「ヒエラルキー、女性の自立、青春」追憶(1973) hoさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒエラルキー、女性の自立、青春
当時としては珍しくオンナ側に感情移入させられる映画。
エスタブリッシュ家庭育ちで自由、無党派、なんとなくアメリカな退屈、しかしながら主流派のグループに属するイケメンと、恐らく労働者階級育ち故に政治理念を持つ女性との出会いと別れを当時のアメリカの情勢の中で描く。
魅力ある芯のある一途な女性を演じるが、それは当時のカッコよい女とは?自立した女とは?を反映しているのか。
また、軍人になり、そこから文化人になる、というキャリア?がカッコよいという当時の価値観は日本にも多大な影響をあたえたか。
最後まで見ると、妙に哀愁漂うラストであり、カタルシスは身分の違うオトコのオンナの行き方、であったか。
政治の話、ハリウッドの話は全体をわからなくさせているが、これが無いと二人のバランスが取れないのか。というか、いつからこれほどイケメンが好きだったのか、を描いて欲しかった。
良かったかのはラスト。
衝突しながらも愛しあった二人が別れ、環境変わった中で再会。イケメンは更にセレブに。オンナはまだ変わらず活動。単なるすれ違いではあるが、再度抱擁。恐らくイケメンとオンナではその時の心の中での感情、意味は違うのだが、それも含め美しいシーン。良い顔をしていました。
余韻がある。
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