劇場公開日 1986年8月2日

天空の城ラピュタのレビュー・感想・評価

全117件中、1~20件目を表示

5.0二人の幸せを祈らずにはいられない。

2024年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

 このサイトでもトップランクの高評価を誇る作品。宮崎駿監督の作品として、名作となることが宿命であったと聞きます。私の中でもジブリ作品の最高傑作といえば、ラピュタに他なりません。何度、繰り返し見たか判らない。
 この作品の魅力とは何だろう。宮崎駿監督が宿命を果たすべき方程式は何だったのだろう。それを考えれば結論は一つ。聖書にある「失楽園」への回帰ではないかと思うのです。
 天空=天国、天界。城の中心、「でっかい飛行石」を守る巨大な木といえば、「エヴァ」でもあげられた「セフィロス・ツリー」。「ソドムとゴモラを滅ぼしたインドラの矢」って、ヒンドュー入っちゃってますが、「聖書に纏わってます」というサインがゴロゴロしてます。何故、聖書に纏わる話にしたのか。それは、「誰もが知ってます」「誰もが感動します」「誰もが魂に刻んでいます」「誰もが心を震わせます」ってことではないでしょうか。宮崎駿版「エヴァンゲリオン」といっても過言では無い。
 そして、それを目指すパズーとシータは、他ならぬ「アダムとイブ」で間違いない。恋仲、夫婦などという「別れる・切れる」余地など微塵も無い、絶対のカップリング。愛し合う男女の中ほど見るものを引き付けるものはありません。危うさゼロの安心感が、例えようのない心地よさ。クライマックスの「バルス」は「死ですら二人を分かつことの出来ない婚姻の誓い」に他なりません。
 そうとみれば、それぞれ男性として、女性としてそれぞれ魅力的なキャラなんですよね。親方や海賊船のじっちゃんにドヤされながらもシャキシャキ働く男前なパズー。荒くれの空族を賄うシータの料理の腕っ節もさながら、「お願い、パズーもそういって」などと一緒に居たいとゴネるシータのいじらしさ。爆笑するドーラも流石は女、シータの思いに感づいたのでしょう。
 岡田斗司夫氏の解説に感化されてしまってるのですが、宮崎駿監督の独特のエロティシズムも見逃せません。パズーに飛行石のペンダントを付けてあげるシータ、二人の縄を解こうとするシータ、タコに乗ってパズーの背中にギュッと抱きつくシータ、これらのシーンにエロを感じる私の心はやっぱり疚しいのでしょうか。そもそも、宮崎駿監督って結構エロいシーンを交えちゃってますよね。岡田斗司夫氏の解説から「水溜まりに映るキキの脚」とか「アシタカの横で眠る裸足のサン」とか「ナイスバディなナウシカのカメラのアングル」とか。小説(絵物語でしたか)「シュナの旅」で、髪をかき上げて鎖を解いて貰う扉絵にエロを感じる私はやっぱり疚しいのかも知れません。
「ジブリ飯」なら公序良俗に反すること無く、よく話題になりますが、こうした男女の交わりもまた、見るものを刺激するための薬味であるし、目について離れません。こうした人の生理的欲求を刺激することが、作品作りの大切な要素であると思うのです。
 マズローの欲求5段階説でいうところの、食欲、(性欲といっては露骨なので)恋愛要素の生理的欲求。パズーとシータの綱渡りのような冒険シーンは安全性に関する欲求。それら人間の欲求を余すことなく満たすことに、宮崎駿監督は長けているなと思うのは、私の素人考えでしょうか。長々と書きましたが、端的に言えば、メシとエロが大事だってことです。
 それでも、不完全さを醸し出すことも忘れていない。金貨を貰って投げ棄てようとするものの、貧しさから出来ないパズー。空族の子分達を手伝わせるシータの小悪魔振り。完全じゃない、やっぱり人間だなあって思わせる。やっぱり設定モリモリの完全体なキャラでは駄目だっていうのも宮崎駿監督の哲学でしょうか。
 そしてラストシーン。動力の無いグライダーのタコに乗って、シータとパズーは去って行く。どうなるのか。嵐で吹き飛ばされてしまうんじゃ無いか。不安で仕方が無いけれど、二人の無事を祈らずにはいられない。だからこそ、この作品が心を掴んで離さない。
 思わず長文に及んでしまいましたが、これらが全て、「ラピュタ」の魅力であると私は想います。ああ、もう一回見よう。あと、もう一回だけ。
(鑑賞日は今日の日付にしてますが、最初にいつ見たのかはもう覚えていません)

コメントする (0件)
共感した! 2件)
猿田猿太郎

5.0そのシャツ、誰が縫うんだい

2023年6月24日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

幸せ

中学生の頃に映画館で鑑賞。
その後何度観てもハラハラ、ワクワク、ドキドキ…スピード感、謎解き感、音楽、、、どれを取っても大興奮の宮崎作品。
いつどの年代で観ても新しい発見があり、いつでも初めて観た興奮が蘇る、童心に戻ってしまう映画です。
名作です。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ホビット

4.5【97.2】天空の城ラピュタ 映画レビュー

2025年12月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作が達成した完成度は、極めて高いレベルにあると断言できる。宮崎監督が長年培ってきた飛行への情熱と、文明批評的な視点が、ジュール・ヴェルヌ的なSF的ロマンと見事に融合している。物語は、地上で暮らす少年パズーと、空に浮かぶ伝説の島ラピュタの継承者シータの出会いから始まり、空賊ドーラ一家や、ラピュタの力を私欲のために利用しようとするムスカ大佐率いる軍隊との三つ巴の争奪戦へと展開する。この物語構造は古典的な冒険譚の型を踏襲しつつ、随所に監督独自の思想、すなわち「科学技術の発展と、それがもたらす光と影」や「自然との調和」といったテーマを深く織り込んでいる。特に、ラピュタの最終的な崩壊と、根だけが残された静謐な姿は、人間が手にした力の限界と、真に価値あるものの示唆として強烈な印象を残す。冒頭の飛行船からの降下シーンから、終盤の空中要塞でのスペクタクルに至るまで、画面の隅々まで緻密に描き込まれた世界観は、観客を文字通り作品世界に「吸い込む」力を持っている。
監督・演出・編集
宮崎駿監督による演出は、その後の日本アニメーション映画に決定的な影響を与えたと言える。特に、**「移動の快感」**を追求した空中シーンの描写は圧巻の一言に尽きる。高速で飛行するタイガーモス号、フラップター、そして軍の戦艦の動きは、アニメーション特有のダイナミズムを最大限に活用し、観客に尋常ではない疾走感と臨場感を与える。編集は、アクションと静寂の緩急が見事に効いており、物語のテンポを一切損なうことなく、緊張感と感動を交互に提供する。例えば、パズーとシータが危機を脱するアクションシーンの後には、ポムじいさんとの静かな会話や、ラピュタの自然の美しさを映す穏やかなシーンが挿入され、観客に息継ぎの猶予を与え、物語の深層へと意識を誘導する。この緩急自在の編集リズムこそが、本作を単なる子供向けの冒険活劇で終わらせない要因となっている。
キャスティング・役者の演技
本作のキャスティングは、今振り返っても驚くほど的確であり、声優陣はキャラクターの内面に深く踏み込んだ演技を披露している。
田中真弓(パズー):
主演であるパズー役を演じた田中真弓の演技は、一貫して生命力と純粋な熱意に満ち溢れている。天空の城への憧れを抱き、シータを守り抜こうとする少年のまっすぐな**「熱情」を見事に表現した。特に、シータのために単身でドーラ一家に立ち向かう決意を固める場面や、クライマックスでシータと共に「バルス」**と唱える瞬間の、力強さと清々しさが同居した声のトーンは、観客の感情を揺さぶり、物語の核として機能する。彼の声から滲み出るポジティブなエネルギーは、この壮大な冒険譚を牽引する力となっている。
横沢啓子(シータ):
ヒロインのシータを演じた横沢啓子は、その清らかで凛とした声質をもって、失われた王国の末裔という高貴な出自と、その運命に翻弄される少女の繊細さを表現した。彼女の演技は、時に柔弱に見えながらも、内包する強い意志と、人間的な優しさを深く感じさせる。ムスカに対して毅然とした態度を見せるシーンや、パズーとの絆を深める穏やかなシーンでの声の抑揚は、シータの多面的な人格を巧みに描き出し、単なる**「守られるヒロイン」**以上の存在感を与えている。
初井言榮(ドーラ):
空賊の女親分ドーラを演じた初井言榮は、その存在感溢れる**「老練な声」**によって、荒々しさの中にも温かい人間味を宿す複雑なキャラクターを見事に体現した。当初は敵役として登場しながら、パズーとシータの純粋さに触れ、徐々に彼らの保護者的な立場へと変化していく過程を、声の威厳と、時折見せるユーモラスな調子で巧みに演じ分けている。特に、パズーを励ます際の深い情愛を感じさせる声の響きは、作品に深みを与え、観客に強い印象を残す。
寺田農(ムスカ):
悪役であるロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(ムスカ)役を演じた寺田農は、その冷徹で知的な声のトーンをもって、本作の**「闇の側面」を象徴している。彼の声には、貴族的な傲慢さと、狂気に近い野心が常に張り詰めており、一挙手一投足から威圧感が漂う。ラピュタの真の力を目の当たりにし、優越感に浸る際の、高揚しつつも冷え切った演技は、彼が単なる権力欲の亡者ではなく、選民思想に囚われた「破滅的な知性」**であることを明確に示し、物語の緊張感を極限まで高めた。
常田富士男(ポムじいさん):
クレジット後半に登場するものの、物語の鍵を握るポムじいさんを演じた常田富士男の、**「土の匂い」**を感じさせる朴訥とした演技は、作品の精神的な基盤を支える重要な要素となっている。彼の持つ知恵と、天空の城への畏敬の念を込めた語り口は、物語に神秘性と奥行きを与え、観客をファンタジーの世界へと深く引き込む。
脚本・ストーリー
脚本は、宮崎駿監督の真骨頂である**「世界の広がり」を感じさせる構造が秀逸である。物語の根幹は、失われた巨大な力を持つ古代文明の秘宝を巡る争奪戦という古典的ロマンであるが、その上に、少年少女の成長、家族愛、そして人間の業と希望といったテーマが重層的に構築されている。物語は、パズーとシータという二人の主人公の視点を通して、友情、裏切り、そして自己犠牲という普遍的な価値を探求する。特に、「滅びの呪文」としての「バルス」が、最終的には巨大な力を手放し、自然の摂理に身を委ねるという「希望の言葉」**へと転換される結末は、脚本家としての宮崎監督の思想の深さを示す。物語のロジックは細部にまで徹底され、観客を飽きさせないダイナミックな展開が2時間の上映時間を一気に駆け抜けさせる。
映像・美術衣装
本作の映像と美術は、アニメーションの枠を超えた**「芸術性」を有している。美術監督の野崎俊郎が描き出した空と雲、そしてラピュタの壮麗な景観は、後のジブリ作品の方向性を決定づける美意識の確立に寄与した。ヨーロッパの産業革命期を思わせる町並みと、空中に浮かぶ要塞という、異質な要素の融合が見事に成功しており、世界観に説得力を持たせている。衣装やメカニックのデザインもまた緻密で、ドーラ一家の乗る海賊的な飛行船、軍の無骨な戦闘機、そして古代文明の象徴であるロボット兵など、それぞれが個性を放ち、作品世界を豊かにしている。色彩設計の面では、澄み切った青空の「青」と、ラピュタの自然の「緑」、そして飛行石の「光」**が象徴的に用いられ、視覚的な美しさを極めている。
音楽
久石譲による音楽は、本作の感動とスペクタクルを決定づける極めて重要な要素である。壮大でメロディアスなオーケストレーションは、空中戦の迫力や、ラピュタの神秘性を完璧に表現し、映像と一体となって観客の心に響く。特に、**「空から降ってきた少女」や「シータの決意」など、劇中で効果的に使用される楽曲群は、感情の機微を繊細に捉えている。主題歌は「君をのせて」**であり、井上あずみが歌唱を担当している。この曲は、シンプルでありながら叙情的なメロディと、宮崎駿が作詞した希望に満ちた歌詞が相まって、物語の余韻を深め、作品の感動を普遍的なものへと昇華させている。
受賞・ノミネートの事実
『天空の城ラピュタ』は、公開された1986年度の第41回毎日映画コンクールにおいて、優れたアニメーション作品に贈られる大藤信郎賞を受賞している。また、第6回日本アニメ大賞・アトム賞においても最優秀作品賞をはじめ、脚本部門最優秀賞、美術部門最優秀賞、主題歌部門最優秀賞など多数の部門を制し、当時の国内映画界及びアニメーション業界において、その高い評価が確立されていたことを示している。アカデミー賞や主要な国際映画祭での受賞・ノミネートは、公開当初の時点では確認されていないが、後年、宮崎駿監督自身が第87回アカデミー名誉賞などを受賞しており、本作がその功績の重要な足がかりとなったことは論を俟たない。
総評
本作は、単なるアニメーションの枠を超え、映画史に残る傑作である。普遍的なテーマと、圧倒的な映像技術、そして魂を揺さぶる音楽が一体となり、観客に永遠の冒険への夢と、人間存在への深い問いかけを提供する。その価値は、時を経ても色褪せることなく、今後も多くの人々に愛され続けるであろう。

承知いたしました。批評結果に基づき主演と助演の評価点を1ランク(S10からA9へ)下げて、スコアを再算出いたします。
作品[Laputa: Castle in the Sky]
評価点の変更
• 主演: S10 → A9
• 助演: S10 → A9
他の評価項目(脚本・ストーリー、撮影・映像、美術・衣装、音楽、編集)は、批評内容の通り最高の評価点を維持します。
総合スコア算出の再計算
1. 加算点小計の算出
• 主演: \bm{9 \times 3 = 27}
• 助演: \bm{9 (\text{平均点}) \times 1 = 9}
• 脚本・ストーリー: \bm{10 \times 7 = 70}
• 撮影・映像: \bm{10 \times 1 = 10}
• 美術・衣装: \bm{10 \times 1 = 10}
• 音楽: \bm{10 \times 1 = 10}
• 編集(減点): \bm{-0}
• 小計 \bm{= 27 + 9 + 70 + 10 + 10 + 10 - 0 = 136}
2. 総合スコアの算出
• 監督(宮崎駿)の最終乗数 \bm{0.715}を適用します。
• 総合スコア \bm{= 136 \times 0.715 = 97.24}
主演
評価対象: 田中真弓
適用評価点: A9
助演
評価対象: 横沢啓子、初井言榮、寺田農、常田富士男
適用評価点: A9
脚本・ストーリー
評価対象: 宮崎駿
適用評価点: S10
撮影・映像
評価対象: 高橋宏固
適用評価点: S10
美術・衣装
評価対象: 野崎俊郎
適用評価点: S10
音楽
評価対象: 久石譲
適用評価点: S10
編集(減点)
評価対象: 瀬山武司
適用評価点: -0
監督(最終評価)
評価対象: 宮崎駿
総合スコア:[97.24]

コメントする (0件)
共感した! 0件)
honey

3.5美麗な映像と世界観、キャラクターの魅力

2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:その他、TV地上波

魅力的なキャラクターに、独自の世界観。後世のアニメに強烈な影響を与えたであろうさまざまなガジェット。そして印象に強く残る音楽。

どれをとっても一級品で、これを世に放った宮崎駿監督は、渾身の手ごたえを感じていたのだろうが、残念ながら当時の興行成績は振るわなかったと聞く。

なぜか、見てみようという気にならない映画で、ナウシカのついでに借りてきて、ヒマがあったら見てみようかと思いながら結局見ないまま返却するパターンの映画でした。もちろん、テレビとかでやっていたら、途中からでも画面にくぎ付けになり、そのまま最後まで見てしまう。結構いい加減に覚えているので、先の展開を忘れているのだ。

通算で10回は見ていると思うのだが、いまだに内容をきっちり把握できていないという。

たぶん、そんな楽しみ方が、いちばんしっくりくるんじゃないだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うそつきかもめ

5.0バルス!

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジブリ作品は一通り観てしまって、宮崎駿監督の新作も望めないので、39年ぶりにDVDで観賞しました。元々、NHKで放送されていた「未来少年コナン」(78)が好きだったので、今作のパズーとコナン、シータとラナちゃんを重ねて観てしまいましたが、きっと私だけではないと思います(笑)。やはり、圧倒的に面白いですね!登場人物たちはみな魅力的だし、空から降りてくるシータをパズーが受け止めるシーンをはじめ、1つ1つのシーンがとても美しくかつ印象的です。ラピュタに辿り着いたパズーとシータの前に現れた巨大なロボット兵がグライダーを持ち上げ、ヒタキの巣の卵を守ろうとするシーンのように、さりげなく琴線に触れる場面がぎっしり詰まった見所だらけの作品です。ラピュタはバベルの塔が投映されているようですが、行きすぎた科学の進歩に対する文明批判的な側面は前作「風の谷のナウシカ」(84)に通じるテイストがあり、それは「未来少年コナン」から続く宮崎監督の作風のようにも感じられます。本作は、古典的な児童文学の流れを受け、孤児を主人公にして家族愛を描き、自由奔放に冒険する物語だと「ジブリの教科書」に書かれていました。約40年ぶりに観ても全く古びないどころか、心底楽しめて感動して、改めて宮崎監督の創造力に感銘を受けました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
赤ヒゲ

5.0ようやく観れた🥹

2025年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
蜷川吝塀

上映後、拍手が。。。

2025年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

丸の内TOEI行ってきました。まず驚いたのが若い子達が多かったこと。スマホで映画を観る時代になってしまったけど、名作は大画面で観たいというのは老若男女問わずなんだなと感動。
映画のすばらしさは今更コメントしても仕方がないので割愛します。
そしてエンドロールが流れた後、拍手が。長年映画観てるけど、自然発生で拍手した映画は初めてです。
本当に感動しました。
そして改めて思いました。宮崎駿作品を劇場で観たことがない子供達のためにも定期的に映画館で上映してほしい。
コロナ禍の時もナウシカ、もののけ姫、千と千尋はリバイバル上映されましたし、今回もナウシカ、ラピュタ、魔女の宅急便も上映してくれた。トトロも劇場公開してほしいです。切に願います。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ロック

5.0許してくれ

2025年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

さよなら丸の内東映で今作品を上映してくれて感謝。

日曜午後とはいえ。約40年前のアニメ映画で劇場がほぼ満席になるそのすごさ。そして客層が広く若い人も多い。凄すぎるよな。

この映画に満点つけるのは許してくれよ。
自分に言い聞かせている。

何回も観てる作品だが今回大きなスクリーンで観て気付いたこと。

序盤からパズーの説明を絵と動きでやっている。

落ちてくるシータの元に駆け寄る場面でわざわざ足場が悪い場所でコケそうになりつつ踏ん張る、という動きを入れている。これで彼が日常的に働いている環境、彼が足場が悪い場所でも踏ん張る力があることを示している。

さらに飛行石の光が消えると重力が戻る表現をシータの身体を落としそうになるパズーで示し。なんとか女の子を支えて寝かせるパズーが自分の上着をかけてあげる表現を入れてパズーの紳士っぷりを強調する。

親方に空から女の子が落ちてきたことを説明しようとするもボイラーの蒸気で声がかき消されるやり取りが2回ある。あのやり取りで親方にとってら目の前の仕事が大事であること、パズーが機械いじりできるヤツでかつよく働いているナイスガイであることが分かる。だけでなく。

直前の「残業かい?」で今日のパズーの仕事は残業になりそうなことを示していたにも関わらず、エレベーターで登ってきた炭鉱夫達は何もとれなかったと落胆する。親方も「残業はなしだ」と言ってとっとと帰ってしまう。

このやり取りがあることで親方が無理なくさっさと帰ることに説得力があり、パズーが落ちてきた女の子のことを知らせる間もないまま女の子と2人っきりになる状況を違和感なく作り上げている。

この導入がうますぎる。

意図的に上下の構図をよく作っていて空から落ちる、空へのぼる、というのを小さい空間でも繰り返してる。

例えばペンダント借りたパズーが屋根突き抜けて落ちる場面。ペンダント効果の説明、パズーの頑丈さの表現になっているのはもちろん、あそこで落ちた場所が父さんのラピュタ写真がある部屋で。わざわざ屋根からあの下の部屋まで上下移動している。

という感じで傑作は序盤からうますぎる。

ドーラ一家がオートモービルで追いかけてくる展開もさ。わざわざ狭い車内に乗りきらない息子達が車体にしがみつく絵を描いてる。車をデカくしたり乗る人数減らせばもっと作画が楽なのにそれをしない。

でもこれをやるから絵的なインパクトがあるしドーラと息子達の関係性も視覚的に理解できるようになっている。

そういう連続なんだよな、この映画は。

あらためて観てもこの内容で124分でまとめてるのは偉大すぎる。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
弁明発射記録

5.0冒険活劇作品としてはストーリーも壮大で人間ドラマもしっかり描かれた類まれな良作、40年近く経っても本作以上の作品はなかなかお目にかかれないですね。

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ドキドキ

約65年の歴史に幕を下ろす丸の内TOEIさんにて『さよなら丸の内TOEI』と題した特集上映が開催中。
本日は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』の劇場大クリーンでの貴重な上映に参加。

『天空の城ラピュタ』(1986年/124分)
実質上のスタジオジブリ第1回作品。
本作とタイアップした味の素の炭酸飲料『ライトフルーツソーダラピュタ』CM内で小幡洋子氏歌唱のイメージソング『もしも空を飛べたら』が大量投下され、私の周囲でもジブリの新作にザワザワしはじめた頃でしたね。

本作も公開当時は劇場鑑賞ができずに『金曜ロードショー』で何十回も視聴、本日劇場大スクリーンでの初鑑賞となりました。

『未来少年コナン』のような漫画映画の復活を掲げ、対象年齢を小学生中心とした古典的なボーイ・ミーツ・ガールの冒険活劇作品に仕上がっており、とっつきやすさもありジブリ作品でも1位、2位の人気ですが、『風の谷のナウシカ』でも描かれた文明発達への警鐘や自然との共生もきちんと描き出しています。

主役のバズ―(CV:田中真弓氏)、シータ(CV:横沢啓子氏)二人の魅力、さらに心優しき空中海賊『ドーラ一家』の面々やTVアニメ『ルパン三世』「さらば愛しきルパン」でも登場したロボット兵などの登場キャラクターの描かれ方が、どれも魅力的で良いですね。

監督お得意の空中シーンは迫力と疾走感がさらに進化、作画の緻密さと美麗さも向上しています。

冒険活劇作品としてはストーリーも壮大さで人間ドラマもしっかり描かれた類まれな良作、40年近く経っても本作以上の作品はなかなかお目にかかれないですね。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
矢萩久登

4.0もはや日本人の一般教養

2025年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

癒される

改めて観てみると、宮崎駿の好みが一貫して出ているものだなと妙に感心する。
飛行機、飛行船、ロボット、土着的な失われた秘宝の国、品行方正な女の子、冒険と人間味あふれる頼れるご年輩。
それがつまっているこの作品が面白くないわけがない。

ラピュタが地上波放映される日には、日本でのSNSにおいてものすごい勢いで例の滅びの呪文ワードがのびる。
もうこれってほぼ日本の一般教養6割は超えてるんじゃないかって勝手に思うのです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ひよこまめぞう

5.0何もかも素晴らしい傑作中の傑作アニメ

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、その他、TV地上波

泣ける

笑える

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ねこにゃるど

5.0女「1番好きなジブリアニメは?」俺「紅の豚」女「えっ!?」

2025年1月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

俺「(ヤベッ)っていうのは冗談で本当はラピュタ」
女「そうだよね!やっぱり天空の城ラピュタだよね」

監督と脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便(1989)』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『君たちはどう生きるか』の宮崎駿

スタジオジブリ初制作作品

1986年公開
同時上映『名探偵ホームズ』
興行的には失敗したのが意外
っていうかカリオストロもナウシカもトトロもみんなそう
金曜ロードショーで火がつくパターン
バブルだってのにもっと映画館に行けよ

過去数回いや十数回いやいやそれ以上鑑賞したであろう日本のアニメ映画として五本指からは外すことはありえない傑作
宮﨑駿作品だけで四本は埋まっているんだけど

粗筋
ある日の夜に空からゆっくりと美少女が降りてきた
見習いとして鉱山で働く少年パズーと飛行石のペンダントを首にかけた不思議な少女シータとの偶然の出会い
パズーもシータも早くに両親を亡くしていた
パズーの父はラピュタを発見し写真に撮ったが誰にも信じてもらえなかった
シータは国として滅びたラピュタの王室の末裔
太古の昔にずば抜けた科学力で世界を支配したラピュタ人はラピュタを放棄し地上に移り住んだ
空飛ぶ遺跡「天空の城ラピュタ」を求めて軍部や海賊も入り乱れる冒険活劇

田中真弓と横澤啓子の共演ってこれだけでは?
まず2人は出演する作品系統が全く違うから
田中真弓が映画ドラえもんにゲスト出演した時もドラミは登場しなかったし
っていうか映画ドラえもんに出来杉は出てもドラミが出た記憶がない

シータって横澤啓子だったんだね
雰囲気がだいぶ違う
ドラミや佐倉魔美の元気で明るく甘ったるい(失礼だろ)声は宮崎駿からすればかなり気に食わなかったようだ
海賊のボスの名前がドーラなのは偶然か

何度も観た『天空の城ラピュタ』だが不思議と田中真弓以外の声当てが誰なのかあまり認識していなかった

駆け出しの頃の林原めぐみや関俊彦も役名無しのチョイ役で出演
そこそこの実績があり役名こそあれど当時若手だったTARAKOでさえチョイ役でちびまる子ちゃんでブレイクするのはまだまだ先の話

この頃からすでに声当て専門ではない俳優が起用されている
寺田農や初井言榮がとにかく上手い
鷲尾真知子だってなかなか
僕は声オタのアニメオタクと違ってそれ自体は全く抵抗感がないんだよね上手い下手は確かにあるけど

それにしても顔出しはそれ以上の謎の威圧感の初井言榮
子供の頃にテレビでの印象はまじで怖かった
成田三樹夫と双璧

海賊に追いかけられる機関車のシーン好き

パズーとシータがラピュタに着陸するあたりのシーンがほぼ無音で全貌(表面上)が明らかになるあたりからの久石譲の音楽が流れるあの表現好き

ラピュタの自然や生き物と共に「生きる」ロボットになぜか感動してしまう

ラピュタにたどり着いたらパズーが超人的な活躍を見せる
野生的な猿人間
まるで未来少年コナン

色々なバージョンの「君をのせて」が良い
そして空高く浮かぶラピュタと共にエンドクレジットと井上杏美(井上あずみ)が歌う「君をのせて」が最高
あの曲の最後のアレが特にいいのよ

余談だがナウシカ同様本編には使用されなかったイメージソングがある
小幡洋子が歌う『もしも空を飛べたら』
作詞は今回も松本隆
宮﨑駿はどうやら彼の作る歌詞が嫌いなのかもしれない
味の素からラピュタというソフトドリンクが販売されていてCMソングにもなっている
CMでの「ラピュタは本当にあったんだ」とか笑っちゃう
これも当時は全く観た事がないし飲んだこともないし売っていたことさえ記憶にない
もしかしたら一部地域にしか売っていなかったのかもしれない
昔のドクターペッパーのように
聴き比べてみると『君をのせて』の圧勝
安田成美のやつと比べると全く記憶がない『もしも空を飛べたら』
まっあの曲だって「風の谷のナウシカー」の部分以外はかなりマイナーだけど

声の配役
鉱山で働く見習い機械工のパズーに田中真弓
ラピュタ帝国に君臨した王族であり宗家たるトエル家の末裔だが先祖が地上に降り今では北方の僻地で農業をしながら一人暮らししていたシータ(リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ)に横沢啓子
政府から派遣された特務機関所属の諜報員で表向きは紳士だがじつは冷酷非道な卑劣漢で彼もまた王室の末裔でラピュタを悪用し独裁者になろうと目論む野心家のムスカ(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ)に寺田農
空中海賊団「ドーラ一家」の女首領にして飛行船・タイガーモス号の船長のドーラに初井言榮
廃坑の中を一人放浪する風変わりな老人で鉱物に詳しいポムじいさんに常田富士男
ラピュタ探索計画の指揮を執る軍人のモウロ将軍に永井一郎
ドーラの長男で豊かな口髭を蓄えたシャルルに神山卓三
ドーラの次男でチョビ髭のルイに安原義人
ドーラの三男で操縦士のアンリに亀山助清
タイガーモス号のベテラン機関士のハラ・モトロに槐柳二
スラッグ渓谷で働く鉱夫で坑内のボイラーやエレベーター等の鉱山機械を扱うベテラン機械工でボイラー技士でパズーの親方のダッフィーに糸博
ダッフィーの妻で年齢は意外と20歳で夫とは20歳くらい離れているおかみさんに鷲尾真知子
ダッフィー夫妻の幼い娘のマッジにTARAKO
シータの祖母に鈴木れい子
軽便鉄道の機関士に西村知道
ムスカの手下の黒眼鏡に大塚芳忠
セネガル人の子分のコに菅原正志
エジプト人の子分のキに大滝進矢
中国人の子分のクに平井隆博
日本人の子分のケに峰恵研
青い服の婦人に林原めぐみ
ギャングに福士秀樹
炭鉱夫に関俊彦

コメントする (0件)
共感した! 1件)
野川新栄

5.0ラピュタはあの雲の向こうにある気がしたなあ

2024年12月17日
スマートフォンから投稿

泣ける

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ぽん

4.0マ王的ジブリNO.1の映画

2024年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

楽しい

興奮

今更の今更だけど(更にもう一つ今更)ジブリの名作「天空の城ラピュタ」の内容考察やキャラクター愛をツラツラ書く気は毛頭無い😑
同時に「ルパン三世 カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」といった作品との比較もあまりしたくない😐(マ王は「となりのトトロ」は好きではない)

初めて観たのは残念ながらテレビであった🥲
そのテレビですらマ王は釘付けになる程の衝撃を受けた✨
まだ宮崎駿のポテンシャルが世に伝わって無かった時代があったのよ💦
「風の谷のナウシカ」を映画館で観た連中だけが「天空の城ラピュタ」を期待して果たして期待を裏切らない出来栄えに歓喜したんだろう😶

先日であるが某テレビで「天空の城ラピュタ」を放送していた✨
もう自分の脳ミソに「バルス」を唱えないと感動なんて出来ないハズの本作なのに、始まる5分前にはテレビの前で準備して待ってたマ王🌀
何気ないワンシーンなのに何故か涙が溢れてしまうマ王😭
物語を解っていても同じシーンで同じようにハラハラしてしまうマ王😳
最早、コレは病気である😵‍💫
それほどに「天空の城ラピュタ」の完成度は高い🌟
もう唯一のミソは主題歌が子供向けってくらいかと(当時はこうでもしないと売れなかったのかも)←基本的にマ王は音楽に煩いので洋画邦画共にオープニングは兎も角、エンドクレジットに歌が流れると萎える←例外有り
まぁ特に邦画の最後は歌で〆たがるよねぇ〜(歌で損する邦画は多い)

タイトルにも書いた通り、マ王は「天空の城ラピュタ」以外じゃ「もののけ姫」と「紅の豚」しかジブリは認めてない←次点でナウシカ、惜しくもルパン
しかし近年の宮崎駿監督は何がしたいのか解らん🤔
「君たちはどう生きるか」とか言う盛大なズッコケ映画を世間は囃し立てたけどアレを観て、よし俺はこう生きよう、と確立出来た人物がいるなら挙手を求める💨
もう歳をとってしまったんだから、そろそろ冷静に評価した方が良いのでは🥸

映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
困ったら「バルス」と唱えた度★★★★☆
宮崎駿監督に「バルス」度★★★★★

コメントする (0件)
共感した! 4件)
マ王

4.0やっぱ良い!

2024年8月31日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

金曜ロードショーで久しぶりに鑑賞。
ロボットの設定とか全然忘れていたなぁ。
駿さんにはまたこういうアニメをつくってほしい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Hej

3.5独特の世界観

2024年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

鉱山で働くパズーは空からシータが降りてきたのを抱きかかえた。

パズーはトランペットが上手いんだね。シータはおてんばだ。やっぱり子供同士だから照れもなく入れるんだろうね。パズーの父親は空に浮かぶラピュタを撮影したからパズーもラピュタを見つけたいと思っていたんだけど、途中から誰が敵だか分からなくなってきたな。ファンタジーとSFと合わさって独特の世界観で表現されていたね。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
重

5.0全てが詰まった作品

2024年8月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、TV地上波

楽しい

興奮

幸せ

金曜ロードショーで放映される度に
観ている気がします

この作品は
約2時間という時間の中に

愛情
笑い
悲しみ
怒り
ロマン
人間味
興奮
など

改めて
全てが詰まっているなと感じました

たった1シーンで
そのキャラクター性や背景がわかる

そして
そのキャラクターの個性や
セリフが

心地よく印象に残る

何度も観ているから
かも知れませんが

ナウシカやカリオストロ
の城もですが

初期のジブリは
レベルが違いますね

また
アニメの背景も
上質の絵画をみているようでした

昨日観た興奮を
忘れないよう

残しました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
れいん 【観る前にレビューは見ない派】

5.0何回見ても大好きです。

2024年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

何回見ても大好きです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
wadainotaneco

5.0最高の子ども映画

2024年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
コーヒー好き

5.0ジブリ映画で1番好き もしくはアニメ映画で1番好き 愛は遊びでは無い

2024年8月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

幸せ

ジブリ映画で1番好き
もしくはアニメ映画で1番好き

愛は遊びでは無い

コメントする (0件)
共感した! 3件)
いのしし