「本作品の監督の感性にいたく感心する」ディーバ resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)
本作品の監督の感性にいたく感心する
ベティ・ブルーもそうだったが、ジャン=ジャック・ベネックス監督のセンスが私的によくマッチしているということなのだと思う。
もう40年前の作品となるこのディーバ。知ったのは25年ほど前となるが、それ以来数年に一度は鑑賞しなおしている。
何といっても黒人ソプラノの歌唱が強く印象に刻まれ、それを軸とした「盗み録音の白人青年」との格差ラブロマンスがゆるやかに進展、そこに全く違うベクトルである犯罪サスペンスがうまい具合に交差される。
そして「謎のできる奴」ゴロディッシュと連れのベトナム娘がファンタジックな香りを醸す・・・
パリを舞台とした、陳腐な表現とはなるが「極めてスタイリッシュ」としか言いようがない見事な映像作品だと心から思う。
僅かなネガ点として「…こんなに人死ぬんだ・・・」と毎回引き気味になること。苦笑
とはいってもスプラッターではない「スタイリッシュな殺害模様」として描かれてはいるけれどもね。
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