「種をまき落穂を拾う」天国の日々 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
種をまき落穂を拾う
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短気なBill・その恋人Abby・2人が働く土地の農場主、彼らの三角関係を通して、光と影を含む人間の生き様が、豊穣をもたらすも時に厳しい自然の流れと溶け込むように映し出されます。
元々穏やかで、孤独と病に静かに耐えていた農場主が、結婚後、嫉妬と憎悪にかられる様子が、蝗害と火の海に表されているようで、特に印象的でした。
Milletの絵画のような美しい麦畑を背景に描かれる、季節労働者達の生活からは、貧しさの中にも、豊かさの代償として失った美があるように思いました。
後続の当監督作品よりも、本作のほうが好きです。
いずれも息を呑むような自然光の美しさが特徴的な作品ですが、こちらは起承転結がより明確で、内容的には取っつきやすいと思います。
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