「宮崎駿の真骨頂はこれとコナンです。」天空の城ラピュタ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿の真骨頂はこれとコナンです。
飛行石と少女シータを巡る争いに巻き込まれた少年バズーの冒険譚。
初期の宮崎駿らしい、少年を主人公にした冒険活劇です。
可憐な少女、父親の遺志、巨大な敵、絶対的な悪、そして謎。少年の冒険譚に必要な要素を惜しげもなくつぎ込み、まったく無理を感じさせないストーリー展開は見事。
フラップターのスピード感、高度で浮かぶラピュタでの戦い。宮崎駿らしい見せ場も満載でした。
ナウシカ直後ということもあり、やや軽い印象もありました。しかし、逆に冒険活劇として振り切っていて純粋に楽しめる作品でもありました。
また軽いと言っても「土から離れては生きられないのよ」なんて凄く含蓄のあるあるシータの言葉が差し込まれていて、しっかりとしたメッセージを含ませるあたりは、流石「宮崎駿」と言ったところでしょうか。
「となりのトトロ」も「魔女の宅急便」も素敵でしたが、こんな冒険活劇をもう1本位製作して欲しかった、と強く感じさせる珠玉の1本でした。
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