テルマ&ルイーズのレビュー・感想・評価
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ずっと観たかったジェンダー映画の傑作!!
今回の「午前十時の映画祭」の中でも
一番楽しみにしていた作品。
高圧的で身勝手な旦那に
ずっと
今で言うモラハラを受けている主婦のテルマと
自立してきちんと生きてるルイーズが
気楽な週末のバカンスに出かけるはずが
ハメを外し過ぎたがために
とんでもない方向に転がってしまう
アメリカンニューシネマの流れを受けたお話。
女たちの意外な行動にいちいち驚く
男たちの反応が
今の感覚だとお笑いでしかなくて
私も含めて客席の女性から失笑が漏れてました。
でも作られた当時の男どもは
映画の中も外も
同じ様な反応だったんだろうな〜
当時の女達が「そう!そうなのよ!」と
大きく頷きながら観ていた姿が目に浮かぶ様です。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
ジーナ・デイビス演じるテルマは
最初の方は旦那に過剰に気を使って
まるで発達障害?
と感じるさせるほど落ち着かない。
やがて気持ちがほぐれて
酒場で男に声をかけられ
はしゃぐシーンは
マリリン・モンローの様な
派手なセクシーなメーク!
色々波乱があるうちに、一旦、超ブサイクになって
ある出来事をきっかけに、
ほぼすっぴんに近いのに
まるで自由の女神の様な
意思のある強くて美しい顔に変貌してゆく。
その変化、俳優さんてすごいな〜〜 久々に実感しました。
スーザン・サランドンの演じるルイーズも実は〜〜
それにしても、最初から最後まで
セクハラとモラハラの塊の様な映画だわ〜
女性の置かれた立場がこの映画からあまり変わらないことが
本当に辛いし、情けない〜
一つだけこの映画に文句がある!!
自力で勝ち取ったものの象徴なのだろうが
あんな加齢臭と脂で臭そうなモノは、
男達が女達にして来た様に
地べたに叩きつけて踏んづけちまえ!!
若い頃のブラピが出てますよ!ちょっと小癪な役で〜
ハーベイ・カイテルがいい役やってます。
唯一の救いです。
@お勧めの鑑賞方法は?
どうしても映画館で観たかったんです!!
最後のシーンはグランドキャニオンなので、
是非是非大画面で観て下さい!!
女性解放
28年も前にウーマンパワー、女性解放の爽快な映画があった事をすっかり失念していたが、
今のワンダーウーマンやキャプテンマーベルに
代表される強い女子をこんなに早く映画にしてた事に
リドリー・スコットのスゴさを感じました。
状況が悪くなる度にテルマが人間らしく、
表情が明るくなり青春を取り戻していく様が
印象的でした。
ルイーズが男を殺すシーンに、
もっと突発的かと思ったら案外冷静にというか、
侮辱された事に怒って殺す事に感情移入出来なかったが
テキサスで何かがあった事を説明はないけど、
想像するに、テルマとその時の自分が被って、
最大の侮辱をされた事を考えると仕方なかったのかな。
テルマもルイーズももっと良い男性に出会えてたら
こんな人生歩まずに済んだのに。
僕も男だけど、男は馬鹿。女性は強い。
いつの時代も変わらないんだなと思いました。
噂ほど百合映画じゃない!!!
全編を通してほぼ友情!二人の関係は、深い深い友情の延長戦上にあるものと感じる。とはいえ、基本的に異性愛者としてお互いの恋愛を応援しながら支えあえる関係もそれはそれで良い。
元になった実話は「モンスター」と同じ女連続殺人鬼の事件らしいけど、あちらが陰ならこちらは陽のような明るさ。くよくよしない、悩まない、どんな時でもやってのける。こんな逃避行なら少ししてみたいほど。
テルマが良くも悪くも抜けてて能天気でかなりどうしようもないレベルだけど、そんなテルマだからこそルイーズもほっとないんだろうなと。ルイーズ優しいしテルマ明るいしパワーがもらえる作品。
悪人ではない普通の2人
テルマの心の中にわだかまっていたものは相当なものだったのでしょう。ルイーズも心に闇を抱えながらこれまで一生懸命生きてきた人です。二人とも普通の女性で、色々な重圧に耐えながら日々楽しむ事もなかなか出来ず生きてきたけど、旅行をきっかけにそれらを全部置いてきて、自由になったと思ったらやっぱりいく先々で現実は待っている。今まではそこで負けてきたけど、全てを置いてきた今なら何でもできる。結果犯罪者になっちゃった。でも社会の重圧を自分の力ではねのけて、今自分たちは自由で身も軽く、何より一緒にどこまでも行ける親友が隣にいる。あの世までかっ飛ばしてやるわ!
悲しいけれどスカッとしました。何より、大悪党になってしまった彼女たちは、もともと被害者でした。H.カイテル扮する警官はそれを理解してくれ、ルイーズもそれをわかっていたはずです。同じように日々重圧を感じながら生きている女性の視聴者にとって、心を揺さぶられる作品でした。
女版 明日に向って撃て!
ずっと前から見たかった作品をやっと鑑賞。
ストーリーは女版 明日に向って撃て!と言ったところ。
二人組の女犯罪者がとにかくかっこよく、スタイリッシュに犯罪を重ねていくのか見ていて心地よい。ラストに連れて二人の心情の変化が見えるのもおもしろい。
サウンドトラックがとても良くさすがリドリー・スコットって感じもあるし、若かりしブラッド・ピットもいい味出してる。
女性がとても楽しめる作品かもしれない。
足の引っ張り合い
H・カイテル、M・マドセンにB・ピットと豪華脇役陣揃い踏み。
ラストはスカッと格好良く終わるが実際は心中と悲しい現実で H・カイテルは彼女たちを守ろうと優しい警察官。
目的があった旅が目的の無いような旅へと様変わりで犯罪を重ねていくが陰気にならずに最後まで明るく突っ走るのが良い。
平凡な二人が小さな事から犯罪者になっていく。しかもとてもスムーズな...
平凡な二人が小さな事から犯罪者になっていく。しかもとてもスムーズな流れで。しかも観ている側も罪悪感なくなんだか気持ち良くなってしまう。ラストシーンがたまらなくカッコよかった。
極論に痺れる
「しみったれた平凡な日常に戻るくらいなら、死んだほうがマシ!」
と本気で思ったらこれを観るべき!・・・いや、むしろそんな瞬間に一番観ちゃいけない映画か!
「アメリカン・ビューティー」的な極論。
専業主婦のテルマとウェイトレスのルイーズは、同じような不満を抱えていた。話を聞いてくれない夫、結婚するでもなくいつまでもうだつの上がらない彼氏。そんな日常生活の中では目をそらしていられた「男」という存在へのぼんやりとした苛立ちの塊が、バーで知り合った酔っ払いの男に愚弄されたことで破裂してしまう。咄嗟に彼を銃殺してしまった彼女たちは、事件の真相を隠蔽し逃亡するために次々と罪を重ね、いつしか後戻りできなくなる。最初にさっさと自首していれば・・・
しかし、罪を重ねれば重ねるほど、世間から断罪されればされるほど、彼女たちの表情は明るくなって、強さを増していく。引っ込み思案で自分では何も決められなかったテルマは、ガソリン代のためにコンビニ強盗を働き、平凡なウェイトレスだったルイーズも恋人から大金を借り、自分たちを追う刑事たちを堂々と欺いてみせる。そしてその強さが仇となって、ラストは自分たちを助けようとしていた刑事の情も振り切り、幸福感の絶頂で死を選ぶ。
「なかなかそんな風になんないんじゃね?」と思う私やあなたはきっと現状に満足している証拠。爆発するほどの鬱憤が溜まっていなければ、最初の事件でビビって自首してハイ終了。プロの殺し屋でもあるまいし、隠し通せるはずはないってわかっていながら逃亡の道を選んだ時点で、既に元の日常に戻るっていう考えはなかったんじゃないかなーなんて考えました。
車かっこよかったなー。いい車だからこその逃避行だね。
破滅的な逃走劇
アメリカ大陸をひたすら車で走りながら、希望のない警察からの逃亡を繰り広げるテレサ、ルイーズの話。どう考えても絶望的なのに、なぜか彼女たちは楽しそうで生き生きしていた。たぶん2人は警察だけでなく、変わりようのない嫌気の差した日常からの逃亡をしていたんだと思う。結末は切ないけど、あまりバッドエンドな感じはせず、むしろ2人にとっては旅をグランドキャニオンで締めくくるためのハッピーエンドなのかもしれない。
逃走するテレサ、ルイーズの行く末を楽しみながら、アメリカ西部の雰囲気が存分に味わえる作品だった。
女性二人の絆の物語
終わり方良い!結局死んだってことかな?DVD特典のアナザーエンディングでそのまま走り出すからやっぱ死んだんだろうな。ハチャメチャで楽しそうな旅だった。俺もどうせならあんなはっちゃけた旅してから死にたい。まだ脇役程度のブラピが若い!案の定イケメン!
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