天空の城ラピュタのレビュー・感想・評価
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二人の幸せを祈らずにはいられない。
このサイトでもトップランクの高評価を誇る作品。宮崎駿監督の作品として、名作となることが宿命であったと聞きます。私の中でもジブリ作品の最高傑作といえば、ラピュタに他なりません。何度、繰り返し見たか判らない。
この作品の魅力とは何だろう。宮崎駿監督が宿命を果たすべき方程式は何だったのだろう。それを考えれば結論は一つ。聖書にある「失楽園」への回帰ではないかと思うのです。
天空=天国、天界。城の中心、「でっかい飛行石」を守る巨大な木といえば、「エヴァ」でもあげられた「セフィロス・ツリー」。「ソドムとゴモラを滅ぼしたインドラの矢」って、ヒンドュー入っちゃってますが、「聖書に纏わってます」というサインがゴロゴロしてます。何故、聖書に纏わる話にしたのか。それは、「誰もが知ってます」「誰もが感動します」「誰もが魂に刻んでいます」「誰もが心を震わせます」ってことではないでしょうか。宮崎駿版「エヴァンゲリオン」といっても過言では無い。
そして、それを目指すパズーとシータは、他ならぬ「アダムとイブ」で間違いない。恋仲、夫婦などという「別れる・切れる」余地など微塵も無い、絶対のカップリング。愛し合う男女の中ほど見るものを引き付けるものはありません。危うさゼロの安心感が、例えようのない心地よさ。クライマックスの「バルス」は「死ですら二人を分かつことの出来ない婚姻の誓い」に他なりません。
そうとみれば、それぞれ男性として、女性としてそれぞれ魅力的なキャラなんですよね。親方や海賊船のじっちゃんにドヤされながらもシャキシャキ働く男前なパズー。荒くれの空族を賄うシータの料理の腕っ節もさながら、「お願い、パズーもそういって」などと一緒に居たいとゴネるシータのいじらしさ。爆笑するドーラも流石は女、シータの思いに感づいたのでしょう。
岡田斗司夫氏の解説に感化されてしまってるのですが、宮崎駿監督の独特のエロティシズムも見逃せません。パズーに飛行石のペンダントを付けてあげるシータ、二人の縄を解こうとするシータ、タコに乗ってパズーの背中にギュッと抱きつくシータ、これらのシーンにエロを感じる私の心はやっぱり疚しいのでしょうか。そもそも、宮崎駿監督って結構エロいシーンを交えちゃってますよね。岡田斗司夫氏の解説から「水溜まりに映るキキの脚」とか「アシタカの横で眠る裸足のサン」とか「ナイスバディなナウシカのカメラのアングル」とか。小説(絵物語でしたか)「シュナの旅」で、髪をかき上げて鎖を解いて貰う扉絵にエロを感じる私はやっぱり疚しいのかも知れません。
「ジブリ飯」なら公序良俗に反すること無く、よく話題になりますが、こうした男女の交わりもまた、見るものを刺激するための薬味であるし、目について離れません。こうした人の生理的欲求を刺激することが、作品作りの大切な要素であると思うのです。
マズローの欲求5段階説でいうところの、食欲、(性欲といっては露骨なので)恋愛要素の生理的欲求。パズーとシータの綱渡りのような冒険シーンは安全性に関する欲求。それら人間の欲求を余すことなく満たすことに、宮崎駿監督は長けているなと思うのは、私の素人考えでしょうか。長々と書きましたが、端的に言えば、メシとエロが大事だってことです。
それでも、不完全さを醸し出すことも忘れていない。金貨を貰って投げ棄てようとするものの、貧しさから出来ないパズー。空族の子分達を手伝わせるシータの小悪魔振り。完全じゃない、やっぱり人間だなあって思わせる。やっぱり設定モリモリの完全体なキャラでは駄目だっていうのも宮崎駿監督の哲学でしょうか。
そしてラストシーン。動力の無いグライダーのタコに乗って、シータとパズーは去って行く。どうなるのか。嵐で吹き飛ばされてしまうんじゃ無いか。不安で仕方が無いけれど、二人の無事を祈らずにはいられない。だからこそ、この作品が心を掴んで離さない。
思わず長文に及んでしまいましたが、これらが全て、「ラピュタ」の魅力であると私は想います。ああ、もう一回見よう。あと、もう一回だけ。
(鑑賞日は今日の日付にしてますが、最初にいつ見たのかはもう覚えていません)
そのシャツ、誰が縫うんだい
マ王的ジブリNO.1の映画
今更の今更だけど(更にもう一つ今更)ジブリの名作「天空の城ラピュタ」の内容考察やキャラクター愛をツラツラ書く気は毛頭無い😑
同時に「ルパン三世 カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」といった作品との比較もあまりしたくない😐(マ王は「となりのトトロ」は好きではない)
初めて観たのは残念ながらテレビであった🥲
そのテレビですらマ王は釘付けになる程の衝撃を受けた✨
まだ宮崎駿のポテンシャルが世に伝わって無かった時代があったのよ💦
「風の谷のナウシカ」を映画館で観た連中だけが「天空の城ラピュタ」を期待して果たして期待を裏切らない出来栄えに歓喜したんだろう😶
先日であるが某テレビで「天空の城ラピュタ」を放送していた✨
もう自分の脳ミソに「バルス」を唱えないと感動なんて出来ないハズの本作なのに、始まる5分前にはテレビの前で準備して待ってたマ王🌀
何気ないワンシーンなのに何故か涙が溢れてしまうマ王😭
物語を解っていても同じシーンで同じようにハラハラしてしまうマ王😳
最早、コレは病気である😵💫
それほどに「天空の城ラピュタ」の完成度は高い🌟
もう唯一のミソは主題歌が子供向けってくらいかと(当時はこうでもしないと売れなかったのかも)←基本的にマ王は音楽に煩いので洋画邦画共にオープニングは兎も角、エンドクレジットに歌が流れると萎える←例外有り
まぁ特に邦画の最後は歌で〆たがるよねぇ〜(歌で損する邦画は多い)
タイトルにも書いた通り、マ王は「天空の城ラピュタ」以外じゃ「もののけ姫」と「紅の豚」しかジブリは認めてない←次点でナウシカ、惜しくもルパン
しかし近年の宮崎駿監督は何がしたいのか解らん🤔
「君たちはどう生きるか」とか言う盛大なズッコケ映画を世間は囃し立てたけどアレを観て、よし俺はこう生きよう、と確立出来た人物がいるなら挙手を求める💨
もう歳をとってしまったんだから、そろそろ冷静に評価した方が良いのでは🥸
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
困ったら「バルス」と唱えた度★★★★☆
宮崎駿監督に「バルス」度★★★★★
独特の世界観
全てが詰まった作品
長く愛され続ける文句の無いアニメのひとつ
「また観んの・・・」とうんざりするが観始めると必ず世界観に引き込まれ圧倒される
ファンタジー好きにはたまらない!冒険心くすぐられる作品!
空に浮かぶ巨大な城や古代文明の謎が、ファンタジー好きにはたまらない設定。
最初は敵かと思う人物も仲間にしていき、最後は頼もしい戦友に!
チームワークも学べる内容でした!
冒険とファンタジー、感動的なストーリー、美しいアニメーションと音楽が融合した名作であり、何度見ても新たな発見がある作品。子供から大人まで、幅広い世代に愛され続ける名作です。
シータが身に着けている青いペンダントが好き。 ロボット兵が花をシー...
これって
コナンとラナ、そしてパズーとシータ‼️
もう35年くらい前に初見した時、スピルバーグ監督の「インディ・ジョーンズ」や「E.T.」みたいなハラハラドキドキのハリウッド大作に対抗できるのは、日本では宮崎駿しかいないと確信させられた名作。冒頭の空賊による襲撃、シータが空から降りてくる神秘性、炭鉱町での空賊相手の追っかけ、パズーが空賊とシータを救出に向かうシーン、ロボット兵が破壊の限りを尽くすスペクタクル、パズーがシータを通り過ぎながら救出するシーン(ジュラシックパーク3がパクってました)、ラピュタを舞台にした軍との攻防、そしてラストの"バルス"まで、血沸き肉躍るハラハラドキドキワクワクは、アニメーションだから出来るわけじゃありません‼️宮崎駿監督の映像作家としての資質というか情熱だと思うし、擬似西欧みたいな街並みや、メカやミニバズーカ砲みたいな小道具まで、その創造性あふれる世界観もホントに素晴らしい‼️そして特筆すべきは作品全体ににじみ出る宮崎駿監督の優しさですね。特に真っ直ぐで正義感あふれるパズーと、優しさと勇気を形にしたようなシータのキャラクター‼️「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンとクラリス、「風の谷のナウシカ」のナウシカにも宮崎駿監督らしさが窺えますが、パズーとシータ、そして「未来少年コナン」のコナンとラナは、世の中の全ての子供たちのお手本、世の全てのお父さんお母さん達が自分の子供達に"コナンやパズーのように強くなれよ"とか、"ラナやシータのように優しくなりなさい" みたいに教えを説ける、模範的な教材になり得る優れた映像素材なのではないでしょうか。
合わなかった…
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