テルマ&ルイーズのレビュー・感想・評価
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アメリカンニューシネマ!
91年、意外と最近
この時代によく堂々とアメリカンニューシネマ風でやったなあ 全くてらいがない
リドリースコットっぽくない
でも最後の決闘裁判にもつながる
最初テルマにちょっとイライラするけど大胆さが開花していくのは爽快 踏み出さないと気づかない才能があるものだ この2人はどこで友達になったのかな
今回4Kレストアで色がものすごく鮮やかでアメリカの景色の迫力がある 車の青緑がきれい
ヘリとかカーチェイスとか爆発とか予算あるな!アメリカ!って思った このテーマ、日本ならちまちましたサイズ感の映画になりそう ヘリが目の前に現れるなんて地獄の黙示録みたい
刑事が急に同情し出すのが謎だがハーヴェイカイテルよい ブラピはさすがの魅力でこりゃ目を惹くわ〜
ラストの交互に映される2人の晴れやかな顔がすごく良い
ルイーズの恋人役の俳優が詩人らしくギャップにおどろく 君に会ったことは誰にも言わないとか言っときながら刑事に全部しゃべってたよな ルイーズが宝石とか全部おじいさんにあげるのはなんでだろう?
2人を思いやる刑事が良い。
彼女たちがだんだんアウトローになっていく様が痛快だった。 オープンカーで砂と岩の荒野を疾走する姿はまるで西部劇のアウトローを思わせる。アウトローをヒーローにして描くのは、アメリカンニューシネマの系譜かもしれない。と言っても僕はリバイバルで 「明日に向かって撃て」と「俺たちに明日はない」しか見てないけど。あとフェイ・ダナウェイが好きです。
◎ 駐車場でルイーズがクソ男を撃ち殺した件で思うこと
法律で○△□には死刑がない(外国は不明)。これは男だけで法律を作ってきたからだと思う。もし女だけで法律を作ってきたら、○△□は殺人より重い罪になったと思う。
彼女たちは傷つきながら生きてきた。それを思いやる刑事も出てくるのが救い。
この時代に先取り
マリオ&ルイージ
映画監督の旬は50代まで…
と言ったら怒る人多いだろうなぁ。
でもホントそう思う。 表現者としての勢いは枯れた味や過ぎた経験を遥かに凌駕するものだ。 それを見事に具現化している本作。
エイリアンと並ぶR.スコットの代表作に仕立て上げた俳優陣も見事。
ハッピーエンドではないのに清々しいラスト
最近、過去の名作が4Kでリバイバル上映されることが多く、それが好きな映画だと喜々として観に行ってしまいます。
もう30年も前の映画だなんて。
いい映画は色褪せないのですね。
ロードムービーと呼ばれる類の映画はたくさんありますが、
その中で名作のひとつに数えてもいいくらいの作品。
テルマとルイーズは
週末のドライブ旅行に出かけるだけのはずだったのに、
事件に巻き込まれ、
雪だるま式に犯罪を重ねつつの逃亡の旅に…
砂埃を立てながら2人が走り抜けるアメリカ西部の風景が美しい。
ふつうの暮らしを送っていた2人の顔がどんどんワイルドになって
気づけばその風景に溶け込んでいました。
あらためて観ると、
もう後戻りできなくなってしまったふたりの心境に共感します。
映画は変わらないのに
自分が年齢を重ねたことで理解できることが多くなるのも
リバイバル上映の醍醐味。
なんとこの映画には、
ブレイクする前のブラッド・ピットが出ています。それもクズ男役で😅
私はブラピより、
犯罪を重ねる前にふたりを逮捕して何とか助けようとする刑事役のハーベイ・カイテルが好き。
けしてハッピーエンドではないのに、2人が選んだラストは
まぎれもなく清々しいハッピーエンドなのでした。
リドリー・スコットのディスカバー・アメリカ
人生における〝覚悟の総量〟について
〝多元的無知〟という概念があります。
たとえば残業が常態化している職場。
全員が早く帰りたいと思っているにもかかわらず、「自分以外の他の人はそんなこと思っていないだろう」と思い込み、自分も残業しなければいけないと思い込む。
今であれば、男性の育休が取りづらい職場。
自分は、奥さまのためにも、幼な子とのスキンシップのためにも取りたいと思っているのに、「出世を諦めたな」と周りは思うはず、とか、上司の人事評価にとってはマイナスになるはずだ、という感じで、みんながそう思ってると勝手に思い込み、育休取得に踏み切れない。
女性にとっては、レイプやセクシャルハラスメントを巡る事後の対応については、今なお決して〝多元的無知〟ではなくて、不安に思うことのほうが正しいという現実がある。
正当な告発自体を躊躇う事例はあとを絶たない。或いは告発してもなお、〝女性にも責任がある〟的な攻撃を受ける覚悟をしなければならない。
仮に、性的な被害を受けた女性が目の前にいた時、そして彼女が告発を躊躇っていた時。
もうそんな思い込みで躊躇う必要はない。
社会(みんな)の意識は明らかに変わったよ。
それらのことは多元的無知なんだよ。
などということを、少なくとも私は言えない。
言えるのは、せいぜい『世の中の意識を変えるためにも、勇気と覚悟を持って告発して欲しい』というくらいのことだ。
勇気を強いられ覚悟をしなければならないのは、ほとんどの場合、女性の側なのだと思う。
映画的にはワイスピの多彩かつ派手なアクションとは異なる〝深み〟を纏うという意味で、最高のカーダイブ。
製作から30年以上経った今日的な観点からは、ジェンダー平等の実態に対しての強烈な叱咤激励だと思います。
就職、結婚、産休、育休、復帰…
〝覚悟〟しなければならない頻度と回数、判断するまでの時間。
人生における〝覚悟の総量〟は圧倒的に女性のほうが多いということを、男性はしっかりと〝覚悟をもって〟認識しなければならない。
元気出ました!
女性二人でメキシコへ逃亡するクライムロードムービーという興味津々の設定の中、個性派俳優が数々のエピソードを繰り広げていく。個人的にはロッキーホラーショーで強烈なインパクトを残したスーザン・サランドン。スコセッシ映画の常連で唯一無二の存在感を醸しだすハーベイ・カイテルが圧巻。そして色気むんむんの駆け出しのころのブラッド・ピット。そりゃ人気でるわなー。
スリルありーのバイオレンスありーのセックスありーの純愛ありーのそしてその結末は・・・どう受け止めるかは観る者に委ねられる。アメリカンニューシネマの醍醐味とそれへのオマージュが満載のこの作品。若い頃、アメリカンニューシネマに傾倒しアメリカに思いをはせた私にとっては今観ても堪らない。元気出ました!
アメリカン・ニューシネマのテイスト
監督があのサー・リドリー・スコットって聞いて頭に浮かぶ後年の代表的作品群とはずいぶんテイストが異なる。製作時期は異なるが「明日に向かって撃て」とか「俺たちに明日はない」みたいな、往年のアメリカン・ニューシネマ的な味わいの映画だった。
正当防衛みたいな最初の犯罪現場から逃げてしまったため、雪玉式(ルイーズが「もうSnow ballよ」って言ってた。雪だるまだと転がらないからね)に二人は次々に犯罪を重ねていくはめにというクライムロードムービー。
姉御肌のルイーズと気弱なテルマのふたりだが、逃避行中のある事件を契機にテルマがフッ切れて主導権を握りだすふたりの関係性の変化が面白い。あと、結構現代的な女性問題を内包している。
ハーヴェイ・カイテル演じる、べらんめえな刑事が事件の背景にあるルイーズの過去を知って、なんとか二人を無事に保護しようと最後まで努力する描写で「あ、こいつ結構マジメなデカなんだ」と見直した(先日観た「バッド・ルーテナント」の悪影響か)
期待度○鑑賞後の満足度○ 前半は物足りないが後半で盛り返す。演出の切れは『エイリアン』『ブレードランナー』には及ばず。今の目で観ると女性像がやや古い、当時では此れが限界だったのかな。
①前半はやや冗長。“女性”としても(“人間としても?”)やや「弛(ユル)い」テルマにイライラして感情移入できない。
でも、そのテルマが強盗をした辺りから面白くなってくる。
②
今見ても良い作品
今年72本目(合計1,164本目/今月(2024年2月度)25本目)。
(ひとつ前の作品「神さま待って!お花が咲くから」、次の作品「獣手」)
この映画、大手の映画館でさえ「当館は2K上映です」が多かったです(リマスター版という観点では変わらない)。
古い時代のリマスター上映、今でいえばシスターフッドあるいは男女同権思想に属する映画だとは言えます。
ただ、この点に関して(特に男女同権思想に関して)強くメッセージ性がある映画ではなく(政治的なメッセージが少ない)、誰が見ても概ね楽しめる作品に仕上がっています。
今週(2月3週)は極端に放映数が少ないのでリマスター版といっても上位にきそうな気がします(というより、ハイキューが1日24回放映とか無茶苦茶)。放映当時の性質上、やや配慮を欠くかなという部分はありますが、仕方のない範囲でしょう。
ストーリーに関してはここでかなり触れられているほか、VODほかでかなり手軽に課金で見ることができる事情もあるので、あまりあれもこれも書くのはよくないのかなといったところです。
ロードムービーでありながら、男女同権思想ほか(あるいはシスターフッドほか)に関しても絡めて描かれており好印象であったところで、当時このレベルの放映がされていたことにびっくりです。
採点上とくに気になる点はないので(字幕について「配慮を欠く部分はあるが現在を尊重している、等)フルスコアにしています。
あまり感想を書いていませんが、VODで見られる作品は「映画館に足を運ぶ」というアクティブな行為よりもより「意図しないネタバレ」が生じるといった事情です。
色褪せないエンタメ性と社会性
名作と呼ばれる本作。なぜか観る機会がないままこの歳になってしまった。リドリー・スコット監督だし、好きなジャンルのロードムービーだしで今回鑑賞することに。
若き日のブラピが出演していて、しかもとても魅力的だった。個人的にはチャーリー・セクストンがライブ演奏で出演していることに驚いた。しかもめっちゃカッコいい。もっと売れてよかったよな。
映像や話の展開が若干古臭い感じなのは仕方ないが、それでも十分に楽しめる。この時代にテルマとルイーズの受けている(いた)苦痛や閉塞感をこんな形で表現していたことにも驚いた。女性が人生を切り拓いたり、日々の生活に喜びを見出そうとすることの尊さをスクリーンからこれでもかとアピールされた気がする。だから、テルマの変わりようが素晴らしかった。メイクや髪型もあるが、後半はそもそも表情がまるで違っていてとても美しかった。なんて魅力的な2人。
女性の友情で人生が変わる話は心にささる。だから余計にあの終わり方が少しさみしい。いや、ああいう終わりだからこそ名作として多くの人の心に残ったのだろう。今さらだが観ることができてよかった。
裁かれない罪に立ち向かった、彼女たちが得る自由
'91年作。少女の頃に親とレンタルビデオでしか観たことがなく、今回初スクリーン鑑賞。とても感動した作品だと記憶していたが、その記憶よりずっと素晴らしかった。大人になって改めて観たことで、気づくことや感じることもたくさんあった。
彼女たちが受けてきたであろう抑圧、暴力、暴言、そして性加害すらも、裁かれたり罪名が付くことはない。その理不尽さは、女性なら多少なりとも経験があるはず。あの運転手に金品ではなく謝罪を要求する彼女らに涙が溢れた。
2024年の今なら、彼女たちは最期にあの選択をしないで済んだだろうか?どうかそうであって欲しい。
ルイーズはおそらくテキサスで(西部の方が女性に関する考え方が古いと聞く)レイプされ、その被害は認められることもなく裁かれることもなかった。だから、最初に駐車場で暴行しようとした男ハーランを許すことはできなかったのだ。ハーランは、ダンスの時から不自然にテルマを何度も回し酔わそうとしていたのも、今回気づいて、許せないと思った。
彼女らの逃避行は決して楽しいものでも明るいものでもないが、自己解放の旅でもある。それを爽やかな音楽と雄大な自然に乗せて描き、映画史に残るラストシーンに導いた傑作。最期に笑顔を向け合う彼女らの表情はきっとこれからも忘れられない。
「you're part of me,I.m part of you」と歌うエンディングにひたすら泣く。
とても面白かった
I feel awake
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