「ふたりは、ないものねだりだったのか」追憶(1973) ピッポさんの映画レビュー(感想・評価)
ふたりは、ないものねだりだったのか
左派的でユダヤ系のケイティは信念を曲げない。猪突猛進型の少々厄介なお姉さんだ。
対してハベルは保守的でありノンポリ、文才があり成功願望も強い。
そんな真逆な二人が惹かれあった。
ケイティはハベルのルックスと文学的才能に。
ハベルはケイティの揺るがない信念と流されない強さに。
そしてハリウッドの赤狩りという背景が二人の違いを際立たせる。
素晴らしい構成だ。
ラストシーンで二人は出会う。
そして見つめ合い分かりあう。
互いのパートナーよりも深い部分で理解し、愛し合えていることを確認する。
ないものねだりの愛から、求めるものが違うから一緒にいられない愛に昇華した。
コメントする
ひなさんのコメント
2025年12月22日
ピッポさま
お疲れモードでアドレナリンが出ていたので、ピッポさんのコメントとレビューに癒やされました🙂
『追憶』は高校生の時から数年に一度くらい観ているのですが、観る度に違う感想を抱くのは、自分が映画の主役2人のように、歳を重ねているからだろうと思います。
ラストのシークエンスで、2人が20年後に再会した時、ケイティ(ストライサンド)が再婚したと答えたのは、恐らく嘘だろうと気が付きました。
ハベル(レッドフォード)はそれを理解した上で、目を潤ませて話を合わせて、ケイティがハベルの前髪をそっとかき上げる、映画史に残る名演技だと思います。
レッドフォードがアカデミー賞名誉賞を受賞した時、授賞式のプレゼンテーターがストライサンドだったことを、ふと思い出しました🥲

