別問題で、本当は恐らくやってはいない。だがそれはここでは映画としての脚色として重要な役割を演じる。ニックが一体ベトナムで何をやっていてどうして長い間生き残れたのか、よくわからないし物語としては不満はある。でも心情を静かに揺さぶるいい作品だった。
ロシアンルーレットを魅せる映画
戦争映画としてはかなりアメリカ寄りの内容。
相手側の事情はろくに描かれず一方的な敵扱いで、かなり杜撰。
そもそもベトナム戦争時にロシアンルーレットが横行した事実はない。
戦争による後遺症も描かれているがリアリティは感じられない。
いい加減なでっち上げ映画に、戦争の悲劇を語る説得力はなかろう。
一方、ロシアンルーレットの描写は緊迫感があり心に残る。
ロシアンルーレットを描いたエンターテイメントとして考えると納得の作品。
観て良かった。
色々な感情が沸き起こりすぎて見た後でベトナムについて調べてしまった。
夜観るのはオススメしません。笑
さて、長い映画です。ベトナム戦争の時代のアメリカが舞台。
これからご覧になる人もいらっしゃると思うし、私の中で事実が何なのかを受け止めきれてないため感想はアッサリになってしまうけれど、戦争は人を変えてしまうと改めて実感。
ディアハンター…鹿狩りのシーンは素晴らしかった。
美しい雄大な自然と立派な鹿と人間。
そのシーンと戦争シーンは対比と投影を映していると私は感じた。
私の好きなメリルストリープ。とても美しかったです。
この映画でニックを演じた役者さんを初めて知りました。
素晴らしかった。やはり仲間は良いですね。
マイケルがニックを迎えに行った時、愛してると言ったあのシーンも忘れがたい。愛してるとは、あぁ言うときに使う言葉だと改めて私は感じました。仲間を愛する人で在りたいと思いました。
すみません。やはり感想が纏まってませんね…
良いとか悪いとかの前に、
タイトルなし(ネタバレ)
180分超えの長尺がちゃんと生かされる形で、序盤は結婚パーティーの平和ボケした陽気な雰囲気だったが一転して戦場では壮絶さを強調されるなど、場面ごとにうまく使い分けがされていた。
主要キャストが素晴らしかった。デ・ニーロもウォーケンもジョン・カザールもメリル・ストリープもよかった。カザールがこの映画を最後に亡くなったのは残念だ。
狩りのシーンが2回でてくるのが特徴的な映画だが、最近上映されたファーナスを連想した。
序盤からは予想できない重い映画だが、特に日本人は序盤の世界しか見れない世界にいるんじゃないかなと思った。
最初の結婚式のシーンはとにかく長い。 しかし、そのおかげで後半描か...
戦争が壊したものは何か
180分という尺を最大限に生かした演出で綴られる人間の生死と戦争の狂気を描いた傑作。
徴兵前、戦地、帰還後の3つの場面を描くことで一兵士たちとその周囲を取り巻く人々の心の変化を映し出す。
数あるベトナム戦争を描いた作品のなかでもこれは最も人間という存在に根差している。
戦地でロシアンルーレットを強要され極限の死の恐怖を体験した者が冗談半分で銃を振りかざす男を許せるか。
自分の婚約者だけがいつまでも帰ってこないという境遇の女性が正気でいられるか。
一方、夫が両足を失って帰って来たという境遇の女性も同じだ。
戦争が壊したものは何か?
ラストの場面にその答えが凝縮されている。
映し出されるのは棺桶、両足を失った男、そして、まるでオープニングの結婚式で幸せに満ちていた彼らとは別人のように悲しみに暮れるマイケルたち。
戦争は全てを壊すのだとこの作品は語っている。
私のNo,1映画
戦争とはこうゆうものだ!
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