「コナンとラナ、そしてパズーとシータ‼️」天空の城ラピュタ 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
コナンとラナ、そしてパズーとシータ‼️
もう35年くらい前に初見した時、スピルバーグ監督の「インディ・ジョーンズ」や「E.T.」みたいなハラハラドキドキのハリウッド大作に対抗できるのは、日本では宮崎駿しかいないと確信させられた名作。冒頭の空賊による襲撃、シータが空から降りてくる神秘性、炭鉱町での空賊相手の追っかけ、パズーが空賊とシータを救出に向かうシーン、ロボット兵が破壊の限りを尽くすスペクタクル、パズーがシータを通り過ぎながら救出するシーン(ジュラシックパーク3がパクってました)、ラピュタを舞台にした軍との攻防、そしてラストの"バルス"まで、血沸き肉躍るハラハラドキドキワクワクは、アニメーションだから出来るわけじゃありません‼️宮崎駿監督の映像作家としての資質というか情熱だと思うし、擬似西欧みたいな街並みや、メカやミニバズーカ砲みたいな小道具まで、その創造性あふれる世界観もホントに素晴らしい‼️そして特筆すべきは作品全体ににじみ出る宮崎駿監督の優しさですね。特に真っ直ぐで正義感あふれるパズーと、優しさと勇気を形にしたようなシータのキャラクター‼️「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンとクラリス、「風の谷のナウシカ」のナウシカにも宮崎駿監督らしさが窺えますが、パズーとシータ、そして「未来少年コナン」のコナンとラナは、世の中の全ての子供たちのお手本、世の全てのお父さんお母さん達が自分の子供達に"コナンやパズーのように強くなれよ"とか、"ラナやシータのように優しくなりなさい" みたいに教えを説ける、模範的な教材になり得る優れた映像素材なのではないでしょうか。
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